頭痛がひどい頭はすでに割れていて
流れ出る中身は星屑だった
スカイダイビングの途中だったから
せめて流星雨になることを希望
それにしても頭が痛いよ
自分の手でヒビをふさいだけど
星屑なんて ....
夜の星の下で
俺とおまえとこうして立ちながら
静かに汚れてゆく
川を見つめている
昨日から明日へ移動するためには
おまえの脳髄に流れるこの川を
わたらねばならぬ
でなければ俺たちは
い ....
月と星が太陽に姦されて
地球が生まれた
輪が たま たま たま と
手をつなぎながら一点に
体育座り
吐き出し
覚えのないバス経路
降りることができない
だ ....
遠くにいきたい
遠くにいきたい
ささやく声にみちびかれ
この髪の毛を風になびかせ
かろやかな足取りで
時に立ち止まり
光りと影のおりなす景色を眺めながら
遠く ....
あの頃の集合写真を見せてもらったときに
いったいあなたがどこにいるのか
全然分からなかった
つまり
過去のあなたと
今のあなたは
....
陽気の過ぎる歩行者天国を
とぼとぼと歩いていて
すきまがない 幸せに苦しむ人々の声は
着ぐるみのセイウチが差し出した風船に
引き伸ばされた十年後を見る
ガードレールに腰を ....
あなたが、
もし私が寂しいと言えば、手を握ってくれる人であればよかったのに。
あなたが、
もし私が悲しいと言えば、涙を拭ってくれる人であればよかったのに。
あなたが、
もし私が痛いと言えば、 ....
虫の声に引き寄せられるように
夜のあぜ道に
あなたは踏み入れながら
ロケットパンチ
と腕をぐるぐる振りまわす
もうすっかり夜更けだというのに
月は今日も姿を見せない
虫はひどく無防備 ....
薄く透明な膜が私を包む。
他人と私とを距てている。
私から拒んだと言えるさ。
円くなる月に気持ちを照らされ
遠のく月に寂しさを募らす
秋は深まり
吹き抜ける木枯らしに
人肌恋しと月を見上げる
煌めく星は
人知れず深遠になり
恋焦がれる気持ちは募るばかり ....
おおきな赤ん坊の寝床だ
そして赤ん坊は
不可解にして かつ世に堂々のあるじぶりだった
赤ん坊が這い出していったあと
どうしてこのようなしわくちゃのものが遺ってしまったかについては
世界は調査 ....
突き抜ける衝動 響く鼓動 貫き
戦地を逃れた銃弾 透明な空へ
管理された思考 解放
もう耐えることを忘れていた
保護を断って
どこか どこかへ
自由という
不幸を背 ....
哀しみも
さみしさも
なにもないよ
空は
まっすぐに
晴れたよ
私は
まっすぐに
生きるよ
もう
未来しかないんだから
私は
からっぽなんだから
....
足は
深い草の中だった
踏んでいるつもりで踏む足音は
深く柔らかな草の中からだった
うらぶれたいだなんて、高架下
うらぶれたいだなんて、アスファルト
いつからか ....
新雪が積もっている
よく見ると
小さな穴が
点々と続いている
それは
子供が通った足跡
ぼくは外へ出て
子供の足跡を
上から踏んでみた
ざく
冷たい空間を
ざく
....
我が浮力は何ぞ
この鳥ならば考えたに違いない
何を見ても灰色
否
我じたいが灰色に充たされた浮体であるとき
眼から脳までの
ながいながい距離
山岳を漸くにして越えると
途方もな ....
最近、ゆっくり考えてわかったことがひとつ。
あなたがそんなに優しく強く居れるのは、この世界が大好きだからだってこと。
前に言ってたよね、「僕はいつも心から楽しんで笑ってますから」って。
この ....
あの頃は、
ウルトラマンは本当に怪獣と戦ってるって思ってた
いつかは野球選手になれるって信じてたし
時計の針が動くのを息を潜め待ってたこともあったし
午後5時まで遊べれば充分だったのに
いつ ....
あなたのことが好きです
心のそこから好きです
あなたのことが好きです
一目見たときから好きです
あなたのことが好きです
おっちょこちょいなところが好きです
あなたのことが好きで ....
寂しい時とか
困った時とか
嬉しい時とか
色んな時間があるけど
どんな時間だって
き み の そ ば に い た い よ
祈る 祈る
歩く 歩く
私は 言語を 発さない
ため
祈る 祈る
死ぬ 死ぬ
私は 言葉の 園で
舞い踊る
ため
行く 行く
黒人奴隷が 又 一人
身近な 子供を 連れて
....
その勾配を眺めるだけのいつもの儀式
辿って続く筈の道、落ちた空を背中に
視線を向ける先はいつまでも遥か遠く
何処へ何処までも行けそうで行けない
「止まってはいけない」それが苦しくて
夜闇に安 ....
波が寄せる海から
風の吹く丘へと上がる
着るつもりだった服は皆
夜の内に焼いてしまった
毛皮をぬいでしまったから
私たちはすっかり裸
そうして裸のまま、手をつなぎ
丘をのぼる ....
無意なる旋回
{引用= ―鳥たちは旋回し
そらに 籠のようなかたちを編みなし}
鳥はそらをとぶ魚
地は往かず
なのになぜ
鳥の ....
はてることのない
くらしやかなしみに
のまれながら
わたしとあなたは
いる
うつくしくなんかない
ぼくだけのひめごと
あなたのことば
かいだんをのぼるように
そのうえに
うっす ....
あめもないので
くつもぬぐのに
かみのけのいろ
うでどけいしろ
かくれんぼしよ
しかたもないし
こいしてないし
はだしであるく
あすふぁぁると
あめさえふると
おむにばすあ ....
ハリウッドから出演以来が殺到して、俺は
交差点で俺は生き死にを繰り返した。
一人の人間に追われてたの ....
1.
ぼくは風邪をひいたので目を閉じる。まぶたは、いつもよりもなめらかに溶けていく。まつげの長さを、指のはらで確認する。ぼくは人よりもまつげが長いといわれるからだ。
2. ....
はじまりのない海は、飽くことなく月光を滅ぼし続けた。海の窓はいつでも閉ざされていて、裂き傷のようなものが表面をいろどるだけだ。海の上では乾いた街の幻影が旋転していて、槍のような水柱を呼ぶ。街は律動する ....
#31
帰り道は
いつも
悪魔祓いのことで
頭がいっぱいで
だから
しょっちゅう
道に迷ってしまう
#32
ことばしか信じない
ことばにな ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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