一つ山を越えるとまた次がある
幾つ超えれば痛みはなくなるのか
手につかめないものを傷めるよりも
手につかめるものを傷めた方が
その瞬間の邪念は消すことができる
でもその一時 ....
11月生まれのこどもの両親は
12月にセックスをするよろこびを知っている
7月生まれのこどもの両親は
8月にセックスをするよろこびを知っている
たぷたぷ揺れて
君は遊ぶ
シャンプーは手の届くところで
夢と現実を隔てる
掌で掬う仕草に夢はゆらゆら
バスタブの愛は緩やかに萌えて
外は季節外れの木枯らし
....
ほんとうに伝えたいことは
そんなにないのかもしれないね
ほんとうに好きだったかどうか
思い出せないのと おなじで
こんにちは と
差し出された名刺には
箱庭とだけ書いてあった
鞄の中から取り出した
石に草木に川に橋、
さらには水車小屋までも
あれやこれや説明しながら
砂を敷き詰めた顔面に
....
ちいさな坊也がいました。なまえをくりといいました。くりはおかあさんがだいすきでした。くりはどんなときでもおかあさんの側をついてまわります。おかあさんはいつもわらっていました。あるとき洗濯物がかわきまし ....
さぼてん さぼてん こうやのさぼてん
いっぽんきりのこうやのさぼてん
とげはじゆうをまもるため。
とげはそんげんをたもつため。
こどくやせつなさをここうとよみかえて
きみ ....
こんな日は奴に 答えられない質問をぶつける
そうやって大事な一瞬を見逃してばかり
何も学習をしない カラッポ頭に
氷を入れて お湯を注ぐ
そんな風にして出来たぬるま湯につかりきって
生き ....
ひとには ぜんせが あります。ひとには ぜんせが あります。ひとのよ このよには ぜんせが あります。前世から ぬけだせない貴方 わたし そこに あくまは しのびよってきます 。さぁドアを ひらいて ....
「夕日が落ちる前に、帰ってきなさい。」と母が言う
私は、海が見たかった。
秋の夕暮れる速度と思い出と川沿いを歩き
橋の向こうまで。
スタートは、浅い川底の尾ひれで跳ね上げる小 ....
すれちがいじゃありません
すれちがうにはあまりにとおいのです
ぎらぎらしたつきがはなしかけてきます
またひとがいきました
のぞみどおりじゃないですか
むねがはりさけそうです
とくにいたみは ....
誕生日おめでとう
だれよりも早くあなたに伝えたくって・・・
俺の誕生日は48時間前なのだけれど
まあ 多分
俺とおまえとの間にある時差を
言葉は今やっと乗り越えられたんだよな
真っ白な 月が 頭上で 輝いてる
優しい 光りは 芳しい香りとなって
僕の心の 扉を ノックする
そう 遠くないところでは
悲しい涙を 一人で抱えてい ....
ひとは たましいを 希求する
ひとは たましいを軌跡 する
結局 ひとの人生 は たましいの 軌跡 なのだ
ひとは たましいを 希求 する
ひとは たましいを 軌跡 する
苛立ちの紫に悲しみの青
青タンが出来たら痛みが走った
傷跡の赤に愛情深さの茶色
鼻血が出たら恥ずかしさが沸いた
白いため息が出る頃
一緒に居られると考えてた
居るよ
居るよ
側に居 ....
遠くで風車が回っていた、
風を全身に浴び、とても美しく生き生きと回っていた。
私は、「どうして、そんなに美しく生き生きとしているのですか?」と、尋ねると、
風車は、照れ臭そうに一瞬キ ....
とうとうあいつがやってくる
力いっぱいペダルをこいで
小高い丘を登ってく
真夏の日差しが容赦なく照らすけど
そんなことはどうでもいい
とうとうあいつがやってくる
自転車を飛び降り呼吸を ....
私は首が伸びすぎて
身動きすらとれやしない
電車の壁から穴をあけて首を出している。
風を受けるための帽子を被り。
猫はいつから電車に乗れるようになったのだ。
不遜な態度で時計を眺めて ....
毎日毎日ぼくの頭は
きみと遊んだことばかり。
きみの好きな歌を聴き、
きみの歌声思い出し
またも嗚咽をもらし泣く。
きみは今頃知らない男と
肌を重ねてい ....
あ
あ
そうなのかな そうなのかな
いま なにかがきれた感じ
いま くるくる ぜんまいが まわるように
からだのなかを いしき ....
誰に唇を重ねたかなんて
誰に肌を重ねたかなんて
そんな事は聞かないから
私の奥に唇を這わせてください
私の底に肌を伝わせてください
後悔はその後で
静かなところに
土手か あぜ道か
そこらに
とりたてて めでたくもないが
ハーモニカの記念碑を建てよう
風が 風が吹いたなら
地球にたくわえられた音が
プァ プァ
聞こえるような
....
少女達は
マグマのように
やっぱりキレるのかしらね
ヒラヒラと白陶器のような指を燃やしながら
美しいアチチュー ....
行き交う人の笑顔が溶ける
やわらかい世界
は
かたい俺をはじく。
あの日ウンザリしたきみの泣き顔だけが
今の俺を支えるほどに。
少なくとも俺はあの日
必要とされたから
....
なべのなかで
ことこと
いい匂いが
ふわふわ
あなたがいて
そわそわ
お皿だけが
カタカタ
いろんな音が
あふれだす
一緒にいるこれから
ふたりでどんな音奏で ....
死ぬ気でやればなんだってできるんだ
とあなたが思い詰めたように言うので
死なないで
と言ってみた
つらくても死ねないのは苦しいよ
とあなたが力無く言うので
じゃあつらい時は死になね
....
揺れたものが 残骸になり
と 一言 の 神が 歌う
茂みの中 汚れた 道を
救え
救え
敵兵が 塹壕で
即身成仏の証
愉快な 騒ぎが
静まる頃
揺れたものは 腐り
英詩の ....
曲がりくねった 坂道にため息
頭にパズルの重み 胸に髑髏のマークをつけながら
なかなか思いどうりに行かないなぁ
僕は彼の悪口を喉までこみ上げてきたが飲み込んだ
体中 ....
とてもプラクティカルな
1と2と3は
便利に違いないが
きみが見たいものは
その後にある
コンマの続きに
隠れているんじゃないか
無限大に
広がっている数字は
きみの瞼の ....
布団に転がり帰りを待つの
家猫みたいに残り香を嗅いで
誰もいないから
この部屋はわたしのものよ
この世界はわたしのものよと
思いっきりお布団でじたばたしてやる
帰ってきたあの人が
叱って ....
5556 5557 5558 5559 5560 5561 5562 5563 5564 5565 5566 5567 5568 5569 5570 5571 5572 5573 5574 5575 5576 5577 5578 5579 5580 5581 5582 5583 5584 5585 5586 5587 5588 5589 5590 5591 5592 5593 5594 5595 5596
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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