ぼくは詩を書く
第一行目を書く
太陰文月七日
闇に棲む女の肌を鞭打つたましい
こんにちわ
こんにちわ
炎の船の喜劇的な電源
血だまりへの落雷だ ....
外灯がちかちかと
貧乏くさくて
でも別に何の支障もない
三歩進んだら忘れた
ふらふらと歩く
あの歌のあのフレーズだけが
今日一日鳴っている
どこまでも
ついてく ....
それは透明なビニールでできたビーチボールで
私のこころみたいなビーチボールで
私は滑車を回すハツカネズミみたいにビニールの上を走って
上じゃなくて中なんだと気づいたときには
世界は透明だった。 ....
さようなら 悲しい人
そのアクセスは朝未きまで途切れなく
届かない女を探り続ける
あの秋
重い鎖は切られることなく ウインクひとつでとけた
遅い朝 手を伸ばしても
溜め息ですら拾えない
....
誰も知らないところへ行って
私は黙って砂を掘る
気に入らないの と言えなかったから
砂にうずめてどこかに流す
浜辺はそんなものばかりで
私が知っているだけだけれど
あの子が立ってい ....
機械的に手を動かしながら
ただひたすら、ちいさなまるを塗りつぶして
僕らは一歩ずつ、夢に近付く。
これからは
「用意された毎日」でなく
「自ら組み立てる毎日」だから
今までにない苦労も ....
霧に見え隠れする
君の細いからだ
白
月明りの下
星明りの下
その草原で
谷間で
咲き散っていく
花
見る人がいない
....
触ってごらんよと
差し出された指に瞳は釘付け
少しでも長く
貴方の指に触れていられるよう
ゆっくりゆっくり
手なんて繋ぐ関係には
100年経ってもなり得ないから
ここぞとばかりに
....
この瞳が
太陽の光を
嫌がっても
この鼻が
草のにおいを
忘れても
あたしはいきていくんでしょう
これからもいきていくんでしょう
この耳が
そよ風の音を
こぼしても
この ....
白々と独占的な月明かりの、傍らの屑星たちが見えるかい。
屑星たちは月の光を恨んでいるかい。
もっと遠くの星たちは、屑星たちを哀れんでいるかい。
月と反対の、山の際の屑星たちは、月に何て言うかい。 ....
艶やかな頬につたう泪に
夕焼けが映えて
いつからか遠くなったあなたに
会いたくなるのを待つ
寒いのだと思う
きっとここは確かに
さみしいのだとおもう
もう喉が渇く
人間は迂回しているのです
生まれた所から死ぬ所まで
歩いてすぐなのに
通行止めのパイロンに促され
何年も、何十年もかかって
迂回しているのです
だから、ほんの
迂回路なのだから
あ ....
今日は、コインランドリーチェーンの
ハートランドリーさんにお邪魔しています
社長、こちらの洗濯機は
コインランドリーなのに
手で洗うと聞きましたが?
はい、全自動洗濯機から
洗濯回 ....
貧乏ゆすりの足みたいに
不安定な午前3時
寝静まった知らない人たちの
かすかに立てるいびきこそが
聞きたかった日常の詩
意味のない不協和音が
真実の色を見せ ....
人は何かを得る為に
違う何かを失わなければならない
毎日毎日
やりたい事だけやるわけにはいかず
ある時に分かれ道みたいな所に来て
夢か現実どちらかを
置いて痛みを伴いな ....
たくさんの糸が
腕にまとわりついて
きつく縛ることもなく
ただ時々叫びをあげて求めてる
助けてと
そして糸は静まって
私は何も出来ずに
また糸が叫ぶまで
ただじっと・・
幼馴染み
みつぶた ひさぶた は
中学生になった
もうさぁ大人やん
これからは ぶた呼ぶのやめよに
うん
み………つぶたぁ
ひさ………ぶたぁ
やっぱこのままでええっか ....
最近
携帯電話の寿命って
1、2年じゃないのかなあって
それはちょうど
春に種をまき
冬には枯れていく
一年草みたいだねって
私の本棚に
枯れてしまった携帯が
行儀よく並ん ....
どうゆう事態がこの世界で起こっているのかしらない けれども
「わしらはどんどんアホになっておる
力が弱く 速さもなく 言葉も忘れて 食も細い
もう潮時なんじゃ わしゃあ
最後に ....
早起きした 夢を見て 昼起きた
反芻する嘴に傷をつけないでくれないか
誰が為に歌っているのでない
鷹になれ!この目!
兎になれ!この耳!
犬になれ!この鼻!
貫く空に顔向けが出来るように
蝙蝠が夜明けを見送って
遥か先 ....
あやつられる
わたしの背中に糸が生えている
よく見ると
足からも
腕からも
糸が生えていて
どうにかすると口がパクパクする
声だけが違う場所にあって
伝えることができない
こ ....
あなたは 息を しているのですか?
あなたは 呼吸を 止めているのでしょう。
私の 並べ立てた 言葉の 配置に
無呼吸の 弟子が
立ち並んでは
盲目の 仏像
に
問い掛けるので ....
「なんでぼくはいきているんだろう・・・?」
十代の頃から十年以上問い続けてきたが
宙に浮かんだ透明な「答」を今もなお{ルビ掴=つか}みあぐね
差し伸ばした腕の先に手を開けば
只 僕というち ....
「そういえば・・・」
あの頃の思い出は すべて煙のように消えていった
いまから思い出そうとしても 何も思い出せなくて
頭を地面につけてみても 何も出てこなくて
確かにあの頃 ....
だから、
あなたの音を聞く
あなたの声を聞く
そして
あなたを聞く
そんなわたし
不健全
そんなわたし
横しま
そういうわたし
だからあなたは
きっと
喜ばない
それ ....
君と
ばいばいって
約束もなしに
手を振るとき
誰かが
波打ち際で砂を踏むのです
僕の胸の奥の
小さな
渚で
空と鉄の擦れ合う音が
まるくやわらかな緑にはじけ
蒼く蒼くしたたりおちて
土の下の土を流れる
夜の水を抄いとる手
音のない曲がり角
遠く軋む火に染まる
誰もいない光に ....
昨日買った参考書には 世渡りの公式は無くて
どのページにも 似たようなことしか書いてなくて
下敷き敷き忘れて 凹む僕を 励ましてはくれない
椅子に座って 机に向かって 気付けば空眺めてて
....
貴方の声を探して探して探して
ふかい海にもぐったらくらい海をどこまでももぐったら
そうして地球の反対側に行ったら
いったら
空を突き抜けて
くろい雲をつかんだら鉛の星を両手一杯つかんだら
....
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