あまがえる
あまがえる
こんな午後にはあまがえる
とろりとおひさま
くびすじからせなかまで膜をかぶって
どこにも行かれない午後
あまがえる
 
あまがえる
あまがえる
こんな午 ....
キミエさんが言ったんだ

「お前はパタゴニアに似ているよ」

コスタリカとはちょっと違う
パルプンテはもっと違う

ラテンアメリカの南の地方
パタゴニアには羊がいるらしい
あと、草原 ....
例えば、ゆるゆる喉を下る
ぬるい水、ひとかたまり
心臓を掠めそうで掠めない
何処にも、何も、満ちない


真昼を怠りたくて怠る身体では
空ろまで無気力な
ほら、 ....
となりで眠る人間の腕は
すんなりまっすぐなかたちをしていて
それが私の首にぴったりはまるのが
とてもとても好きだと思った

絞められたって、いい



どの歌も
かたちのないものが ....
彼は
スーツを着たまま泳ぐ
服を着て泳いだことのあるものなら分かるだろう
どんなに泳ぎが上手くてもすぐに溺れそうになる
自力で岸の上に這い上がるのも一苦労


彼は命を懸けてスーツ姿で泳 ....
きょだいな
へりくつのかたまりが
そらからおちてきて
まちのたいはんをおしつぶした
こうえんのかぞくづれも
やくばのひとたちも
へりくつのまえでは
ひとたまりもなかった
みんなのつ ....
入眠の際が瞼の奥で細い光を放っている
生と死の曖昧な絆という楔を
今は、強引に断ち切って 眠りの森へ
木漏れ日を抜けて下方へ沈みたい



怖さに尻込みした夜の
怖さに涙した夜の
夢 ....
甘い珈琲は好きじゃない
それでも君は甘い、甘い珈琲を淹れる
ミルクもたっぷり注いで満悦な笑みを見せる
それで僕はもういいよ、僕は甘い珈琲も飲み干せる

がちゃん

ブラックを押したはずの ....
まだ幻になるには早すぎる夏

したたる汗を拭きながら
影を引きずってみる

昼下がり
気がつけば青信号は点滅し
横断歩道は白くアスファルトを削っている

そしてゆらりと
行き過ぎる ....
白鳥考








むかし、むかし、花束を手に鼻水垂らしてやみくもに団地をつ
っ走る緑のテイーシャツ青年がいました。赤炎筆尾殺樫手架毛呂
けちゃっぷ命之四朗という名前でした ....
玄関の靴脱ぎ場で
わたしはあなたと話をしていた
あなたの欲しい不動産の話
わたしの欲しい不動産の話
玄関のドアは閉まっていた

肩にかけた鞄
夏の玄関は暑く隙間もない
わたしは不動産を ....
夜半にうなされて
こだまする改造バイクの遠吠えに
眉をひそめるも
よくよく耳をすますと
猛烈に息つくクーラーの音だったので
夜風を浴びに
外へ

都会の住宅地は
日が落ちると
宇宙 ....
”管制塔
 管制塔
 
 わたし、もう大人です”


インカムをつけた父親たちの
腕組みと低調な呼吸音
誰かが返答をしなければならないが
彼らは呆然という姿勢で腰掛けたまま
 ....
ルナ
晒されドール
フランス人の医師
横並びの患者たち
下唇をつままれて
一つ一つ証明される
器具の冷たさ
カルテの分類
黙って寝りなさい、と命令がくだる


