月のしずく
やどる草陰

いともたやすく
朝陽にとける

心ころころ
恋心にも似て

儚きものこそ
うつくしく

しばし留めん
愛しきすがた

とまっている
港に静かに
笑いと夜がふってくる
ガラス張りの体のなかに
小さな傷跡が
古い子守り歌を
歌っている

明日を懐かしむ
風の歌

稲穂が揺れて
はずかしそうだ
小さなことでも
大切に
僕の頭は
記憶しているらしく
すごく小さな

言葉でも

たくさんの
記憶が
頭に流れ込んでくる

人は
考えられない事だと
言う

僕にとって ....
その日の夕方
妻は花束を抱えて帰ってきた
赤 青 黄 白
色とりどりの花の群れ
寝室の棚の上に花瓶を置いて
妻は花をその中に挿した
赤 青 黄 白
色とりどりの花の群れ
部屋の中は美し ....
いつまでも
どこまでも
そんなこと
どうでもいいくらい

まっすぐつづく
ぼんやりした
みちしるべ
ぽつり ぽつりと つづく

あぁ、
やわらかな こっかくに ひかる
 ....
梅雨が明ける
青空の隙間から熱い風が吹く
素足を焼けた砂に投げ出せば
背中や肩や胸元に焼きついた記憶と
砂塵とともに行方を知らせない記憶たちが
行き来する
だから
こうやってここで
生 ....
 風景だけが投げ出され
 約束だけが投げ出され
 虫の音だけが湿っぽく
 すごした風景を箱庭に
 閉じ込める


もう春、 桜は見ない
もう影、 五月雨を待たない
もう夜、 日光の鏡 ....
君と出会ってからは

おいしい焼き餅の焼き方ばかりを

覚えてしまった
 
 

{引用=相手に気付かれるか気付かれないかの処で 妬く
それが おいしい妬き餅の妬き方}
スーパーを出たら突然の青い雨
夕立が行き過ぎるまでと
僕は煙草をふかして
隣では君がまたあの話をしていて
少しだけ尾ひれが付いていた

泳ぎ出しそうだ

街中が青く青く染まって
話を ....
深くは考えてなかったけど
この世は限りあるものばかり
水も空も
花も星も
今のあなたも私も
きっとすべてが
器にある限られたもの


限りないものといえば
ただひとつ
証明は ....
なつかしい歌がきこえた

もう歌詞なんて忘れてしまったんだけど
 小さなころ大好きだったのは
        よく覚えてたさ

このところの僕はそんなこと
 どうだっていいなんて思ってた ....
その指差した星は多分一番光ってた
夕方の7時前

何ももう隠すことはないよ
何ももう隠しきれることはないよ
指先に被らせて星を消して

それで、それで
必要?
言葉に詰まる瞬間はいつ ....
粘ついた空気の渦で
真夜中目が覚めた
君は空間を支配したままで
嘘のような魔法を唱えた

何もかも消えてしまい
代わりに生き返った
耐えた少数の{ルビ幽霊=ゴースト}は
時間の枠にはま ....
 
「スキ」と言わない ヒキョウモノ
 
  言えば 貴方が こぼれるようで
 
胸の小さな鉄板を
裏返しにして
お互いにハンダ付けした

ここはホホエミランドリィ
ミンクのファー投げ込んだ
信号が青になる方へ歩けば
たどり着く場所

30分前、鎮痛剤ぶち込ん ....
ココアを買いに行った。
振り返ったら
テーブルに 彼が座ってた。
ぼーっとどこかを見て
考え事してるひとりの彼は
普通の男の人だった。
たまたま休みだから
外に食べに寄っただけの
お客 ....
寝転んでみなって
隣で座ってた君が寝転ぶ

そうするから ほら 袖引っ張るなよ

飛び込む景色
ああ なんて澄んだ青空なんだろう
今気づけた 広がる僕の世界
強くなる 赤い糸 

 ....
私は高音を自在に出せるソプラノ歌手
時にはオペラのように声を膨らませて
時には愛をささやくようにしっとりと・・・
私は高音を歌い上げることのできる存在なのです

