私が正しい
私が正しい
私が正しい
多分
私が正しい
夏の空は不必要に青過ぎて
まるで現実感がない。
蝉の不協和音も陽炎も
在り来たりの遠さでしかない。
立ち止まって振り向いても
君が居ないのと同じように
希薄。
印画紙に切り取 ....
窓風に
遮断機の音
終電が出たあとに
こんな音を鳴らすのは
長距離貨物か寝台急行か
レールの隙間につまづきながら
(一日、伏せてたのかい、それはしんどかったね)
それが見知らぬ場 ....
どこまでも誰もいない
ぬれた灰色の道に
どこまでも空が落ちてくる
凛とした声が触れにくる
雨を歩むものの頬に
触れにくる
夜がひらく
さらに奥の夜をひらく ....
何をしたら いいんだろう
何処へ 行けば いいんだろう
ぽっかりと 空っぽの心
漂うみたいに 歩く 道々
ぷちっと 千切った 草の葉を
唇に当てて 吹いてみる
ぴー ぴー ぴーーー
....
廃墟の街 焼け野原にひびく声
人々はなみだを拭い立ちつくす
蒼白の入道雲 そまる
白朱へと
たび人は ソフト帽に丸眼鏡
しずんだ日のもと
嶮しき夜の丘へと
歩いてゆく
....
焦らずに生きよう
吸い込んだ空気の味を確かめるように
君は口の中でその言葉を噛み砕き
ため息に混ぜて吐く
空のむこう
酸素のない宇宙空間に
君の知らない自由があるとしても
そ ....
「黙祷」
一瞬でざわめく声は途絶え
耳に煩い程の静寂に包まれる
この時を待っていたんだ
***
「しらかんば」
呟いた唇からは
ただただ灰色の煙が零れるだけだった
既に頭の半分 ....
君は僕の全てに 泣きたくなると言った
そうなるともう止まらないのだ
降り出した雨が 肩に、胸に
どうか 僕を哀れんでくれ
こんなにボロボロになってしまっても
君を愛すしかない僕を
....
疲れて家に帰る
まずご飯
今日のメインディッシュ、さんま
少し漬物をかじっていた
父は居間でおっさんポーズで、ごろん
テレビは阪神戦を映す
母は騒がしくなると期待して飛んでいく
....
夏の暑い 太陽の下で
一人 下を向いている 君を見つけた
「泣いてるの?」
なんて言って 話し掛けるけど 泣いてるのは 普通に分かっていた
けれど
「バカやろうっ!何で ....
胸の奥が痛み出す なんとも言えない痛み
苦しいよ・・・悲しいよ・・・
この思いどうすればいい?
誰にも言えずに この思いを押さえてきた・・・
苦しいと言う言葉も 飲み込んできた ....
すごく寂しい時 誰かにいて欲しい時
そんなときは やっぱり君が側にいて欲しい
一人でいると やっぱり君が隣りにいて欲しい
さぶいときは やっぱり君のぬくもりが欲しい
そう思って ....
流行りの歌しか聴かない君が
着メロにしてるのは名曲カノン
君らしくないねとからかう僕に
だって好きなんだもんとはにかんだ
すれ違いが目立ち始めた昨年の夏
焦りとは逆に僕らの溝は深まるばか ....
君の
悲しみが
夏の夕立だったら
いいのに
なんて
ボクは、
無責任で
開けっ放しの
窓際に
飲みかけの
ソーダ水
、と
読みかけの
本が
....
わたしは 生みの親だもの
おまえが憎いわけは ない
けれども わたしは 手を貸さない
さぁ
潔く
心地良く
羽ばたいて ゆけ
誤解も あるだろう
嫌悪 ....
25年前放送というシルクロードを見た。
天山の白い峰々は今も変わってはいないだろう。
砂の嵐も吹き続けているだろう。
陽にやけたしわ深い老人をいまも見かけるであろうし、
赤い衣装を着 ....
夕暮れに!
夕暮れに!
またやってくる
憂鬱が
ひとりでに
しらずに
ぼやーんと
空は黄色い
セミがないている
深い海の底から
僕はひとり
彼女は出かけた
見えないもの ....
茄子 サムライ 風が弱い 2階 既に
モノラル こうします 頭が悪いから開け放つドア
ニラ 松の粉 傾きアンテナ 言葉吐き違えた
臭い夏の日 嫌いな人 カーソル移動 資産は無い
カード ....
春よ
国家美術館Aホールの壁に青い大きな絵が三点架けてある。ところが、架けてある
三枚の画面よりも、どうやら壁の方が見れば四角い凧が浮いている水族館の水 ....
もし人間が 地球で一番のゴミだとしたら
この地球は 宇宙で一番のゴミ箱なのかな
僕等人間が 好き勝手描いた夢は
この日まで 生きるために使ってきた
エネルギーの 何分の一の大き ....
君は あの日を 覚えているかな?
今日は 君と僕 二人だけの誕生日
世界で一番寒い日に 芽吹いた二人
最初は 伝わらないことだらけで
切なさ募るときもあった でもその度に
君の優しさに触 ....
さてもさても
誰もかれも信じられなくなってきた
僕のことをわかるのは僕だけだ
君にだってわかりゃしない
不完全さは人を安心させる
明日には誰かから聞いた
おなかに優しいらし ....
空が終わりかけている
月が想いを失っている
星が笑いかけている
罪を思い出している
誰かが腐りかけている
雪に埋もれて眠ってる
明日が来ないと知っている
昨日が終われないでいる
....
8月16日(火) 晴
昨日まで順調に育ってきたが、昨日の夜はしゃぎすぎたのか
ぐったりとした様子。縁のあたりがすこしほどけている。
このまま人間の手にあると、野生に戻れない可能性がある ....
終わりにする手段なんてはじめからいくつもあって
その中のひとつがきみの手にあって
それをきみが使ったというだけであって
もう何もかも遅い 何もかも赤い夕方
壊れた世界のまんなか ....
書けなくなったら
書くのを止めるまでのことさ
なんてこと
言ってみたいな
言葉の神様
どうか
私を
見捨てないでください
ぼくの名前はシニ、
でも名前なんてそんなに重要なことじゃない。
その日は朝からひどい土砂降りで、
ときどき雷も鳴っていたから、
サニはとびっきり不機嫌だった。
こんな悪い日にはきっと、
....
さけび
叫び
なりひびく
鳴り響く
....
今も覚えてる。
素っ気ない茶封筒。
ボールペンで書かれた名前。
八枚と、一枚と、三枚。
四枚と、二枚。
一ヶ月はぺらぺらしていた。
時間について考えた。 ....
5597 5598 5599 5600 5601 5602 5603 5604 5605 5606 5607 5608 5609 5610 5611 5612 5613 5614 5615 5616 5617 5618 5619 5620 5621 5622 5623 5624 5625 5626 5627 5628 5629 5630 5631 5632 5633 5634 5635 5636 5637
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.54sec.