たった今
沈んだ太陽と
入れ替わりに東へと
十五夜
最も
輝かせるために
180度遠くに立った
雲も寄せつけず
風も追いつけず
ただ美しくあるために
冷たいくらい
....
彼女という人は
詩人とかそういう類の人みたいで
ときどき僕を近所のファミレスに呼び出しては
伏目勝ちにちょっと小難しいことをしゃべり
左手に持ったフォークでグリーンサラダにやつあたりし ....
私の目の前に広がるのは
どこまでも続く
絶望という名の砂漠
全てをさらい飲み込んでいく
変わらない物など何一つなく
全ては私を裏切って消えていく
私はただ死に場所を求め
彷徨い続ける ....
二日も経って僕はただひっそりと
国道のどまんなかをひとりで歩いている
周りにはなにもない
たださっき
文明に押しつぶされた
元・猫が右側斜線でぐったりしてただけ
僕 ....
最終バスは一番後ろの席に座るのです
何となくそれが習性になっているのは
そこからは町の様子がよく見渡せるからです
蒼い街灯の下でたたずんでいる
停車場の表示を運転手は調子よく
鼻歌まじり ....
海の底から太陽を見上げる
眩しくて 神々しいそれは
ぼくを照らしてはくれなかった
荒れる気持ちをどこへ向けようか
光と暗闇が相変わらず襲ってくるし
絶望と希望が日々 目の前をよぎっては
誰も知らない夜遅くに祈ってるんだ
ささやき声は胸の奥から僕を揺さぶる・・
誓ってみ ....
瓶詰めの猫
という思考は
少女の哲学である
引き出しをあけると
誰もいない秋の海
の音がした
Oh! Cat
砂のお城を襲撃しませう
昼下がりの書斎で
....
お散歩に行きましょう
今日も歩けるしあわせ
草の香りが立つ道を
踏み歩いて
香りをすぅっと
吸いこむと
幼い私と手をとる父
横を歩く
いつか
子供に私は話す
父と手をつ ....
信頼され契約書にサインして
任された責任あるプロジェクトを放り出し
自分にうつつを抜かす、とある秋晴れの日
人はまじめにやってると勝手に思い
本人は努めて逃げている無責任ブルース
永遠に ....
鈍く輝く影を見ながら
鈍く輝く影を見ながら
私と影は
互いに五指を張り合わせ
ゆったりと
文字を綴る
keep
文字を綴る
out
その境に綴られ ....
朝の茫洋
手にそぉっといきをふきかける
そのまま中指の先から
手のひらのしわ
手首のつけねの辺りまで
息のゆきばをうねうねさせる
うねうね
うすいてのひら ....
風鈴が風を揺らしている
つまり
声を出した方が
あやつれるということ
私はどんなに倒れこんでも
あなたをやさしくあやつろう
力ではない力
私の勝ちだ
向き合って
小さ ....
光り冷たく無反射を散り散りに
形の取れない闇やみと取り囲み
遠くで海潮が轟くも響きゆかず
虚しく静寂の木霊去る
どうしてもわかんないってんなら
13回目のキスをちょうだい
あんたがきらう あんたのすべてを
タコ殴りにして
ちいさくまとめて
かわいく包んでやるから
そう言って
かわいい ....
だんだんきらいに なるよね
近くにいないから
だんだんきらいに なるよね
役立たないから
だんだんきらいに なるよね
すべてを教えるから
だんだんきらいに なるよね
じれっ ....
日焼けするほどの
残せる夏のしるしもなくて
白いからだが
裸のままでいるようで
ときどき恥ずかしい
私の血は水のように薄くなって
夏はたくさん虫を殺してしまう
土から生まれて ....
われた
きみのことまでは
かかれていなかった
あじのよめないレシピ
あおいほのおが
だきすくった
たにんじゃないからの
ひとこえで
とじられ ....
H
\
ながれるべきものたち ながれ
そよぐべきものたち そよぎ
ひかるべきものたち ひかり
うたうべきものたち うたい
H
\
....
夏のごみ捨て場
金網のなかに
積み上げられた袋
その間にさまざまな模様の猫が
五、六匹寝そべっていた
手にもった袋を捨てようとして僕は
猫が食べちゃまずいものが入ってないか
ちょっと ....
眠れない夜は 僕は数を数える
友達の数 幸せの数 苦悩の数 罪の数
とどまる事を知らない 僕の心の渦潮は
紫の夜の中で 体温を上げてゆく
何もしらない 恋人は不思 ....
雷紋の刺青は火傷できえて
砂塵の街にジャンビーアはおいてきた
砂の海にはねるウサギはきんいろ
狂暴な太陽はみんなを干物にしたがってるんだ
....
はまに まわした よめいの かりごま
なげる てのなみ くるわす つきやみ
ささぬ あかりに さしつぐ いっこん
らがん ちりうつ こぐだて わるむね
人を好きになる気持ちは美しいが
僕を 醜くもさせる
君があの子に見せる笑顔を
独り占めしたくなり
君をとりあえず 一ヶ月
少し広めのマンションに
軟禁した
僕は君のために
....
のどに はしゃぐ みめいの
つきの すずか つむぐ かるた
まわる やまの はるか さます
かやの ねむり まどう むごん
みちぬ おもい ゆきて きえる
かえぬ こころ ぬぐう ....
小さく丸くなった 白い息を吐きながら
君の肩を抱いて 「大丈夫だよ」と呟く
君は涙して 小さくうなずく
そんな君のことが どうしようもなく愛しくなった
冷えきった君の体を ....
深海を
裸で泳ぐ、馬鹿さ加減
糞と、ミトコンドリアの死骸
が、
蓄積されていく
神経を巡って
脳裏を過り
あの
深い場所へ
糞と、ミトコンドリアの死骸
が、
蓄積され ....
最近つかれるの。
なんだか疲れるの。
だから癒しを求めちゃう。
そんな私は 特に何もしない。
土曜日はいつも同じ。
病院へ行って寝るだけ。
日曜日は たまに ....
動き出さないと何も変わらず忘れていく日々
いつまでも・・永遠に・・
あの頃、見ていたな
この世界を見上げていたっけ
傷つくことなんか恐れず眠ったのに
『繰り返す日々よ、ど ....
いつからかな?
誰かのぬくもりを
「感じたい・・・」
と思ったのは・・・・心の中のどこかが・・冷たいの。
いつも 強がっている私だけど
明るくしてる私だけど・・・ ....
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