ゆうべ
アナタじゃない人と カクテル のんだ
ぴかぴかした夜景が よくみえる店だった
グラスの チンザノも きらきらしてた
アナタじゃない人は
少 ....
中央改札を出たら
階段の手前にいくつかの柱がみえる
その陰にぼんやりと
いつも誰かが待っている
少女だったり、サラリーマンだったり
学生服だったり、主婦だったり
日替わりで、何かを ....
古い雲の向こうには
面影が ひとつ 笑っていて
見えないのだけれども
残っている断片が
さらさらと流れていくように
交わっていくのだね
記憶
....
立っているだけで構いませんからと
レジ係を頼まれる
お客さんがカウンターにやって来ても
その言葉を忠実に守り立っているだけにする
約束事のように一人また一人と列に並び始める
お弁当コ ....
岬の陸続きに密生する森には、たえず湿ったカーテンがかかっ
ていて、それが灯台の守りをするぼくらとの境界線だった。上
から下へ、あるいは奈落へ、数字のように降り注ぐ水のカーテ
ン。けしてぼくら ....
空白に
空白が
忍び寄る
図図しい奴
弱冠の赤み
フォルムといい
テイストといい
跳びつきやすい
そして僕は
空白の上に
空白を上塗りした
ことを
忘れて
拒絶が堕落
して ....
まなこ に にちりん
もろて に こがらし
つち の かんむり しろ こだち
かぐわし みつ むし
たわわ の やま つき
かぜ の ふところ ....
綺麗なドレスを纏い踊る
操られているるように
心に刺さった棘はそのままで
穏やかな笑顔を浮かべて
君はここが狭い箱庭だと理解して
それでも踊り続ける
誰かに造られた世界で
関節にごと ....
いつもの場所で待ってるね
って君は言った
あの日は今でも思い出す
いつもの場所で待ってるね
いつまでたっても来ないしさ
忘れてんじゃないかって 家に帰った
その日 最後の郵便が
....
カラカラの喉をうるおそう
あせっちゃダメ ダメ ダメ
神様は人に時間だけは平等に与えてくれた
走ってばかりいた少年時代
早いことがいいことだと教えてくれたおかげで ....
とうめいないれもののまんなかに
とうめいなこっぷがはりついていて
とうめいなみずでみたされている
いれもののそこには
こっぷからこぼれたみずがたまっていて
いれものをゆすると
ゆらゆら ....
何処かへ行く為の、手段を残したまま歩いていく
砂漠のバイクには置手紙を、水を探しに行ったままの貴方にお別れを
遥か遠いオアシスの果ては楽園
独りきりでは歩けなかった足も、歩けるように ....
上から見下ろす地球はどんな感じでしょうか?
最初は見上げてた大人たちを
見下ろして、
ビルの屋上を眺めて、
住んでる街を見下ろして。
生まれてきてから20年。
20段上ってきたから ....
悲しいことがあるとトイレを詰まらせて、
水浸しにするあの子。
べたべたになってしまったわ。
だって、運動靴の踵を踏んで歩いているんだもん。
反則だわ。
それが涙の代わりだと気付いたの ....
すこし寒い夜は
毛布を一枚
あたまから
すっぽり
かぶってね
あなたに逢える
とき
のことを
想像する
と
ぬくぬくした気持ち
....
詰まらない話聞いて 面白くないのに笑った
明日もまたこうして 二人で並んで腰掛けて
薄汚いもののかたち 人差し指でなぞり直す
つれて歩いてるのは 空まわる衝動と臆病な あたしの影
黄色い鉛 ....
きみ越しに空を睨みつけても色が変わるはずもないのですが、
いっそのこと蛍光ピンクにでもならないかと思った次第です。
(運動靴で地を踏みしめる。じゃリ、)
そこに落ちてくるのは遮断機 ....
鳴らせない4弦は錆びて擦り切れた
あぁそうだ
きらりきらりと胡散臭さが君から
信じよう
信じたい?
寝起きに鈍痛を感じた猫は2度と眠ることはなかった
嘘吐きの指先をチョコレートが舐 ....
形容詞が
見当たらない
生き物の震えは
魂だ
猫がないたら
魂だ
月が見えるとき
ただ見ている
それなのに
感じながら
ただ見ている時間は
魂だ
手紙が
届い ....
返り血浴びた天使には、帰る場所などありはしない。
翼をもがれた天使には、帰る手段(すべ)などありはしない。
心を失くした天使には、頼るものなどありはしない。
両手に滴る紅い血 ....
居心地がよくて
幸せで
気持ちがいい
すべてがあたりまえで
みんな当然で
すぐ慣れる
本当は
みんな
みんな
当然のものは
ない
あたりまえなわけ ....
あかじみたシャツと
しみのついた上着
タイパンツは涼しげな水色で
はだしの足のうらは
アスファルトにふれる
おおきな耳をもった
ゾウの毛の指輪をはめて
ライラックの花の色 ....
「もういいかい」
聞かれても
しらんぷり
あなたがそのてで抱きとめてくれるまで
心鬼をおさえつける
ぜんぶ すき
から
ぜんぶ だきとめ て
疑う自分に涙がぽろ ....
鍵が見つからないと云って
出かけたのは午後三時
アップルパイの甘さに
憂鬱を重ねて
シナモンの匂いが広がる
目に映るのは日常の風景なのに
空っぽになったあたしは
ただ
悲しかっ ....
その小さな身体には大きすぎる
僕の白いYシャツを着た君を見て
窓に浮かぶ思い出
ある日ならんで歩いた海岸で
せまってくる白線をとびこえては
水しぶきをあげてはしゃいでいた
....
彼女「私この映画好き」
彼氏「俺も」
彼女「私このスープ好き」
彼氏「俺も」
彼女「私こういう家好き」
彼氏「俺も」
彼女「・・・」
彼氏「・・・」
彼女「私あなた ....
僕は感じる君の気配を
弓なりの曲線は
甘い咳払いひとつ
それは涎のようでもあり
差し出した僕の人差指に乗り
鳥かごから出ようとする可愛い小鳥
胸一杯の期待感に
ひ弱な翼を震わせて ....
”嗚呼
彼の最高の息子よ!”
PakoooooooooooooooooooooooooooooN
PakoooooooooooooooooooooooooooooN
....
目を擦りながら走りたくない道を自転車で必死に漕いで
途中で会いたくもない大人に出会って愛想笑いして
そんないつもの光景の端で
いつも彼らは死んでいる
なにも言わずに ただ死んで ....
また 音が する
また 雨のように
鉛色の空のせいで
部屋が暗くなるんだ
枕のそばに
携帯の点滅する光
また 音がする
雨が叩くように 戸を叩く幻聴を聞く
あ ....
5572 5573 5574 5575 5576 5577 5578 5579 5580 5581 5582 5583 5584 5585 5586 5587 5588 5589 5590 5591 5592 5593 5594 5595 5596 5597 5598 5599 5600 5601 5602 5603 5604 5605 5606 5607 5608 5609 5610 5611 5612
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