傾きに鳴る傾きに沿い
鏡は鏡の名を告げる
はざまは全と無にかがやいて
重なりと輪のうたをくりかえす


背後から照らされ
影は躍る
足踏みの姿に揺れながら
より速い夜 ....
浴槽に
すだちを浮かべ
涙を肩位置に溜めて
点火
点灯せず
湯冷め浴

果汁の混濁
吐息の白靄
曇りゆく記憶

湯上り
底へ伸ばす腕
栓を引いたなら
渦描いて消えゆく
悲 ....
秋が来たかと眺めてみたら
ギンナンは忍法葉隠れの術発動中
残暑ざんしょ

暑いザンショと怒ってみても
黄昏はつるべ落としのすみれ色
残暑ざんしょ

☆が出たかと見上げてみれば
鰯の大 ....
淋しく
楽しく

そして
哀しい・・・

別れもあれば
出会いもある

おなじことを繰り返し
今という時間を生きる

一つの別れは
多大な過去を意味し

 ....
「あなたの声が聞きたくなる」

初めて言われた言葉

声しか交わしたことのない
愛しいあなた

労わりと
感謝と
祈りを教えてくれた大切な人

いつしか同じ思いを共 ....
モノを置かないでください
と張り紙のあるところに
モノを置いた

そんな些細なことがきっかけで
そんな些細なことの積み重ねだったのだろう

「いつもの」
そう修飾された朝は
あっ ....
愛の言葉は砂漠に棲む蛇の肌触り
ガラス片の透き通る
艶やかさを床に滑らせては
汀から細波へ
細波から白ウサギの飛び交う荒波に
感情の姿を次第に変えてゆく。


与えあう愛の軋み。
軋 ....
膨らんでゆく不安を感じていた
知らない人とすれ違うたびに
増してゆく孤独があった

遠のいてゆく誰かの背中に
思いつく限りの名前を呼んで
立ち止まらせたいと思ったのは

それが優しさだ ....
日常にくたびれた玄関先で
茶色のサンダルが
ころり

九月の夜気がひんやりするのは
夏の温度を知っている証拠

おまえには随分と
汗を染み込ませてしまったね
サンダルの茶色が
少し ....
綺麗なものを見ては

あなたに見せたいとばかり思っていた


私の答えを持ったあなたは

遙か彼方

今何処に


いつでも私はあなたひとり

あなたにもひとりの私です
 ....
いっこのへいぼんなたまねぎが

うそいつわりのないほんとうの

じぶんのすがたをそのめでたしかめようと

おそるおそる、いちまいかわをめくります。

そうして、すこしみがるになってみて ....
君はなぜ 歌う?
                         あなたがいるから
僕のために?
                         あなたと、あなたの好きな人のために
もう会 ....
目の輝きを失ってく 何も見ても灯らない
溶け始めた心の涙たち いつまでも枯れないでいてほしい

焼きついた思い出と この季節が重なり合うと
壊れそうになる
辺りが見えなくなり 誰も知らないこ ....
  コインロッカー

外灯に縁取られたアパートを見て
コインロッカーと同じだと思った
私は一人
あの箱の中で背伸びをして
明日に向けて保管される

コインロッカーなら
いつか誰かが取 ....
電池が切れた。
電池は切れていた。

もうずっと前から、
電池は切れていたんだ。

嘘を付いていた、
まだ動くから。
切れてない、
演技していた。

怒る ....
寝顔だけは
どんなことをしても
取り繕えない

赤ん坊も
うら若き乙女も
お髭の立派な紳士だって
枕の上ではあどけない顔をして

お医者さんも社長さ ....
あんまり静かに

雨が降るものだから

傘を忘れて濡れている私は

霧吹きをくらった鈴虫だ

りーんりん、とも鳴かない
頭蓋骨が震える高音の悲鳴が最後の武器
動かない右手に錆びたナイフ翳してわたしは生きるよ
子供のころは毛布にくるまって世界の様子見てた
手紙を書いた いってきます(もう帰りません)
決別の雨なん ....
そういえば
あなたと出会ってもう1年だ


