まちぜんたいをみおろせる、
たかいやまにすむ くまは
だれにもばかにされないくらい
おおきなくまになりたくて
やまのものをつぎからつぎへ
たべつづけていきました。
....
うちはあんたのこと、めっちゃ好きやねん。
せやけどあんたは、なんにもいうてくれへん。
うちはあんたのこと、ずっと見てるねん。
せやけどあんたは、違う誰かをずっと見てる。
その人 ....
電車の窓から空をみていた
明るい日の光を浴びて雲達は気持ち良さそうに泳ぐ
真っ青な空に少しずつわたしを近づけて
雲に触れるか触れないかの間で
雲が受けた風を受けて進む
電車のドアは更なる空へ ....
ちっとも可愛くない ちっとも偉くない
ちっともすごくない ちっとも目立たない
そんな君は、
実はすっごく可愛くて、 すっごく偉くて
すっごくすごくて すっご ....
{引用=『私は黒く汚れている』}
キミが言った言葉が響いているよ…
その後の表情も はっきりと…ね?
黒く汚れてるのはいけないコト?
白くきれいなのがいいコト?
....
「あのトリのように自由に・・・・。」
いえ。あなたは人間です。
「あのウサギのように弱く・・・」
いえ。あなたは人間です。
「あのイ ....
緑の木々がゆらめいたり
遠くのコオロギが聞こえるということ
低い雲が重々しく北へ向かったり
小窓でレースのカーテンがはためくということ
白い水鳥のひと群れが南へ進路を取り
黄色い砂粒 ....
夢を見た
声を聞いた
{引用=流れ星に願いを。。。}
夢の中で
共に願ったその言葉を
私は一生忘れないだろう。。。
運命と欲望を
波打つ海に捧げた
それはま ....
手は何処かで繋がってしまっている
情報のやり取りに余念が無い
高速で伝う何か暖かいものを
人が温もりと呼ぶのなら
目に映るのはサーモグラフィー
あなたが暖かいか
そうでないかだけ
私 ....
雨の夜は大介を思い出す
悲しくて悔しくて
泣いてしまった夜は
ずっと側にいてくれた
大介はわたしを
甘やかさず
突き放しもしないで
絶妙なバランスで
一緒の布団に寝てくれた
そして
....
わたしがもっと上手にうそをつけたなら
あなたを傷つけずにすんだだろうか
わたしがもっと上手にうそをつけたなら
あなたを泣かせずにすんだだろうか
わたしがもっと上手にうそをつけたなら
....
鳥が飛んでいる/秋の日に
鳥は何故に空を飛ぶのだろう/
わたしは呪縛のように生まれ/
そして大地から/
脱することができない/
飛行するものは全てきっと/
優しい何かで作られているに違 ....
琥珀色の9月を覚えている
怪しい季節だった
夜空とダンス
雨降りのタンゴ
憂鬱虫を飼いならしたタンス
そう、ぼくらは裏街道を突っ走るギャング
すみれ色の夕暮れ ....
スキップなんて 最低だ
オルガンにあわせて 旋廻する幼稚園児の渦の中で
5歳のぼくは つまらなそうに歩いていた
ハイげんきよくー アキラくんもホラ スキップ スキップー
美意識 と呼ぶ ....
8月32日
ぼくはたしかに
そこにいたんだ
赤い綱渡り師
青い空の片隅に
白い乙女をみとめ
緑の海へまっ逆さま
台風が行き過ぎた
西南西へ
6号の進路とは逆に
青空は底なしのように突き抜けて
まっすぐ入道雲へ
ラジオからエルトン・ジョン
切ないじゃないか
そんなに簡単に手渡さないで
ハンドルを握 ....
高校生だった僕は
泣いて
泣いて
チンピラに憧れて
チンピラになりたくて
夜の街を歩いていたのです
高校生だった僕は
お金も無くて
遠くに行けずに
ただ地元の真っ暗な商店街を
....
長方形のコンクリート枠を重ねた上から
等間隔に鉄板を差し込んだだけの
チープな巣箱のために
サラリーマンは給料をつぎ込む
妻と目の開かない赤ん坊と
南向き五階のフロアを借りて
楓の巨木 ....
否定的眼で見る
どれも好きになれず
すべてが嫌い
肯定的眼で見る
どれもが素晴らしく
すべてが好き
否定的眼で見る
誰もが罪を隠しているようで
誰もが罪人
....
突っ走って
踏んづけちゃった
ミドリの影
滑って
身体ぜんぶ
足の先から
頭のてっぺんまで
ミドリになっちゃって
それでも
突っ走りつづける
ミドリの身体
薄暗がりの木陰から
....
「サンタマリア」
僕は神様の名前を
あなたしか知らないけれど
僕は神様の存在を
信じたことはありませんでした
「サンタマリア」
僕にも名前があるけれど
あなたは知って ....
実家の部屋の掃除をしたら
引き出しから、アルトリコーダー
袋は底が破けていて
ちくわみたいだと笑われた事を思い出した
ほんのすこし掃除は休んで
エーデルワイスでも吹いてみようか
....
ゼロとイチが限りなく並ぶプログラム
ディスプレイにうごめくテンとセン
ゼロとイチで動く僕の筋肉が
プラスチックのボタンをオス、ハナス
昇竜拳をくらって僕のイノチが一つ減る
ゴジュウエ ....
心臓を 下さい
何処かに置き忘れたのです
シナプスを飛ばして 過去の駅
遺失物預かりの四角い顔は
どうして揺れることがないのでしょう
同情して下さい なんて
云えないのだけれど
....
男がケンタの二人掛けテーブルに座り
何やら絵を書いている
風体には似つかわしくない童話の挿し絵
雰囲気には似つかわしくない
どこまでも明るく優しい印象の絵
そんな男の斜め後ろで
僕 ....
好きですって
ことばは 魔法
少し
わたしの温度が上がる
平熱37度2分
わたしの日常は
ゆっくり
熱を帯びている
あなたは
たぶん知らないけどね ....
人生をリプレイ出来たらって。考えたこともないな。
おそらくそこには、新しい出会いとか、無限の可能性とか、
リゾート地の広告みたいな、美辞麗句がならぶんだろうけどさ。
もちろん、その新し ....
台風が去ったあとの夜明けみたいな
気分になった君は、信じることにした
今の自分は遥か遠くの山々に繁る
木々の間で囀る小鳥の目の中に
映る小さな朝露の落下によって齎される
地下水の龍脈がやがて ....
一夜の戯れ 夢や現つや
うす桃色の 紅のゆくへや
君の御手の うなじに触れなば
わびし心に 月の灯らむ
荒れ野の果ての 草木を分けて
あえかなる身に ....
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