戒められた過去
犬が鎖をつながれて
インドの山奥で僧が吼える
今を捕まえることの
いまいましさ
いらだたしさ
いじらしさ
いいさ
厭わずに
生きていくこと
居住まいのつつましさ
....
ぜんぜんたいしたことじゃないよ
君に好きな人ができたことなんて
ぜんぜんたいしたことじゃないよ
私の失恋がけっていしたことなんて
ぜんぜんたいしたことじゃないよ
愛しい人を見つめる君にとって ....
今日も高い空
月は出ている
私の歩むべき道はここなのでしょうか
はっきり言えるのは
ただひとつ
私はいつでもひとりだったということ
今日も高い空
月はとっくに出ていた
....
絶望しないための処方箋を
わたしは知っている
だけど
あなたには教えない
愛は
温度の一種で
わたしは少し
やわらかくなる
あるいは
きつく結んだ靴 ....
大丈夫。
私は大丈夫。
何も心配ないよ?
私は大丈夫。
私は強いから・・・・・
私は大丈夫。
あなたは自分のことを考えていて。
私は大丈夫。
心配し ....
愛することは
独りよがりで
わがままで
独創的で
悲しくて
さみしくて
泣きたくなって
でも
とても暖かで
とても安らかで
とても優しくって
麻薬のような
....
ときどき
思い出した
ふりをして
その面影を
そっと
胸に抱いてみる
きつく抱いたら
もろく崩れて
カタチをなくして
しまいそうで
優しい顔
笑った顔
悲しい顔
....
写真の中には
シマウマがいた
写真をとったら
あの人はシマウマになった
シマウマの飼い方を私は知らない
せめて
ロバとかポニーだったらいいのに
町並みにもなじむかもしれない
....
まあすぐ に
あるいてゆくと すぐ 緑 に かこまれる
けど そこ で止まらないで
井戸 をみるために苔の 上 を ふんずふんずと進む
くたびれた井戸水 は むせるような 葉 ....
シャボン シャドー シャトー
エプロンで 涙 拭いて
背中を そっと 撫でる
チョコレート アーモンド アイズ
瞳の中に 写る 私の瞳
リボンを 結び 直して
マイ リトル ....
手袋越しにも 血は
いつも彼女たちの冷笑よりかは熱い
車は好きじゃないけど
便利だから
なるべく目立たないのを買い換えている
安息日に旅立てる魂はしあわせだろうか?
でも僕はそこか ....
翼を下さい…
天使の軟らかい羽根じゃなくって
悪魔の硬い羽根を…
脆い羽根なんかよりも
確かに君を守ることが出来るから…
翼を下さい…
....
紙ひこうきが空を舞う
非常階段の手すりにあごをのせて
僕達はそれを見てた
やっぱりあの屋根の向こう側までは飛ばないよ
そんな君は大人びた子供で
僕は子供じみた大人な ....
海は空
空は海
ずーっと広がってるこの青さ
どこまでが空?
どこまでが海?
空と海の交じり合ったこの場所
すぅっと息を吸ってはいて
海の香りと風の感触を体で包み込む
空と海 ....
寂しがりやの人格は
寂しさを乗り越えるためのもの
生まれてきた日
愛に溢れていたことを
ただ思い出すだけ
臆病な人格は
おそれに立ち向かうためのもの
小さな手足をして ....
窓の
繊細な網目を透過し
すらすらと寝室の私の乳房へ浸透するのは
透明すぎるから、透明すぎるからです
空気中の夜
に含まれる鈴の
リ…
その中には、鈴、それは
リリ…
....
嫌いだ
全部 全部
無くなってしまえ
空気も
薬も
太陽も
大嫌いだ
全部 全部
亡くなってしまえ
君も
あいつも
自分自身も ....
毎日公園の小さな池で
私は探す 飛ぶ宝石を
濁った水の上を鳴きながら
あの空のかなたに飛んでいったきり。
随分長いこと会ってない気がする
もう一度会えたら
きっと幸せになれる
....
不快でしょうな
女性器の匂いが此れと同じなら
遊郭の唇が此れと同じなら
花売り娘の目ん玉が此れと同じなら
なんだってお前はそんなことを言いやがる
お ....
人間の体のつくりを真似て話しながら
どこにもいない人間になれたらいいのに
ぼくらは作られたもの
あと一秒で生まれ変われると日常的に信じて
浮遊するゼリー
いつでも ....
湿ったマンホールの中でひしめきあった豚たちが
悲鳴を上げている
チカチカする電灯の合間に
血走った目が光って見える
だからどうしようぼくたちは白い粉の洗剤を飲 ....
どうして 君を許せなかったのか
どうして 君を愛せなかったのか
どうして 僕は変わろうとしなかったんだろう
どうして 僕は幸せを素直に喜べないんだろう
後悔ばかりが、頭の中でぐ ....
気持ちは向いていて
君の事好きだって気持ちはあるんだよ
自分にいつも聞くことは
その子の何処が好きなの?
真剣に悩んだ事なんて
数えるほどしか無いけれど
こうして書いてる間にだって
....
あなたが笑えと言うから
わたしは笑います
あなたが側にと言うから
わたしは側にいます
あなたが泣けと言うから
わたしは泣くんです
わたしはあなたのお人形
わたしがあなたを好き ....
目の前の僕に
メールを送る君
いつしか
筆跡も足跡も思い出せなくなる
誠の微笑みより
丸かっこの笑いが欲しくなる
場所の概念が失われる
北海道だろうが
ヴェネツィアだろうが
....
はろー
はろー
今日は何度かなー
はろー
はろー
OK
平熱だね
はろはろー
あしたもいっしょだといいね
はろーっ
はろーっ
はろーーーーっ
....
「きみのためなら、なんだってできる」
なんて 大嘘吐きめ
映画のDVDを見た感想、終了
「きみのためなら、なんだってできる」
なんて 言われても
格好良い人じゃなきゃ、ときめ ....
寂しい時には 体すりよせて
ごろごろと喉を鳴らせてみる
でも僕だって考え事くらいする
そういうときは かまわないで
お腹がすいたら 鳴くけど
寝ているときは 触らない ....
ぷるぷあ。
ぷるぷあ。
るら。
ぷるぷあ。
息ひそめて、
ごらん。
これは夢。
現世で見る夢。
ほら、
彼女が目を覚ましたよ。
....
こうそうまんしょんの
さいじょうかいにすむおんなのこは
よるになると まどから
かならずつきをみます。
つきをずっとみていると
からだごとすいこまれそうになります。
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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