ルナ
晒 ....
命をかけるほど人を愛したことがありますか

その人のために全てがあると思える気持ちになったことが
ありますか

生まれてきたならば心が壊れるくらいに
愛する人をみつけてください

そし ....
閉じる
今日が終わったら
とりあえず雨音の中で
夢を見よう
出来るなら昨日の続きがいいな
懐かしい人が居た

閉じる
今日が終わったら
とりあえずいつものように
明日が来るまでは
 ....
君が隣にいなくなった 

という事で
分かりやすく
こころの真ん中に開いた穴

わたしの不器用な小指が
簡単に出入りするくらいの
せつない喪失感

まぶしい季節を
思い出せば ....
今までいくつ願い事してきたっけ
どれほど程叶えられたの
わからないけれど

 
何者かに染められた

そいつは白色のようだ


つまらないか馬鹿なだけか
それは抜きにして

 ....
右と左を足してトシの数で割ったら真後ろになったらしい

上と下を引いてカネの量で謀ったら一面にのったらしい

自然災害が自然に見て取れないらしい

成功者が人格者に見て取れないらしい

 ....
昨日の嵐が過ぎ去って
近くの家庭菜園に行った

向こうからこっちには、
葛の葉の大波が、嵐がまだ終わってないかのように
押し寄せてくる

波の上にはつばめが
トビウオのように、くるくる ....
宙を舞い上がる
砂埃と共に
舞い上がる

蝶の様に舞い
何の様に落ちるのだろうか

飛んだ高さが高ければ高い程
落ちた時には酷い事になるだろう
(ジュルダウネス福音書23章13〜15 ....
つーら つーら

流れてゆきます 時○
 
流れてゆきます 血○
  
流されてゆきます 財○
   
流されてゆきます 人○

さよさよと さやさやと
流れるまま 流されるまま ....
2005年
世界は7度目の核の炎に包まれた!

地は裂け
空は歪み
大気は濁る

だが人類は死滅してはいなかった!

腓返ったカブトムシが捕らえられ
トンボ達のどんでん返しが始まっ ....
休日をうだうだとねっころがって過ごす
時々
素足をぺとーっと
重ねて

あなたがうるさそうに
足をはらう
ので

わたしは
ごろごろとベッドの端へ

SOS
SOS
ベッド ....
うずくまった鳥が

地上におりた日


オレンジの花は

空をながめていた。
手を振る  神様に
  背を向ける 神様に

  もう何も見えなくなった。白いまくのむこうで。
  あの風はどこへむかい、どこにたどりつくのか。
  知りえないことを、知りたいという ....
空の下 星の上 貴方との朝ご飯
爽やかな日差し 浴びて進む時間
ここは片隅か中心か 極端な世界観

いつまでも 生まれたてのように
何事も 上手くいくわけじゃないけど
ひとつ 成長しては  ....
汗染みだらけの帽子を目深に被って
叩きつけるような陽射しの中
スーツ姿のサラリーマンの流れに逆らうように
足早に歩くあなたを見かけました
頬には汗が幾筋も流れ
まるで涙のように見えました
 ....
さみしいことを言わないで
抱きしめて
撫で撫でしてあげたくなるから
あまり甘えないで
おっぱいの間に抱き込んで
すりすり頬ずりしたくなるから
どうせいつか足蹴にして
行ってしまうくせに
ベランダにおいてあるトロイは
食器棚の形をしている
ガラスがはめ込まれ
割と質の良い木材が使われていて
中には食器が入っている
その食器はぜんぶニセモノ
ニセモノだけどウエッジウッドにしか ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
あまがえる白糸雅樹10*05/8/19 1:38
パタゴニアヤギ7*05/8/19 1:29
A道化1205/8/19 1:20
ゼリー待針夢子205/8/19 0:55
ディラックの海を泳ぐ人クリ1*05/8/19 0:48
へりくつ[group]アンテ505/8/19 0:21
幽閉の森千月 話子12*05/8/19 0:04
センチメンタル過剰になる出来事でもなく無知アコ1*05/8/18 23:43
陽炎ベンジャミン13*05/8/18 23:21
白鳥考m.qyi705/8/18 23:16
玄関チアーヌ6+05/8/18 22:44
夜に独りじめ大海105/8/18 22:41
少女飛行機Monk1205/8/18 22:38
満月 / Fullmoon gender405/8/18 22:16
生きている意味桜 歩美005/8/18 22:05
閉じる905/8/18 21:16
輪切りなつ4*05/8/18 21:12
願い事ひとつだけKanata...105/8/18 20:51
らしい2*05/8/18 20:25
葛の葉あふみ105/8/18 20:02
地雷も踏まずにサヨウナラ[group]虹村 凌2*05/8/18 20:02
沙流詩・狽1*05/8/18 19:57
第七次世界大戦[group]虹村 凌0*05/8/18 19:42
国際アナタ救助隊uminek...5*05/8/18 19:25
下降アメウ2*05/8/18 18:51
GODMaki105/8/18 17:13
いってらっしゃい蒼穹2*05/8/18 16:47
晩夏[group]大覚アキラ1205/8/18 15:11
さみしいのはチアーヌ805/8/18 15:06
ベランダトロイ105/8/18 14:59

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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