いまだ、私はメンチカツ
所詮、空は飛べない
ただ、もう一度雲に乗ってみたかった
あの頃を思い出し、今でも涙する
カニクリームコロッケであった私は
メンチカツよりも、遥かに優良だっ ....
仮想遊園地へ行った
こっちこっち
手を引かれるまま
仮想の列にならび
きゃあきゃあ歓声をあげて
仮想ソフトクリームを頬ばって
どっかり
仮想ベンチに座り込んだ
お弁当持ってくればよかっ ....
突然 その蝿に
死の機会が与えられた
蝿が期待していたより
時のひとかけらほど早く
ほこりまみれの教室を
最後の舞台に選び
その無数の目で
一千個の慈悲深い
....
「涙を流す分だけ幸せになれる」
それは誰かのことば
ねぇ、それじゃぁ・・・
僕の足を自由にしてください
僕の手を自由にしてください
僕の目を自由にしてください
....
虹の彫刻に
あこがれて 雲を
きざんでいるが
美はいつだって ぼくらを
さげすむ
いかないでって
最後に言ったのはいつだったろう
訳もなく
手をはなしたくなかったのは
ほんとうは,全部わかってたのにね
夢を見せてあげたの
極上の夢を あなたに
....
洗面台の鏡を傾けたら
小さい流木がころげおちた
どうやら 渦巻くのは小さい海
どこか角度の違う世界へと
つながっているらしい
悟ってはいけないよ、と
こころの母の声がして
そっと指を ....
きっとキミは知らない。
私がキミのことを心配してること、を。
どれだけ、キミのことを想ってるか、を。
キミがひとりで泣いてることも知ってる。
キミがひとりで悩んでることも知って ....
並木道に陽が射して
黒と緑の横断歩道
緑ばかりを選んでいたら
まぶしくて
ぽとり
地中深くまで
潜って行く
黒い粒
また逢える ....
手で、ずれた眼鏡をあげる、八月の、水をふくむ、曇り空。閉鎖された父の勤務先、N社の自動車工場の脇を通り、母の自動車で、霊園に向かう。いままで納めることのできなかった、父の灰が、眠っている。わたしは、新 ....
バスの窓から見てる
ハーフミラーのビルには
モザイクの空・・・
西の外れには
大きなオレンジが
惑星に沈みかけてる
そろそろ星が輝きだす
月の光が強くなる
....
ぞくぞくするものだから
風邪をひいたように思ったのだけれど
なんだ
背中に離婚届が貼り付いていたのか
ついでだから
その上から婚姻届も貼ってしまおう
少し温かくなるかもしれない
それ ....
わたしが毎晩家にいると
友達がみんなバカにする
約束も無いのに男を待っているなんて
負けてる証拠だとバカにする
お風呂の扉の前まで電話を持ち込んで
シャワーの間も電話がかかってくることを期待 ....
一度だけでいいのと
貴方に抱いてもらう事は
簡単なように思えて
とても難しい
遠く遠くにいる彼女を愛する貴方は
私を拒むような気がするし
何よりも
今の関係を壊す事が
私には大罪のよう ....
あ
もしもしオレや
おいオマエ今どこにおるねん
またアメ村あたりを
酔っ払ってフラフラんなって
歩いてんのとちゃうやろな
ええかげんちゃんと家に帰れや
オマエの嫁さん
あのブッサイクな ....
ぼくなあ、
甘い酸っぱい苦い臭い鼻のまがる液体を
朝昼晩夜朝昼晩夜三六五日毎日毎日飲み込んで
下痢をしておるのじゃよ
もう幾年も、じゃよ
未消化でどろどろとしたのを
垂れ流しておるんじゃよ ....
わたしたち砂にまみれた膝をいとおしむ
わたしたち砂にまみれた膝をいとおしむ
わたしたち砂にまみれた膝をいとおしむ
これは骨のかけら
それとも砂糖つぶ
はちみつのようにとろりと濃い夜が明け ....
雨のなかの長い影から
無数の別れの手が振られる
雨のなかの長い鏡が
雨を映して立ちつくし
幽霊のようにかがやいている
川を歩み 立ちどまり
水紋を見つめつづける光が
....
わたしにゆるされることは手をかさねること
六月の墓地でしゃがみこんで草笛を吹くと
わたしの手はやわらかい土のように
生まれたてのなめらかな手を覆う
(ささやくのはありふれたうたのよ ....
九龍城
住む 住む 憧れ 住む
生きる事に 関し
私達は 棺の中に
住まわなくてはならない
バイオリンが 青酸カリの
弓弾きを 撃ち殺し
たのは
住む 住まない
私が 生きる ....
目が覚めたら旦那さんが二人いて二人は友達でとても仲が良い。この世では女が一人に旦那が二人、それは当たり前。二人以上は許されない。それは不倫。
どうして3人でできないのかしら?わたしは不思議で仕方 ....
一歩一歩沈む
沈む
さ迷う森のあなたに
黒く湿った土が香り
白日夢の欠けた月が
まあるく青ざめて眠る
白む指先で
鼓動にふれる声が
ふるえて腐蝕へ沈む
をんなは
なぜか黙り ....
朝が来ない
出せもしない手紙の 長い夜
想うのは君のことばかりだった
遠回りして
君の教室の前を通り過ぎてみようとしたとき
階段のところでいきなり 出会ってしまっ ....
しがらみが
やさしくて痛い
振り切ってしまえばいいのに
そうできる青さが欲しい
飛び込む勇気をください
たった一言でいいから
振り切ったら
新しい世界が待っている
知っ ....
待ち合わせに遅れそうな時
メールひとつで済ませてしまう
嘘っぱちの言い訳も
おたがいの顔が見えないから
罪の意識を感じずに誤魔化せる
どこへ行ったか
寂しがり屋の待ちぼうけ
....
帰る場所が欲しいわけではない
安心する場所が欲しいだけなのに
その場所はいくら探しても見つからない
僕の目はちゃんと見えてるのに
他の人と同じ目をしているのに
なぜ?
なぜ見えないの?
....
人はどうして1人ではいきられないのだろうか。
人はどうして、他人を求めているのに人を怖がるのか。
それは、自分が臆病だから?
それは、自分を守りたいから?
それは、他人を傷つけたくないから ....
ひとしずく
ほほの目方をふやしてく
ひとしずく
夕陽は目方をへらしてく
ぼくらは肯いた
つんと鼻を刺激する
空気の冷たさに驚いた朝
慌てて出したコートには
お気に入りのマフラーが巻かれていて
それは大袈裟かもしれないと
くるりほどけば
ひらり舞い落ちた
枯葉が一枚
....
ことばは
すべて
呪文
だから
口から
音になって
発せられると同時に
指先から
文字になって
記されると同時に
それは
すべて
呪いになる
....
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