ある日、私はマスクをして歌え ....
奥深くに飼っている虫のことを思い出すと
今でも餌のやり忘れに焦ったりしてみます

指の先に火をマッチでつけて
それでのどを焼いたりします
言いかけた言葉と一緒に

クローゼットを ....
雨が来る
雨が近づく
星を隠してしまう



足を失い
けだものは川へ行く
たとえ流されても
先へ進む



闇のなか 地に手をつき
文字を指で書きならべる ....
真っ暗い僕の部屋に 僕の鼓動だけが響いてる
誰も探してはくれない
誰も答えはくれない

{ルビI looks a if me were dead=僕はまるで死人のよう}

どうしたら気づい ....
なつのそら


そろそろ
 そろそろこうたいなのだけど
 まだ空は青く、たかく、しろいくもがはえている

あついくうき
すずむしのなきごえ
バッタがとぶ

 ざるのうえにはミニト ....
時の気まぐれにさぁMicrophone
握り締めるって具合に抵抗していこう
世の中にKick、揺らいだ後はPunchぐらいって弱っ
四苦八苦なんてそんなもんだ、要は。

沸き立つ殺気立つ鼓動 ....
年を重ねるごとに17歳に戻っていく
1976年生まれの影

遠のくものが遠のき
遠のくものが近づく

そして触れないもの

名刺入れには 肩書き
名刺ケースにも肩書き

ようやく ....
妖精が見えるという
塗り薬を瞼に塗って
赤から黒に濁りゆく
暮れの森へ出かけた

不可視
青年の瞳が捉えたのは
影絵の集合
寂しい墨色の森

ざわざわざわ
木の間を流れる風が
 ....
原形を残さないくらい
君が溶けて
トラバターになって
きいろい
思い出になって

ボクはあの日
君が夕暮れと
おんなじくらい哀しい声で
ボクは何度も
忘れようとし ....
あしもとから吸い上げたあしたの記憶が
葉脈をつたって
四肢に達し
やがて、蒸発してゆく


芽生えを待つからだに
クロスする
光合成の日々
涸れているのは喉なんかじゃなく
わたしの ....
蝉が鳴く
じじじ、じじじと

幼いころ
容赦なく照りつける太陽のもとで見たのは
死を甘受して道端に仰向けになった蝉たちだった
彼らはまるで小石のようにただ転がっていて

大 ....
乾いた熱い風が 海沿いの道路に吹きつけても

九月のアスファルトの上には もはや弱々しい陽炎さえ立たないのだ

海岸線と並行して走る二車線の国道は 気味悪いぐらいスムースに流れていて

八 ....
まるで他人行儀な
挨拶で書き始めたのは
あなたの選んだ便箋が
何だか照れ臭く
上目遣いにさせたから



感情を露にせずとも
温かな文となるようしたためたい



そんな課題 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
白露落合朱美12*05/9/2 0:26
石川和広6*05/9/1 23:54
愛すべきものポンテク005/9/1 23:46
悲鳴岡部淳太郎6*05/9/1 23:43
郷愁玉兎4*05/9/1 23:34
凪の素描芳賀梨花子10*05/9/1 23:31
 誰もいない箱庭たりぽん(大...6*05/9/1 23:24
3時間クッキング日和6*05/9/1 23:23
青い街1605/9/1 23:14
_葵 悠貴2*05/9/1 23:00
なつかしい歌なごまる1*05/9/1 22:41
イラ無知アコ005/9/1 21:47
ファンタジアもる105/9/1 20:37
アタシ准々5*05/9/1 20:31
微笑みランドリィ木葉 揺905/9/1 19:35
ガラス戸とうどうせい...10*05/9/1 18:38
こんなに空は青いんだ珠李005/9/1 18:28
ソプラノ兎乃 しずる105/9/1 18:20
ホリディ瑠音005/9/1 18:14
木立 悟105/9/1 17:35
Tears Elm仲本いすら205/9/1 17:22
なつのそらさかな305/9/1 16:13
試作韻踏[group]或本仲一朗105/9/1 16:08
17の僕はらだよしひ...505/9/1 15:28
見つからない妖精kw7*05/9/1 14:13
メルティスuminek...5*05/9/1 13:13
クロロフィル曲線望月 ゆき16+05/9/1 10:57
2*05/9/1 10:25
夏の葬列[group]大覚アキラ405/9/1 9:48
絵葉書の告白[group]銀猫16*05/9/1 9:22

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