綺麗なものを「キレイ」って感じるのは 自分がよほど汚いからだろう
綺麗な言葉を吐きたいと思うのは 自分を「キレイ」に見せたいから
そうして泥まみれの上っ面に一所懸命おしろいを塗るんだ
烏 ....
待ちくたびれて
今宵も 携帯握り締め
布団の中 夢の中・・・
たまには外に出て
散歩でもしようと
ぶらぶら街中を一人歩いてみた
毎日の張り詰めた空気が
あまりの快晴にどうでもよくなり
胸のあたりがくすぐったい
通りかかった音楽教室から
見覚 ....
NEW DAYS
ウーロン茶ひとつ持って
レジに並ぶ
おずおずと差し出す
優しい方の店員さんの前
丁寧に振る舞う
なるたけ素早く小銭を出す
迷惑をかけないように
イライラさせてはい ....
ラクダと探偵が恋に落ちた
ふたりは愛情を育んだが
所詮は偶蹄目と霊長目の許されぬ仲
お別れの日探偵は
沈むことのない夕日をプレゼントした
ラクダは泣き疲れ
二つのこぶをなくし
変 ....
くるくる変わるきみの表情
「表情」っていうのは言いにくいんだから
笑ってないで僕にキスして
僕らは離れた丘に立った、
三本の木。
それぞれの丘で、
大地に根を張って、
太陽に手を伸ばしてる。
空には三つの太陽。
奴らは、
気ままに回って、
....
青臭い匂いが
つんと鼻をかすめ
風格ただよう大木達は
ささやかな密約をかわしている
静寂に耳をすまし
一歩
ゆっくりと踏みだすと
山猫が背をのけぞらせ
大あくび
ぽっかり空いた暗闇に ....
新日曜の曇り夕陽当たるわずか数平方
言葉足りず
時と離れるならば勢いによる
形 アルスキーム 老いた職人
PC 縁 斜め掻きむしった 六度
金 アナログのタッチ 音の後の漢字
....
夏が融けるという
あまり良い描写ではないけれど
融けはじめた夏の汁が
わたしという排水管を通って
流れてゆく
汁の上にはたくさんの死骸が浮いている
ときどき微かに風が吹くと
一斉にそ ....
はつかねずみににた てのひら
そうぞうすると もものうらの かわがぺりと
はがれおちふとんのうえ
まるいすぴーか ついにおいてあるが
そのあいだにあるのはてぃっしゅのはこ
かみがと ....
ぶらりんぶらりん
ゆらーりゆらり
としている様子は全くなく
いつも通りの日々
過ぎて行くだけ
猛々しい自尊の名乗りをあげる若者の群れに会うかもしれんな
あの地下の廊下
会う ....
忘れられた僕らが見る夢で
忘れた君は笑っていて
それが嬉しくて笑って
目がさめたときだけ泣いた
息抜きする間もないほど 世界は急ぎ足だね
また臆病になってる 自分を隠そうと必死だね
君らしいと言えば 君らしいけど 僕は少し淋しい
何が正しいなんて 誰にも言い切れなくて
だから誰かが傷 ....
深刻になるのはよくない
いつだってファニーなのが
美点と言えば美点なのだから
腐らず行こう
のびのびと
風通しのいいところを
歌いながら歩くような気分で
胸をはって
帰り道は
昼の天気予報どおりに
激しい雨
ふと視界に咲いた銀色の傘を求めた
縁取り、白
フレームは銀
それを広げて歩くのが
今日の雨にはふさわしく思えて
....
真っ黒焦げの夜の真ん中に立ち尽くして
おれは一本の棒みたいになって
真っ直ぐに電波を受信する
世界のどこかにある高い塔のてっぺんで
一匹の猿がヘブライ語で愛を囁いていて
それが24時間発 ....
灰色の世界に
黒き髪を濡らして
よどみない雨にかたむく
私という空間
よりそう透明に色が映り
声が風に舞い上がる
つながっている命の音色は
かすれることもなく響いて
光に染まる闇の ....
それは、いつだろう
遠くないかもしれない、毎日、かもしれない
水平線、その丸みが空に一番近いところ
大型船が突き抜けていくのを
海辺で、並んで、手を振って
ただ眺めている人たちの ....
痛くてつらくて泣いた涙と
悲しくてつらくて泣いた涙は
どんな色であるのでしょう
嬉しくて感動して泣いた涙と
安心して感動して泣いた涙は
どんな味であるのでしょう
....
僕は飲んだくれて
恵比寿の裏通りで、げろはいてた
何もかも上手くいってないのに
何もかも上手くいってるように
取り繕って
でも、今夜は酒を飲みすぎて
げろはいている僕
そんな僕をじっと見 ....
今を足蹴にして 昨日にツバしても
守りたい物がありました
月がみていた あなたの秘密
月が嗤った わたしの憶い
月が謳った ささくれていく心を
寂しい夜が膝を抱え
....
技巧は情熱に負ける
情熱は閃きに負ける
閃きは技巧に負ける
せえの
じゃんけん ぽん
あいこで
%
奴のあだ名は「最低」
文字通り最低なチンカス野郎。
俺 ....
自動販売機の傍ら
うずくまる人かと思えば
ゴミ箱だった
TAXIは高いから 終電で帰るよ
それって私よりお金の方が大切って事?
違うよ ほら また明日会 ....
三階のレストランの窓から見下ろした
木造の橋の向こうへ伸びる石畳の道をゆく
白い服を着た君の背中はだんだんと小さくなり
緑の木々の下に消えた
立ち尽くす僕は
次いつ会えるかもわからない
....
あれはいつのことだったか、間違いなく浮いていて、空。に、月の代わりに。ぼくらの夜はつややかな緑に照らされ、建物には鮮やかな縞模様の影ができる。アスファルトから植物が生えているようだった。自分がやさし ....
旅先の小倉のホテル十一階
レストランで朝食をとっていたら
目の前のガラスの向こうにゆらゆらと
緑に光るカナブンが飛んできて
ハムをくわえた僕をのぞいて降りてった
「 よくもまぁこんな高い ....
彼女は振り向いた
おかしな顔をして
僕は何も言えず
苦笑いをした
愛することなんて星の形のようにうまくひっつかないんだ
いくら輝いていようとも
いくら見えていても
僕はうつむいた ....
排気ガスの向こうに
こころだけを投げ出せば
いつだって僕は風になれる
鳥にだってなれる
部屋に戻れば
やわらかい布団と
あたたかなシャワー
守りが約束されているの ....
わたしがいなくなって5分後の世界
相変わらず
交差点は混んでいて
ストップランプは
シンクロしてて
大型ビジョンが
めまぐるしく 変わって
新作モードは
ガラス ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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