真夜中
人さらいをしよう
風来坊の紳士のフリして
銀の衣装で
静かにしてって囁いて
窓から月をバックに
光の粉をシルクハット ....
詩を趣味にして十数年になる。はじめたときは、「これはお金のかからぬ趣味だわい」などと思っていたのだが、続けてみると、意外とそうではない。定量的にはおもわず本を自費出版したことによる数十万の出費があげ ....
カンカンの太陽に照らされてた季節は終わり
ひまわりはちょっと一息いれている
ゆとりのない生活のなか
かじりつかれるような
追い立てられるような気分では
綺 ....
雲の
静かな暴走
高い青へ青へ
ゆけない、わたしの上に
上空があって
午後、
稲穂というよりも、風だった
肌が痛いほどの
午後だった、秋だった
その風 ....
もう いいのかもしれない
早く食べたくて
短くチン。
一口たべたら ぬるくて
まずくて お腹こわした
もう いいのかもしれない
勝手に勘違いするのはいつも あたし
勝手にふら ....
幸せを求めて逃げ込んだこの世界では
数倍もの涙が流されていた
所詮此処には何も無い
現実に背を向けることしか出来ない
嘆いている
たくさんの人が 憂鬱を 謳歌している ....
新しい 朝だ
死んだ 友人の 憩い
雷雨が 恐れを 抱き
死んだ 両親の 憩い
新しい 夜だ
死んだ 子達が 笑い
棒で 何度 殴られても
私は 恐れるものなどない
....
入ってはいけない 穴 に入ったから
前世の 執行人どもに さび付いた槍で突付かれてしまう
落ちてはいけない 穴 に落ちたから
現世の 追跡者に 必要以上に追われることになってしまった
....
マーガリン塗って耽ってる パパの退屈な新聞に 二つ小さな穴を空けたら そこからどんな目が覗くだろう
おそらく明日も来る来客
好まざる来客
一人で進む船に乗せてくれとくる
僕一人で精一杯
キミを助けることなんてできないよ
いいかげんにしてくれ
甘えるの ....
君はいつも何かにおびえていた
小さく震えている君の事を いつも見てたよ
君は知らないだろう あの日 君が泣いていた時
僕は偶然通りかかってみたいに
君を見つけて 「どうした ....
その向こうになにがある?
気になるから 行こうよ
一ミリ先の
世界を 見よう
北風も 雨も あるけれど
九月
暗闇
繰り返す
その色痛い曼珠沙華
あちら側から手を振るあなた
私の空洞から風が吹く
愛して
愛して
愛してやれなかった
愛して
愛して
もっと愛して
暗闇
抜 ....
濡れたふたつの手が午後をつくる
坂の一本道
空へつづく曲がり角
高みの灰 地の白
遠くひろがるはざまを
雪が埋めてゆく
短い午後の晴れ間に
海を見ている ....
頭の中の糸が絡まって
記憶が擦れてゆく
あの日の笑顔さえ消えてしまう
このままでは――
動けなくなった体でも
瞳に映る景色だけは鮮明で
キミの涙が零れるのが見える
僕は指を動かす事さ ....
こんな都会だから星は輝かない
空を見上げもせず そう思い込んでいた
見えているものを確かめていくのは
立ち止まってみないと難しいのかもしれない
考え込んだ夜 外はあまりに綺麗で
窓の ....
涙は
流れることを許されず
瞳にとどまっていた
雨が
かわりに泣いてくれたので
辛うじてプライドを保っている
物語は
最終章を目の前にして
頁を閉じられた
栞を
....
正義 と 言う 旗 を 掲げて
悪 を 殺す ん だ
権利 も 秩序 も
正義 に かかれば
ただの レッテ ....
大型台風が 故郷を直撃した夜
携帯電話で
十年以上も音信不通の父の処遇について
妹と話をした
その話の途中
突然の昏倒で緊急入院した母親を持つ恋人から
メールがはいった
その日 ....
まるであなたの
唇のような色でした
10月
神様のいない月に
願い事は増える一方で困ります
去年きれいに咲いた
シクラメン
冬に灯りをともすようにして
春先まで ....
てらてらひかる 満月の夜
年老いたゾウは 檻の外を見ている
外はすっかり 秋の装いだ
どおりで最近 足の筋がしくしく いたむわけ
長いはなで 鉄柵に触れ
静かに眼を 閉じてい ....
何かが焦げたような臭いがする
最初に気づいたのは
たったひとりの 男だった
どこにでもいるようでいて
どこにもいないような
若いひとりの 男だった
男は狂っていたのだろう
その臭いに鼻を ....
折れ曲がったあなたの身体を
まっすぐにするのが
私の仕事
あなたは
あなたの意志を持たない
あなたの影になってしまった
その瞬間
私たちは知ることになる
私たちが
実体と ....
目薬を 。 さしていた
泣きたいの?
とたずねられて、、、
なぜかういんどみるっ
右手の中にあった 薬は はるかかなた 冗談のようにきらりひかってから
きえた ....
みどりいろに抱かれた想いが
無機質ななまり色に染め上げられていく
黒いトンネルにすっぽりと覆われ
闇が前後左右の感覚も奪う
いつでも フワフワの砂糖菓子のように
アリスの森で戯れたい ....
絡みつくものを解き
降りかかるものを払い
抱え込むなら
両手でしっかりと
歩む
先に行く人や
後ろを行く人
絡ませたままのものや
降り積もるもの
立ち止まりはしな ....
手のひらで
右目をふさいでみる
知らないだれか
が笑っている
手のひらを
左目に移してみる
知らないだれか
が笑っている
手を下ろすと
二人が重なり合って
あなた
ができあが ....
あきちのすみに
いちりんのはな
かぜをうけ
あめをうけ
ひかりをうけ
こどもたちの
わらいごえと
ともに
きょうもまた
しずかに
そこに
いる
海上を突っ走るマリーノ超特急は
どこまでも青い廃虚やら波濤やらが
混じりあったりのたうちまわったりで
車輌の隙間から
夜が入りこんでくる頃には
俺もアンちゃんもいい加減しょっぱくなる。
....
信ずること無かれ
貴方のその手は{ルビ虚偽=きょぎ}を掴み
その身を{ルビ醜=みにく}く染めるだろう
頼ること無かれ
貴方のその手は{ルビ虚実=きょじつ}を掴み
その身を{ルビ酷 ....
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