坂の上に のっかっている
そうか こうやって 私は
この雲の先にあるくだらない現実が
本当はすこし好きだったのだ。
真っ白なキャンパスは
昼にはご機嫌だったのに
夜になると ぐれていた
何か話しかけて
寂しさを埋めてもらおうとしたのに
口も聞いてくれません
たぶん キャンパス ....
点数だけで何もかも比べられるのは嫌だけど
一応受けてみよう
運動会は出場することに意義がある
テストは受けることに意義がある
大切なのは
頑張ってみる気持ちだよ
....
一昔前には
ありえないことが
当たり前になったと
思いながら仕事している
腹が空いたのを
気がつかないふりして
お昼の御飯を取りにいくと
真っ白でつるつるな
紙の箱に詰めら ....
振り返れば
手の届きそうで届かない
「昨日」
に責任の全てを背負うかのように立っていた両足を崩して
独り誰からもかばわれることなく
地に身を伏せている私がいた
幻想の友情に終止符が打た ....
ベランダから見た
自分の部屋は
まるで他人の抜け殻のようで
少しだけぞっとした。
自分の中だけを生きていたら
見えないものがたくさんある。
全力で君のことが好きでした
全力で君の笑顔が好きでした
全力で君の真っ直ぐな瞳が好きでした
全力で君の書く字が好きでした
だから
全力で君を笑わせようと思いました
全力で君との時間を過ごし ....
もし僕のコトバに
魔法がかかり
もし僕に
希望や慈愛を
伝えられる器が
あるのなら
なにものでもなく
自然の一部でしかない
僕のたった
ひとつのコトバを ....
夢が真夜中に
溶けるころ
アスファルトの
水たまりに
おおきな月が
落ちるある日
森の中から
けむる白い靄は
静寂な空を
とおりすぎ
深い海で眠る
....
空を泳ぐ鳥たちでさえ
死はいつも地上のある
明るすぎる地下に雨は降らない
きのうの洗濯物を今日の朝日に干す
明日は雨らしい
シャツには見覚えのない涙の跡がついている
毎日クスリを飲 ....
くにゃ
腕を預けておいた小さな棚がくたびれた
おおい、私のことは置いていくの
ストラップシューズのあいだから水玉の靴下をのぞかせ
のぞかせして今日も公園へ寄り道
はとを従えて行進 ....
オレンジ色の少し寒い部屋
きみとふたり、お茶を飲み話した
その時かかっていたのは有名な、でもよく知らないフランスの曲だった
夜の闇から
そこだけ少し切り取られたような
ひと時 ....
電車が脱線したと聞いて顔も知らない運転手を罵る
京大卒の政治家を見て知性を感じられない
中学生が自殺したと聞いて馬鹿な奴だと呆れる
負けて泣くエースを見て情けない野郎だと言う
....
砂礫の中から北極星をめざす
ひとつぶの光る種子から
一万年の大木の夕日の
たおれかかる夕暮れ
音もなく 静かに 闇
空を見上げる
希望をうつす鏡はいつも
目線より少し高いとこ ....
チャリンコこぐこぐ おっさんにはねー
きれいで悲しい 思い出がある
もしもまだまだ 俺を好きなら
○月○日 新丸子駅
待っててくれよと伝えたけれど
彼女はとうとう 来なかった
彼女はま ....
自分は何人いるんだろうと
数えていたら
頭がぼんやりしてきて
それで
もっとぼんやりするために
お酒を飲んだり
する
そうすれば
わたしは誰かになって
だから
あんなことや
こん ....
夜の空の色は 全くの黒ではない
東京の空の色も 大阪の空の色も
いつの世も空の色は 深い深いこん色である
青を塗りかさね 塗りかさね
うすめれば空に近いこん色である
その証しに 明け方の ....
誰もが一度は
忘れてしまいたい夢を見る
上昇気流が
鳶を雲の上へ連れ去り
生まれた真空が吸い込む
一匹の羽虫
星だっていつかは消える
恐れることはない
東京行き 東京行き
....
夕飯を食べたあと
タバコを吸っていると
ささと風がふいた
まぼろしにささやきかけたように
近くでおんながくしゃみした
僕の物思いの雨の中を
通りすぎた
あれら透明な命はなんだった ....
雪男は戦う
巨大な超人とかと
腕が折れたりする
いたいけど我慢
好きなモノは雪男のくせにバナナ
大好きなモノは雪女
たまに南国にあこがれる
ヤシの木とかに登れたらとか夢想する ....
彼女が笑った 小さく笑った
いつか見た微笑みより ずっと小さくて魅力のない笑顔だった
でも 確かに笑ったのだ
小さく笑ったのだ
その微笑みが好きだったし 好きだという事は 今でも変わ ....
眠り続けて半日
王子様を待つのも飽きて
目が覚めて半日
やっぱり、王子様を待とうと思った。
白馬は部屋の窓に入るかなぁ
やっぱり、玄関で待っていたほうがいいかなぁ
眠り続けて半日
....
幸せはまよいのドアの先にある
遠く及ばない想いは 上空高く舞いあがり
地に着いた足は 知らず知らず ステップを踏み出す
通り行くまよいは歩き出す手前にある
過ぎ去った風 ....
この世界に
溶けてしまいたい衝動が
いつも ぼくの中に
渦巻いているよ
ぼくはどうしてぼくなんだろう
耳に通したプラチナが泣いてる
名月を見逃して
網戸から覗いて
まだ足は縁側に放り出せない
{ルビ薄=すすき}がつま先誘うのに
耳に通したプラチナが泣いてる
ぶちりと引き裂く勇気 ....
いなか道をガタゴト行くと
まちの空が 妙にあかかった
どこまでも 続く うすむらさきの青
すぅっと すいこまれて
夕焼け お空も まっかっか
ふってくる星をか ....
あなたを 美しいと 思った 秋の日
秋の日
あなたは ものごとを わたしの肉に
染み込ますように わたしを 叱るのでした
わたしは 朝露を 飲むように
あなたを 識る
遠くに 近く ....
今日だけだよと
私の肩を抱き
今日だけだよと
遠回りした
「手はつないでくれないの?」
そういう私に
「また今度ね」
そう言ったあなた
今度なんてあるわけないのに
そんな優し ....
果てしない空のように
果てしない海のように
平和は続くのだろうか
いや続かない
続くわけがない
皆 環境が変なのは知っている
皆 どうすればいいか知っている
皆 見たふりばかり ....
授業中
机を自殺願望のポエムと病的な絵で彩ってやったわ
明日誰か慰めに来てくれるかしら
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