あめもないので
くつもぬぐのに
かみのけのいろ
うでどけいしろ
かくれんぼしよ
しかたもないし
こいしてないし
はだしであるく
あすふぁぁると
あめさえふると
おむにばすあ ....
ハリウッドから出演以来が殺到して、俺は
交差点で俺は生き死にを繰り返した。
一人の人間に追われてたの ....
1.
ぼくは風邪をひいたので目を閉じる。まぶたは、いつもよりもなめらかに溶けていく。まつげの長さを、指のはらで確認する。ぼくは人よりもまつげが長いといわれるからだ。
2. ....
はじまりのない海は、飽くことなく月光を滅ぼし続けた。海の窓はいつでも閉ざされていて、裂き傷のようなものが表面をいろどるだけだ。海の上では乾いた街の幻影が旋転していて、槍のような水柱を呼ぶ。街は律動する ....
#31
帰り道は
いつも
悪魔祓いのことで
頭がいっぱいで
だから
しょっちゅう
道に迷ってしまう
#32
ことばしか信じない
ことばにな ....
おかしくれなきゃ いたずらしちゃうぞぅ
卯月の第一日曜日に始まった夏時間が
神無月の最後の日曜日に
静かに幕を閉じようとしている
日本ではまだ夏時間と言う
エネルギー節減の風 ....
車道に転がっている
ロッテリアシェーキの紙コップを
カラスが口ばしで突いて咥え
飛び去り
ポプラの樹の幹の間に置いた
ヒナの巣にするつもりらしい
ポプラの樹は撤去されると
近くの電柱 ....
遠くなった
初秋の新月の夜
ふと見上げると
漆黒の夜空は
無数の星たちに
彩られていた。
それはまた
手動のオルゴールの
原版の穴のように
闇夜を移動し
星の光という
音色を奏で ....
きっとくる
いつものことながら
風は 遅れている
いっそ青の真空中の扉の
鍵を稲妻であけてしまおうか
ウロボロスの純真は
宙にくちづけして
星を孕んでしまったようだから
いつか ....
拍手だって聞こえる
コンビニの窓ガラスが飛び散れば
トイレから出たばかりの浮浪者が
好青年の中学生に殺され
電車を待つ人々は
一人残らず
ホームから飛び降りた
....
歩いていて
肩が触れたから
謝るよ
腹を立てて
暴言を吐いてしまったから
謝るよ
取った行動に対して
注意をされたから
謝るよ
手を出して
手を返されたから
謝るよ
無 ....
疲れたようなまどろみを
風邪薬の苦い味で目覚めさせる
現実にうなされることは多く
そのたびに
現実から離れようとあがいてきた
午後
窓越しに景色を染める
夕焼けはあまりにもき ....
「ふくらはぎはね タイムカプセルなんだよ」
そう言った時
掠れた声で
おもしろそうに
わたしのゆるやかな足をなぞるゆびは
日ざしに透けて
どうしようもない昨日とまざり
まるで た ....
上書きすれば
いいよね
記憶なんて
呼び出せなくなればいい
夢でしたフォルダーに
あなたを複写して
おしまい
たぶん
夢だったんだよ
縦横に走る ....
真夜中の病室は
眠らぬ夜が吹き溜まり
ベッドを仕切るカーテンの網目から
そっと闇を窺っている
自由をいつか昔に失った体躯は
ケミカルなチューブの血管や食道が
もはや自らの一部と ....
明滅するシグナル
明滅する世界
明滅するすべて
だれも来ないことは
わかっているのに
待っている部屋の中
遠ざかるエンジン音に
取り残されて
わたしは一人で
土砂 ....
空がはばたき
他の空を壊す
壊す 壊す
他の空を壊す
勝手に名づけた色を着て
詩人たちは終わってゆく
終わる 終わる
詩人たちは終わる
かけらはつねに降って ....
めそめそしていちゃいけないね
解っているのに駄目な私
もうすぐ一周忌
そろそろしっかりしなくては
貴方が残した息子達
こころ支えてくれるから
共に過ごした日々
貴方が居た事
良い時 ....
運命に押し負けたカエルが
平べったくなって、アスファルトにつぶれている
空は青く、生ぬるく着色された風が つぶれたカエルの背中を撫でている
黒真珠の中の世界が、カエルの燐光を焼いていて
....
今夜の仮装は何が良いかな
あなたは狼男で、わたしはバンパイア
君は朗らかな笑顔で
オレンジ色のほくほくを
ていねいに掻き出しているね
ふたつの三角から掻き出したら
お次は大きな四角から ....
午後の木陰に
なにを忘れてきたの
たかくのばした手は 空をきって
舞い戻る いつでも
あの時君は何をみてた?どんな顔で?
嗚呼 僕は
君をまとう その空気にすら嫉妬する
いままでだってそうだけど
時代 人に流されて
いつのまにか
こんな犬小屋みたいな部屋にいる
あいかわらず
おきまりの
人間関係の
トラブルに
巻き込まれ
寝つ ....
君に僕の声は届くだろうか
君に僕の思いは届くだろうか
遠く離れていてもこの声は君に届いていくだろうか
さようなら
また 僕にあいてくなったらいつでも
ここへおいで
君を待つことしか ....
枯れた言葉で何を紡ぐの?
どんなに張り上げても
半径5メートルが精一杯
空気を伝わらない音は
凋んで縮んで地べたに落ちて
喉の痛みが心を焼いて
気持を包む裏腹の失望
意味を紡いだ ....
心が肉のかたまりだったらよかったのに
ロースみたいなきれいな肉じゃなくて
内臓、モツみたいな
ぬめぬめしたモツミックス200?の
心が頭のなかにあるなんて、
あんなすかすかでプリンみたい ....
おなかのお肉をつまんで微笑むような
どこにも着地できない優しさについて
夜中に姉と考えてみる
そういう気持ちに名前をつけようとした事がある
猫は暗がりを震えながら歩くはずだし
せめて口か ....
近づいて そしていつも消えて
わかっていながら
誰もいない部屋で待っていた
いつまでも
窓はちゃんとある
カーテンは少し分厚い
少しだけ外の空気が流れてくる
訪ねて来てく ....
#21
真冬になったら
一緒に海に行こう
そして
だれもいない波打ち際で
足を濡らしながら
凧揚げしよう
#22
プリンが
グシャって崩れる
....
老人は考えています。
自分はルールの結晶なのだと
老人は考えています。
老人は考えています。
自分は自分のルールの結晶なのだと
老人は考えています。
何十年 ....
昨日 はす向かいの家の犬が
三匹の子犬を産んだ時
アフリカ国境のキャンプで
百人の子供が生まれたらしい
朝 すれ違ったランドセルの女の子が
下駄箱の靴に忍ばされた画鋲で、親指 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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