初めて彼氏ができて

初めてドキドキして

初めて手を繋いで

初めて抱き合って

初めてキスして

初めて自分より大切な人がで ....
いくら
頭をひねっても
夏は戻って来ませんよ
あなたはそう呟いて
日焼けの痕を
いたわっている
車と車のあいだに
紙袋が泳いでいる
青信号が
すべてを引き裂いてゆく


地鳴りの夜と
静けさの夜のあいだに
やがて売られてゆく木々が
育っている


もう動くこと ....
ここにちかよってはいけません
きれいなはながみえているでしょう
もうとりかえしがつかないですよ
かんぜんにはまだ
わたしはこわれきっていません
うつくしいおんなをもとめています
し ....
美しい なきごえで なくのは誰?

誰よりも 透き通る その声は僕だけのもの・・・


もっと・・・もっと・・・いつまでも抱きしめていたい

もっと・・・もっと・・・君を感じさせて? ....
奏でる空に 色づく君の顔

どれだけの笑顔と涙を流しただろう・・・

小さく震えて 泣いていた君は

今最高の笑顔で笑っているよ


苦しみや寂しさ そんなものはいらない

 ....
頑張る という言葉に替わる何かを

ずっと探していたのだけれど。



上を向いて 足に力を。
もう、交わらない。すれ違う事すらない。
しかし、それは
痺れるほどに甘い思い出の中で、確かに息づく愛おしさと共に
色褪せながらも、 私が忘れることはないだろう。

私は追わない。彼も追わ ....
郵便屋を呼んだのは誰だ?
赤いバックをぶら下げた男が
急患にかけつけるさながら、
息を切らせて階段をかけ上がってくる。
そして屋上の
フェンスの下に置かれていた
一通の手紙を手にする。
 ....
まだ髪も乾いていない
置いて行かれても泣かない

遠くに住んでいた頃を思い出す
同じ月を見て欲しいと
置いて行かれてもいないのに泣きながら

まだ髪も乾いていない
同じ家の玄関に佇むま ....
若いって
苦いと
同義だよね
字も似てるし
と口に出したとき

悲しいって
美しいと
同義だよね
と言った
君を思い出した

空は平均的に青い
沸かしている。

こんな朝には、
カフェインが欲しい。

紅茶が飲みたい。
紅茶は飲めない。
願を懸けているから、
飲んではいけない。

だから、
珈琲を ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
夜とはばたき木立 悟505/9/15 13:57
湯冷め浴kw6*05/9/15 13:50
*残暑ざんしょ*[group]かおる7*05/9/15 12:50
時に・・・・。月邑 涙香205/9/15 11:11
2*05/9/15 9:53
修飾されない朝たもつ4105/9/15 8:49
Snake Eyes恋月 ぴの13*05/9/15 7:14
スクランブル交差点の真中でベンジャミン10*05/9/15 5:29
九月のサンダル千波 一也18*05/9/15 4:23
私の答えを持ったあなたは葵 悠貴1*05/9/15 3:06
たまねぎのふじょうりブルース瀬戸...5*05/9/15 1:36
Soul Food To Goクリ1*05/9/15 1:35
街の風景エメラルド005/9/15 1:21
コインロッカーイオン2*05/9/15 1:07
「 電池が切れたら、さようなら。 」PULL.20*05/9/15 0:45
寝顔落合朱美12*05/9/15 0:42
すずむしたりぽん(大...5*05/9/15 0:01
暗澹ゆみ305/9/14 23:24
初めて神音205/9/14 23:16
いつか暑すぎた日の夏秋夏(カシューナッツ)あとら0*05/9/14 22:59
ノート(夜のあいだ)木立 悟605/9/14 22:19
ひとでなしつうしん石川和広8*05/9/14 22:11
きみのなきごえ。天使0+*05/9/14 22:10
もっと感じて?005/9/14 22:02
吸気[group]半知半能205/9/14 21:47
沈く金花むくげ205/9/14 21:43
サインプテラノドン1*05/9/14 21:09
夜道かさね205/9/14 20:13
空、その周辺の事象簑田伶子27+*05/9/14 19:24
「 沸騰しない。 」PULL.11*05/9/14 18:18

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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