誰かに向けて言葉を発したい
出会ったこともないあなたに
わたしの愛するあの人じゃなく

詩人としての言葉より
わたし自身として語りたい
一方的に
あなたの言葉を聞きたいわけじゃない

 ....
明日という横暴が
今日という存在を
押しつぶしていく
圧壊した残骸の時
そこに見えるのは
裾を気にしながら
階段を登る人達と
言葉を綴りながら
いまを探す人達と
それが交錯せずに
 ....
まさか
ほんものがあらわれるなんて
ゆめにもおもわなかった
いままで
だましだまし
やってきて
すこしは
ほんものらしくなった
はずなのに
ぜんぜん
まったく
たちうちできな ....





一際の赤

雲の陰さえ見えない
闇を
照らし切り裂き

妖艶


混濁する熱気
腐食する生気


終末の朱
心の屈折率が違うから君と相対して話せない
記憶の圧縮率が違うから思い出を共有できない
眼鏡越しに見る世界はとても綺麗だ
人混みが嫌いです
だから何時も上を向いて歩く
沢山の人たちにぶつかって
毎日詫びてばかりいる
それでもあの青い空に
釘付けになってしまう僕は
何かが抜け落ちているのかな

何時か君に話 ....
懐中時計がチクタク
どこから来たのか
金剛石のクツワムシ
ガチャガチャと喧しい
ガラスのお城を建てた

お腹が空いたと
建てたばかりの
お城を囓る
ガチャガチャ囓って
あっという間 ....
少しは想い出すだろう

あなたはちょっと冷たい人だけど


泣いたり笑ったり悩んだりした日々も

あんなに愛したことも

忘れていないだろう


どんなに遠くに旅立っても

 ....
舞い上がる大空に

白い紙吹雪

あなたからの最後の手紙


異国へ旅立った

あなたを

辛くても

見送った


いくら待っても

あなたは

ずっと

 ....
三月から
止まったままの針さきを
ゆっくりとまわして合わせた
雨の朝に目を覚ませば
あなたは 
まだ


白くあわたつ
菫のような朝
からだにおさまらない もじ
柔らかな葉が ....
壊れかけた日常が

雨音に掻き消されればいいのにって

願ったのはどんな季節





遅すぎた言葉は









流れ




流れて

 ....
一人で見る星空と
誰かと見る星空は
明るさがまるでちがう

あなたは
捨てたものはもう戻ってこないが
失くしたものはいつか戻ってくることがあると
言った

あまりに昔に失くしたものは ....
なつ の


  お  わりの    あめ が

ぼくた   ち を

  そ       める



    きみ    は


 ど  ん      な いろ


 ....
 ありがとうと言えること

 ごめんと言えないとき

 思えば永い

 二人の世界

 こんなこともあった 

 あんなこともあった

 そういうこと言い合うような

 夫 ....
 小さな私よ
 跳んで行って伝えるのよ
 言葉では図れない何か
 触れることで判る何か
 
 大きなクローゼットが
 いつも遊び場だったけど
 誰かが私を見つける事は
 そんな事は無か ....
夏の終わりには
風が囁くように傍らを通り過ぎ
蝶はラン・デ・ブのさなか
嘴に捕えられ
蜜はそのくちづけから
緩やかに零れて
太陽は輝きを彼方へと
少しずつずらしてゆく
真夜中の荒い息遣 ....
夜霧の向こうで、
待っている。
蝸牛。

にょきりと、
角を出してご挨拶。

こんにちは。

ゆるりゆるり、
糸を引き。
てらてらり、
雨水舐めてゆきま ....
この部屋の窓辺で
雨を
みつめていた
あなたが
爪を噛みながら
わたしの中で
二度も三度も
振動する

