戦争体験者の嘘つきども!
本当のことを言えよ
敵をやっつけてスカッとしたんだろ
アジアの解放に正義感を燃やしていたんだろ
国のために死ぬことを美しいと思っていたんだろ
俺はもう分かったんだ
....
鬱蒼とした山々の間
引かれたレールの上を
走る
蘇る鉄橋の
下では
おばあちゃんがこぼれる
谷川に近い公民館は
オープン
クーラーは無く
扇風機がぐるぐる
回っている
まるでお伽 ....
リボルソンは目に見えない
リボルソンは語ってはいけない
リボルソンは語ったら遠くにいってしまう
でも今すぐに捕まえなければならない
誰にもいわずにひとりの夜に
暗い森で
リボルソン ....
このドロドロした
赤ワインの
澱んだとろみのなかに
君と僕の歪んだ愛のかたち
全ては収縮を繰り返し
この赤ワインの瓶のなかで
絡み合う存在であり続ける事の意味
この刹那
僕 ....
行きたい
夢にまで見た
あの公園に
屋号
ぶら下がるプレート
呼ばれる過去
超高速
ピカ
落ちてくる
大音響
豪雨
超高速大音響
晴れ晴れとしてすっきりして
缶ビール
超高 ....
は
起き抜けの縮んだ体躯を
一瞬でもどします
あてがはずれた天気予報
容赦なく叩きつける時雨
貼りついてべたべたしてぬぐいたくて
一刻もはやく此処か ....
あした逢おうとおもっていました
あした電話しようとおもっていました
あした謝ろうとおもっていました
あした許そうとおもっていました
今日、あなたは消えました
さがして ....
安楽な笑みより
哀しい涙
痛みが欲しい
さよなら さよなら さよなら
君の名前は
「サヨナラ」
もう後戻りはしてはいけないよ
さぁ 賭けるんだ賭けるんだ
いまこそ約束の時と場所にむかっ ....
激しい睡魔に襲われながら三日月は
いっそ雨になれば良いのにと思っていた
軒先でギターを弾きながら渡辺さんは
一昨日見た夢を何とか思い出そうとしていた
渡辺さんの「246M」をMDで聴き ....
シーソーの両端にふたりで乗ると
どちらか重たいほうが地面に着くんだ
シーソーに乗る前から分かるものなんだ
どっちが重たいかってことは
駆け引きなんてものはない
君がいくらわたしの方が
重た ....
午前10時の光が
この星の
この国の
この街角の
小さな女の子を照らしています。
午前10時の風が
この星の
この空の下の
このおもちゃ屋さんの
....
記憶と想い出は
にていて、ときおり
くべつがつかなくなる
枝に懸かる
満月
いま、そこにあるのに
想い出のようで
あの 夜のように
そう凍るように美しい
ひゅうと、あしもと ....
夜多き午後に生まれて
水に逆らい 森になり
少しだけ埋もれた地の月を見る
暗い光の束を見る
血のにじむ手のひらの先
雲に重なる雲を見る
空が示すものに応えつづけて
ひ ....
「無」は純粋かつ言葉通りに捉えるならば、「状態」でもなく、「思考」する事もできず、
「無」と言う言葉が存在する事自体矛盾であり、
「無」と言うよりは、意識されうる限りは「虚偽」と言う言葉で ....
てとらぽっとは海につながれて
夕日が燃えて琥珀に変わるのを
見ていた
さよなら
さよなら
さよなら
夏
駆け足で過ぎようとしている夏の
スカートの裾 ....
いくらだって涼しい
夏の夜に熱をあずけて
じょしゅせきから
あなたのひかるめがねのふちを
みつめる
星は
いつだって
ここにあるよ
はるな湖のりんか ....
折角巡り会えたのに 行ってしまうんだね
まだ温もりはあるのに 肝心な音が聞えない
寒くないかな? もう 届かないんだね...
涙溜めて 震えながら 君の名前を呼ぶよ
はにかんでくれない 君 ....
どうしようもなかった
どうしていいのか分からなかった
途方もないいばらの道に思えて
何もかも投げ出したくなった
うっすらと埃の積もったラジオをつけると
聞き覚えのある軽快なポップス
今 ....
とんぼ (あか) とんぼ (朱) とんぼ (あかよ)
蜻蛉 (あか) 蜻蛉 (あか) トンボ ( ....
ポラロイドカメラで
港の夕焼けを閉じ込めた
一瞬の空を
たった1枚の写真に収めようなんて
我ながら
驕ってみたものだけれど
その1枚は確かに
僕の指先で
月にも負けず輝き続けて ....
僕は一頭のロバ
痩せこけて貧相な一頭のロバだけど
君の重い荷物を背負って
毎日運河沿いの道を
とぼとぼ歩む
僕が何か粗相をしたときは
右手に持ったサボテンで鞭のように
僕を叩いておく ....
空から下りくる
花のつぼみに目を閉じる
花を戴き 花をいだいて
花にいだかれて
花のなかに咲く蜘蛛に
目を閉じる
昼の雨
夜の雨
濡れた緑に影を落として
朝の光 ....
空が割れて
夏で満たされたプールで
泳いでいる
さかなのアンテナで
誰とも触れることなく、すり抜けて
泳いでいる
すれちがう誰もさようならをうたわない
体の中心がどこなのか
わ ....
言葉は形そのものだ。
つまり本質である。
壊れることのないもの。
失われることのないもの。
永遠に変わらないもの。
....
感傷的になれるのは
多分自分の中がからっぽだから
埋め合わせたいんだ
満ち足りてないから
器が泣き出すまで
満たしたいんだ
だからしばらく指で何度も何度も
点いては消え点いては消える ....
乾いた見世物小屋で
手にじっとりと重さを感じる
白い蛇が巻きついたこの拳
スポットライトに魅せられた
シマウマがいるそのゴムの上で
上 でこ の瞬間 だ
ファースト!あいつの右 ....
定規で垂直に線を引いたように
羽ばたけなくなった羽根は
風の抵抗を受けて揺らめいている
金髪に似た銀髪が諦めた風に
静かに空中を落下する
僕は自分の流れる髪を眺めながら
どれ程のスピー ....
ここが
せかいのはしっこだ
もんばんが
ゆびさした
しょっていたものを
ぜんぶすてると
からだがかるくなった
せのびやくっしんをするあいだ
もんばんはうでぐみをして
かぎのたばを ....
追われてゆく、陽の速度に倣って、大気は燃えている。すべての失われた魂を鎮める夏。その高温へと連れて行かれる。靴の紐がほどけている間に、素早く足裏をさらけ出し、女の後ろ髪がほどかれる間に、どうにかいまを ....
この世が終わっても
私は 終わらなくて
途方に暮れて
あなたを みたら
眼に涙を滲ませ
終わり と言えないでいる
どうして 他人のあなたが
私達のために 泣くの
言えば 言 ....
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