夏は逝くのだと思う
春や秋冬は毎回 同じものが回っているのに
夏だけは毎年燃え尽きてしまうのだと思う
少年の肌や少女の心に深く爪痕を残して
印象づけておきながら
潮のよう ....
【花時計】
ある一時
植物のように生きることを夢想する。宮沢賢治は雨ニモ負ケズといったけれど、植物は雨に負け夏の暑さにも負け
害虫にやられて レタスは高騰するのを見ながら。
....
削がれてゆく草の根
プランターの土
余すことなく張り巡らされた
夏草の根はまるで
灰褐色の空を駆け落ちる雷雨
蔓枯れて
実の膨らみは停滞し
宿命を終えた姿見は
生きながら生命線を断 ....
1
東南の守り神
ルーとバーベインそしてべトニーよ
あの小さく可憐な私の兎を
どうぞ邪な力から
お守りください
恐ろしい行為や忌まわしい意思から
どうぞ私の兎を
お守りくださ ....
煙草に火をつけて
まずは一服
それからゆっくりと
あなたの詩を覚えましょう
ほら ほら
すぐに現れる
眼前に
夜の万華鏡
☆
船乗りのバッド・コニ―
彼はK.T.に欲情 ....
どうか今年のクリスマスには
プレゼントを入れる為の靴下を
買うお金がない子供たちにも
人を殺す為の“マシンガン”ではなく
隣のあの子と仲良く遊ぶための“おもちゃ”を
プレ ....
紅い 揺れて それは 儚く
獣を擽る
凡そ獣にはその美しさは理解できない
理解できない美しさが 擽る
紅く 夜露が 紅く 零れる
勿体無い ああ そう 獣は思った
....
歪な 薬売り
奇形の 頭で
油を 売る
見えたものは
あ
だった
薬売りの 誰からも
相手に されない
その 百姓と
黒人奴隷の 狭間よ
油は 物乞いの
水と なり
あ ....
終電乗り遅れネットで朝をまち
のる始発電車
席へすわれば のみつかれ おどりつかれ
しごとづかれ眠りこける人々ばかり
まだ まだねむりたいよ
まだ布団の中がいいよ
まくらをまどガ ....
はっか飴が苦手なほどに
あなたは幼い
丸めて・形よく
献上した
嘘の後
重ねて
垂直にうばう
目の前・生命線
わたしが服をぬげば
あなたも服をぬぎますか
グ ....
熱い そして暑い日だった
と思っていたらもう夜になった
一挙にクールダウンが大挙
私は今すぐこの街から抜け出したい
当てもなくアキハバラに行きたい
下には下がいることを確認したい
....
十字路に140キロで突っ込む
同じくらいのスピードで
左側から来て頂戴
大破しましょう
公道の真ん中で
祈りの数だけ神がいて
祈りの数だけ願いがある
何故人は祈るのか
恐れおののく、その先の
抗いきれぬ力に前を遮られ
溜め息さえも躊躇して
祈りの数だけ花が咲き
手向けた花の ....
ずっと以前から
僕はまわり続けている
君の鮮やかで艶やかな声が呼びかけてきて
今も僕は 操り人形
フラフラ 街を泳ぎながら
君と似た声を 聞くと 振り返ってしまうよ
....
ガラパゴスで恋をして、
ガラパゴスで眠りたい。
わたし、
ひとになれません。
きっとね、
きみといて わかったことはひとは そう 代わらない ってことだ 。 あさはやくも あさおそくも。 ひとの いい 看護人 たちは 沢山 いろいろ いうけれど どれも みな 嘘だ。ってことだ 。きみといて ....
うまく言えないけど
とか
うまく伝わらないかもしれないけど
とか
そんな前置きなんかもう
言わなくても
言いたいことは
伝えたいことは ....
かえりのでんしゃは
まどの外が
ぜんぶ田んぼで
ずっと同じで
どれくらいすすんでいるのか
分からなくなったんだ。
けれど
とおくで
小さなおばあちゃんが
ごみをもやしていて
....
きみのことなんどもおこしたね。ぶる。だからいまはきみに起こされても平気だ。きみはいまとなりのベットで寝てる。きみはいぬだ。でも ともだちだ。 世界にきみしかいない。ともだちだ。きみのことは よくおぼえ ....
駅
プラットホームの端っこで
小さく手を振る人がいる
今
動き出す列車の背中には
きっと誰かの
そう
見送る視線のその先には
きっとそんな
夏の終わりが ....
夜、
私は
部屋に、
白濁息と
紫煙を吐き、
寄り掛かる柱、
消す朱色の輪に、
数え歌は観賞用の
甘い鏡の球をついて、
飛び散る高音に濡れる
深紅の眼球でチュウジィ DHi 雛 ....
眠れないことを理由に全てが嫌になった
誰も彼も肉体を持っているのが不思議でしょうがなくなった
もう目を開けてることが億劫だった
おっくう、
パソコンの向こう
が
見えない
から良 ....
淡い炭酸水を一気に飲み干して
目覚めてきつい朝日が待ってれば
多分消えていけるはず
ねえダーリン
その空の色はあたしが見た赤い色だった?
ねえダーリン
甘いにおいはいつになれば消えるの ....
かたかたタイプライター
歩いていった
壊れたままで
歩いていった
がたがたタイプライター
キーがこぼれて
水たまりから
空にこぼれた
ときどきタイプライター
パンチ叩いて
カーボン ....
黄色い帽子を
被った水色の
三角のコドモたちと
ひたすら昇る
地下鉄の階段で
右耳から外れた
ヘッドフォンを
左手にモチカエ
笑顔で渡る
秋の風が漂う
横断歩道 ....
泣いてるヤツを見て“泣き虫”って罵っている人がいる
「涙の数だけ強くなれるよ」なぁんて歌もあった
涙にはいろんな可能性があるみたいだ
それじゃあ、君は何のために涙をながしますか?
貧しい時間
非生産的な時間
世界中の誰一人さえしらない 僕独りの時間
砂漠をさ迷うラクダのように
僕の心は 愛であふれたオアシスを探し求めている
今日から明日へ 飛び越え ....
背筋を伸ばして歩くことが難しい世の中。
−あら、わたしったら、世間のせいにして。
探し物が見つからないから、
困ってしまう。
ミルクティーが精神安定剤になってしまうようではいけないと思 ....
部活の帰り道
ふっと 夜空を眺めた
すると 自然と足がとまった
いつもより 月がきれいで 暖かくて・・・
わたしは月にさわりたいと思った
だけど月と私の距離は果てしない
月には私の夢がある ....
そろそろ 手の届かない高さで
とても 持ち上がらない重さで
絶対 よけられない速さで
全部は 見えない広さで
たとえきれない 複雑怪奇
もう 背丈を越えて 流れています
5550 5551 5552 5553 5554 5555 5556 5557 5558 5559 5560 5561 5562 5563 5564 5565 5566 5567 5568 5569 5570 5571 5572 5573 5574 5575 5576 5577 5578 5579 5580 5581 5582 5583 5584 5585 5586 5587 5588 5589 5590
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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