覚醒と夢中は
ひどく
繰り返して
言葉が
核を知りながら
無意味にな ....
クラッシュアイスが
しゃらしゃらと音立て
ストローとしばしの戯れ



タイムカードから解放された
一本目のタバコは息継ぎ



白い灰皿に
二本目の吸い殻を押しつけるころ ....
溢れた時間 有り触れた事実
踏み切りの前 遮断機の合図

刹那 踏み出せば 羽 貰えるかな

刹那 濁らせた答え うろたえた自分

何故 そこまで守る?
目的 失うのが怖いんだろ

 ....
はにかみやののれんが
いやがって頬をたたいた

昼下がりに地下鉄の階段を下りて
地下街のあかりでメッセージボードを探す

風鈴はありませんが氷はやってますよ、との声
夏の日差しは網戸も酔 ....
か細いわらの詩人が
明るい月の下
カバと話した

「僕の詩を読んでくれよ。
これが僕の他愛ないけれど、
たった一度の人生なんだ」

カバは当惑しながら読もうとするのだけれど
ちんぷん ....
岩の内にとどく音
弾かれる赤が作る渦
目を閉じたけだものの口もとから
わずかに見える牙の連なり
白と緑を断ち切るひかり



さざめくものをおさえきれず
夜を ....
いちごのようにあまい
つやつやした唇と

きらきらまるい
ぶどうのような瞳と

ほんのりももいろ
ふっくらした頬と

今が
みずみずしい

あなたのそれが
恋を知る

れもんのにおいを
かぐわせて
  ....
 
 未練が忍んで 訪ねる夜は
 畳の部屋で 灯り おとして
 膝を立てて 俯いて
 女が爪を摘むのです


 ちぎれた身の内一つのものの
 行方さえ 問えぬよう
 男の居場所を 問 ....
うなじのあたりが
ピリッピリしている
神経痛かな
いや、それとも
いつものアイツ

アイツは時折姿を見せる
いや、肉眼では見えないのだけれど
幻覚でもない

ソイツは時も場所も問わ ....
才能がないと嘆く者よ

努力 神の悪戯

違う
才能は運だ

お前が頑張ったところで
時代に要求されないと
砂浜に描いた絵のように消えてしまう

運命という漢字が表す通り
幸運 ....
あおさににごったすいそうひとつ
なかでひそひそゆらぐのは
ひとのすがたのかたのしろ
こきのとだえぬすいちゅうで
みずをのんではあわをはく

あおさにみちたすいそうは
しだいにあわでおおわ ....
蛍村の事








夜の湿ったシーツ

燐寸を点ければ

一寸先の闇の中の奥まった処に山があり、野があり、兎に小川、優しい鬼たちの里がある

何故帰って来たのかと ....
過去からも未来からも見捨てられた記憶を
棚の何処にしまおうか迷って夢にする

どこからだろうと
どこまでだろうと
真っ青な背景で僕は君の夢を見る


それはしあわせで しあわせで しあ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
_lapisl...105/8/20 0:08
未完成の絵画紫音1*05/8/19 23:55
ほんもの[group]アンテ4*05/8/19 23:52
週末の星なき夜に紫音2*05/8/19 23:52
直視するわけでもなく3*05/8/19 23:50
青空コマキ6*05/8/19 23:43
懐中時計[group]あおば405/8/19 23:40
☆200 オモイデ貴水 水海105/8/19 22:53
@10 紙吹雪305/8/19 22:51
三月の時計はな 12*05/8/19 22:44
影法師なるせ205/8/19 22:21
トブヨウニみもる205/8/19 22:19
狐の嫁入りなるせ105/8/19 22:16
_Tak005/8/19 21:38
クローゼットの中はりぃ305/8/19 20:30
処暑雑魚ヒロシ505/8/19 20:14
「 うご。 」PULL.7*05/8/19 19:56
沈むゆり105/8/19 19:24
ピアニシモ銀猫9*05/8/19 18:52
夜明けの合図[group]蒼穹1*05/8/19 18:17
ハクチュウカバ405/8/19 17:20
上弦の月の下でけんご9*05/8/19 17:03
三華遠  冬の刃[group]木立 悟105/8/19 16:38
初恋LEO3*05/8/19 13:57
爪を摘む夜Fujiwa...5+*05/8/19 13:17
アンチ苦笑こしごえ6*05/8/19 13:09
嘆く者へkw1*05/8/19 13:02
えこーすふぃあかぜきり1*05/8/19 12:14
蛍村の事m.qyi605/8/19 10:43
夢違305/8/19 10:09

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