空の下 星の上 貴方との朝ご飯
爽やかな日差し 浴びて進む時間
ここは片隅か中心か 極端な世界観
いつまでも 生まれたてのように
何事も 上手くいくわけじゃないけど
ひとつ 成長しては ....
汗染みだらけの帽子を目深に被って
叩きつけるような陽射しの中
スーツ姿のサラリーマンの流れに逆らうように
足早に歩くあなたを見かけました
頬には汗が幾筋も流れ
まるで涙のように見えました
....
さみしいことを言わないで
抱きしめて
撫で撫でしてあげたくなるから
あまり甘えないで
おっぱいの間に抱き込んで
すりすり頬ずりしたくなるから
どうせいつか足蹴にして
行ってしまうくせに
ベランダにおいてあるトロイは
食器棚の形をしている
ガラスがはめ込まれ
割と質の良い木材が使われていて
中には食器が入っている
その食器はぜんぶニセモノ
ニセモノだけどウエッジウッドにしか ....
右翼の街宣車が
絶叫しながら走り去っていく
大阪市役所前
午後三時
数十台の絶叫が織り成す
類稀なるドップラー効果の競演
気温は摂氏三十四度
その猛烈な熱を
効率よく吸収する
黒塗り ....
濃いブルーに浸食される
暗い水面に身を投げだすように
ひと呼吸おくれて
驚く
おいはぎにあう錯覚
むきだしになった敏感な部分に
そのブルーはささやく
睦言のよう
一筋の航跡は
雲 ....
鏡の花
木々の旗
水の上の
棄てられた駅への
道をしめす
羽のにおい
羽の重さ
羽の苦しさ
言葉が流れ落ちる音
ひとつの者が
ひとつの者に手わたす
や ....
発泡スチロールの上にカニの羅列
軽ゆでされた朱色の甲羅
白い皮膜に覆われた瞳
蛍光灯が囁きかけても光映さず
真ん中の一匹が買い物客に浚われる
手足は凍り無抵抗
投げ込まれるかごの奥
....
私には保証書がない
雨は灰を帰すから
空が大地が、きらめいている
くやしい
鮮やかすぎる日中
それでも静かにお茶する。
珈琲の苦さが、じんわりと重みのなかを通過して沈み広がる
夏でも ....
僕と友達
毎日 日が暮れるまで遊んだ
あちこち探検して
いろいろ見つけて
お腹抱えて一緒に笑ってた
時々 喧嘩した
傷付ける事言って
傷付けられる事言われて
結局すぐに仲直りした
....
子供が行きたがっていたはずの
遊園地に行った
子供が恐がるであろう乗り物
恐がらないであろう乗り物
そのひとつひとつに順序良く
そしてなるべく丁寧に
乗っていく
スタンプカードがたまった ....
こんとらすと
ぼくは地中海へカチカチと音を立ててオナニーをすると
たんぽぽの白い種がの群青の奥深くきもちよく吸われていく
よ
どこまでも透明な青磁 ....
君は芝生の上でバランスを取る。
一糸まとわぬ露わな姿で
豊かな乳房を宙へ向けて解放つ。
日差しは、もう秋の方に傾き加減で
夏の終わりを告げている。
時代の息吹を君は背 ....
隣りの君は、今日何度目かのオルガスムに達して
そのまま眠ってしまったのか、気を失ってしまったのか
僕は今日まだ一度も射精をしていない半立ちのペニスからコンドームを取ると
女性の深い連続的なオルガ ....
つよい風でゆれる木が
叫び声をあげている
夜は
だれかが故意にこぼした
つぼの中身
ぼくの指先までも暗闇で包む
視覚をうばわれて
ぼくも叫ぶ
泣いてみせても
だれ ....
ぼくの大切なものは脳みそで、
おなじ窓を見ても
脳みそがぼくだけの窓をつくりだせるんだ
ぼくが迷子になったら
世界中の人の頭をかち割って
脳みそを見比べて、
ぼくを探してね
....
幽閉されたのは
地上と空の隙間
鳥よりも下で
ぼくは生きる
人間にもなれない
あいまいさ
クラップ ハンズ
だれにも触れられない手を
たたいてる
雨がふればいい
....
あいつらの
最後のライブのDVDを
いまだに観ることができない
封も切らないまま
CDといっしょに
ラックに並んでいる
もう
とっくに終わってるってことは
知ってるけど
....
世界の終わりが見えたあの日
僕は産まれたのだと
身体のどこかで誰かが囁く
液体の中で呼吸を始めたのだと
瞼の裏で透明が交錯する
あの星たちは終わりを見てきたのかと
ビロードを拡げた空を ....
視界がなんでか滲んでしまったからわからない
もう色彩の霞んだスケッチの輪郭も
自分の だと気付く
そこのそんなそれが
それが
じんわりと描かれたそれが滲む頃に
大きいしずくを落とす
ぼ ....
晴れているのに
雨漏りする時がある
別に拭わなくてもいい
勝手に濡らしておけ
そのうち止むと思った
『そのとき』が遠くても
勝手に濡らしておけ
どれだけ濡れても
....
掬った泡
消えるのにかからぬか指又から漏れ
床、廊下、通路、道路、坂道、下水溝、
川、草むら、グラウンド、他人の手、
足、を使っても膨らむことはない
ばかりか何処へ行くのかも ....
天才を諦めた今日この日
エアコンの汚い空気を浴びていたら
汗がひいたバスの中
何往復したのか思い出せば言えなくもないがそれは面倒だ
3×2.4の2枚とドーナツをふたつ
意外と美味 ....
きっとずっと昔から変わらないんだよね
れんげ畑に座っていたあの頃から
茜色の空は繰り返し
私を迎えてくれていたんよね
いつの間にか見なくなった
忘 ....
満たされたい、なんてよくぼうは
あらたな渇望がこわいから口にだせない
口に出したって
かなうわけではないけれど
世渡り上手の生きじょうず
皮肉交じりの賞賛に傷ついたこともあったけど
た ....
いつでも丸まっていて
いつまでたってもまっすぐならないけど
なにかの拍子にむねを張ったりして
たまにすっときもちいいくらいまっすぐ伸びて
そんなときに 悪くないな 丸まった背中 ....
晩ご飯を食べようと牛丼屋のドアを開くと
レジの横で店長のおばちゃんが
「生活の重荷」を背負うように細身の背中を{ルビ屈=かが}め
書類を{ルビ睨=にら}み何かを書き込んでいた
厨房では新入 ....
いろんなふりをしすぎて
なんだか
わけがわからなくなって
いしがきの
はしっこにすわって
くもをながめた
ためいきをつくと
くうきのかたまりがひとつ
こぼれおちた
それはうすもも ....
勢いを失って
引き下がるように身を{ルビ拱=こまね}いて
椅子を押しつぶすばかりの
巨体を投げ出して
{ルビ俯=うつむ}くだけの部屋
その午後
汗ばんだシーツは皺くちゃになって
塵 ....
突然こんな言い方ってないけれど
あなたとあの人を
秤にかけた訳じゃないの
どちらが得かなんて考えてなかった
季節は心のためらいも知らず
訪れ去るのですね
あ ....
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