君の膝枕に乗って
大きな海の幸せに
よぉぉそろ―
眼前の大海原には
すごく巨大なイカ
それを食べてしまう残酷なクジラ
とかいるそうだ
わいんでかんぱぁいぃ
でもどんなひ ....
真っ青な空が広がる秋晴れの日
息絶えた老婆は白い{ルビ棺桶=かんおけ}に{ルビ蓋=ふた}をされ
喪服の男達の手で黒い車の中へ運ばれた
人生の終止符を告げるクラクションが低く鳴り響き
親族と ....
曇のなかで
ねじれる光
灰に 銀に
尽きることのない色に
池を隠す雪の上
蒼い熱が散ってゆくさま
その繰り返されるうたを聴く
けだものはけだもの
世界を狩る ....
公園の中で季節を売る老人が
樫の木のベンチにぽつんと座って
売れ残った夏を鳩に投げつけていた
ぼくは池を一周 口笛吹きながら
薄く晴れた十月のパノラマに
若く散った楓を敷 ....
君は、それらをすべて「欲望」と呼んだ
欲望ってなに?
欲望のない人なんているの?
欲望なしで人は生きていけるの?
想いが重なるスクランブル交差点
さまざまな人がいろんなベクトルを放つ
まじりあって最後には帳尻があるようにできている
涙も笑いも憂いも哀愁も妄想も
全てを飲み込む都会の劇場
....
悲しみのうちに少女がいた
少女はなにも語らない
その少女の秋が終わろうとしている
彼女のむねの内にはたくさんの
こぼれおちそうな夢がたくさんあった
こころなきものがその ....
視線をゆきます。
ひっそりとした
鋭角な色のない
告白にも似た存在の道
とぎすまされた意志の果てには重く輝く種子が宿る
涙で
洗われた深い瞳
そこに秘密を映す
答のない ....
夜、仕事の帰りに川沿いにある歩道へと足を向けた。
右には車の通る大きな橋が見え、
左には山を背に高架線が見える。
その歩道へ降りる階段の中腹で足を止め、
腰を下ろした。
山から吹き降 ....
宇宙は極上に澄んでいます。
美しい漆黒に漂う、
つやつやした青色の星は
エイリアンの観光名所になっています。
月から地球を見るのが
最も美しいそうです。
宇宙は ....
今まで愛しいと思って私はあなたに尽くしてきた
そのメールを見るまでは・・・
私以外の人との意味深な内容
過去が走馬灯のように私を襲う
キスをしたあの日
何よりも近くにいたくて愛し合っ ....
ぬけがら ぬけがら わたしはぬけがら
くしゃっとするのもかんたんでしょう?
買い物袋くるくる回したら
ちょっとイカシタ気持ちがして
叩き付けてキンモクセイに
なんか不良
包丁で指を切ってまた
近付いた少し大人に
だけど僕まだうら若い
十五歳の夏
ティッ ....
テーブルの上にはみかんが乗っているだろう。
そのみかんの皮は少しだけ水分が失われているだろう。
ほかにも様々なものがのっているが、君にはみかんしかみえないだろう。
出窓から射す正午の光りとみかん ....
空耳に振り向いた
君の声
に 似ている声
君の話し方
に 似ている話し方
思わず視線で追った
君の後姿
に 似ている人
似ているだけ
何も同じでない
残り香や面 ....
長い長い人生だもん
迷う事だってあるでしょう
たとえ{ルビ人生=みち}に迷ったって
私には進むことしかできないの
だって私に残された選択肢は
進むか止まるかの
二つしかないから
進み続け ....
ike から見上げれば、それは緑に囲まれて丸く浮かんでいるように見える、それは
sora だ tsumetai sora だ
ike を数匹のmizudo ....
たまにヘコむんだ
たまに落ち込むんだ
たまにはしゃぎたくなるんだ
たまにどうでもよくなるんだ
ときどき親に会いたくなるんだ
理由なんてないんだ
理由なんて無いことが ....
でんき星 せがむ 木綿の
笑われて 愛 苦しい
曲がれぬ カーブ
目で すべらせて
地上 ゼロ階から
見下ろす 花束
囲いこまれた
ぴかぴか の星座
雨
降れ
....
おもしろくないと
子供のころは
ふくれっ面で抵抗した
大人になって
ふくれっ面ができなくなって
飲みすぎ食べすぎた
ふくれっ腹を突き出して
無言の抵抗をする
質の悪いミストサウナで
のぼせたような月曜日
懲りない欠伸と
落ちかけるたましいの急ブレーキ
脱線してばかりの
長い夢のメトロノームに
巻き込まれた僕は
....
素晴らしい世界だ
人々は通りすぎて行く
僕も
生の
通行人
夜の木陰
夕暮れの谷間
びる
びる
びる
回る空
天王寺公園
悲しいかな
カラオケ屋台は消されてしまった
....
ゆらり美しく舞って現れたあなた
あの日から 頭にこびりついている
夢を見すぎて 離れなくなってしまった
あなたに激しい風が吹いたら
囲んで守ってあげたい
羽が傷つくと 美しく踊れなくなるだろ ....
雨の日になると
サキちゃんはきまって
サカカサコウモリを作った
真っ黄色い
ちっさな
雨傘を
振り上げて
膜の裏返った
サカカサコウモリを作った
僕は ....
まるで代わりのように、降る
悼むように
かき乱さぬように
しずかな泣き声の、雨
追われていく時間
ぎりぎりのところで
感情の発露をせき止めている
こころの中に
墓標に傘を差しか ....
パリのメトロは東京の地下鉄に繋がっている。
モンマルトルの丘を下りる。今日は、観光客相手の似顔絵業は休みにした。ぼくはパリに絵画を描きにきた。似顔絵のアルバイトのために来たわけではない。いつから ....
傍にいたいと思うのは
なんとなく好きだから
ただ見ているだけで
なぜか落ち着くよ
気も使わず話できる事
それって何かしら
私だけがそうなのかしら
いつも思うよ
本心聞きたいって
....
メロディー譜を投げ捨てて
言葉だけ拾い集めた日
音に乗せる必要なんか無いって
私にはこの言葉一つあれば良いって
頑なに信じていたから、夜明け
夢だってあって
絶望は少しずつ箱に詰め ....
あなたは、今までどんな道を歩いてきましたか?
それは、厳しかったですか?易しかったですか?
あなたは、今まで誰とその道を歩いてきましたか?
家族とですか?恋人とですか?友人とですか?
....
晴れていても夜空は藍色
そんな天の下では
見える筈のものも見えない
でも 見上げたらもっと違う世界が見える
きっと
あなたにも
ねえ あなたはあたし ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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