霧雨のなかを
朝ぬすびとは帰る
愛するひとのもとへ
かれこれ三日もなにも
食べさせてあげることができない
ついできごころで
ぬすんだほしを
返してしまったせいだ
俺のこころも
俺のゆ ....
見事に文字化けしていました
文字化けしてどうなったかというと
まだなってません
議場で私たちは深く愛し合い
お互いの身体のいたる所を弄り合い
底辺かける高さわる2
三角形の面積はど ....
あのころ
とても好きだったのは
Mと云うおさない綺麗なひとで
ピアノを弾くひとでした
むきだしのあしををちいさいおとこのこども
のように
黒い椅子のうえで揺らして居たのを覚えて居る
重い ....
毎日 違う朝なのに
ありきたりと
つづられる
こいこがれて うごかない
待つだけの 人は さておいて
違うことを みつけるめは
たやすくないようで
単純で
今 生まれた
....
幸せな私はなぜ続いてくれないのだろう
真剣に人を愛する事はなぜ
流れてゆく星のようなのだろう
愛する事が私にも出来ると
自信をくれた貴方と
いつも笑っていくはずだったのよ
慣れない私の手を ....
白いノートに
木を三つ書いたら
それが森になりました
空を支えるように
枝の真似をして手を広げれば
わたしもまるで木のようでしたが
何かが足りない気がして
淋しくなりました
....
君は彩りのある口付けをする
時折ゆれるのは風の悪戯
やさしい音色は僕の耳を擽る
誰も見てなんかいないさ
瞳が青く遠ざかっていくのを
夕日が赤く遠ざかっていくのを
黄色い波が揺れていくのを
....
才能がないミュージシャンが
なかなか進まない車のアクセルを踏み続けている
どうやらエンジンがかかっていない
父親と喧嘩した高校生が
車に向かってサッカーボールを蹴り続けている
ゴールが見 ....
目を閉じる
瞼を、それは落ちていくのかもしれない
いつもより低い世界で目を覚ます
見上げることしか出来ない
そこから始まる一日が
そこにある
青空に
誰かが口笛を吹く
開いた本 ....
運命が赤い目をしてこちらに向かって突進してくる
生まれたばかりの北風はコンクリートの軋む音に
乗っ取られたままで黒ぶちの眼鏡はそのいずれをも
見逃しているのにそんなことはおかまいなく
運命 ....
もずくの藻屑になると言って
何処にでもいる学生という職業の彼は
もうすぐやってくるであろう致命傷を避けるかのように何処かへ姿を消した
もずく単体なら自ら進んで食べる彼だが
幼い頃食卓に並べ ....
電子レンジがチンと鳴る。
ウェイターはコックを呼んだ。
電子レンジがチンしましたよ、と。
気持のよい料理、
ワインを飲み過ぎて酔っぱらった料理。
うっかり火を近づけてはいけな ....
だからって波風立てず通り抜けていく映画を眺める
2時間後には真っ暗な世界
四つん這いになって
少しズレた行き先は
今見つからない
今見つからない
だからって僕の癒しさ観葉植物
慌 ....
この
てのひらに届く
吐息のような
君の伝言
手が届かない切なさ
抱きしめられない寒さ
その孤独が私に
乗り移ればいいと
おもてに飛び出してはみたのだけど
刺 ....
寂しがり
嘘つきで
夕暮れにも泣いたりしない
強がって
爪先で
ねえ、
迷いくらい蹴飛ばしてよ
君の笑っているところが見たい
赤信号
一番星
黄昏の寂しさ
....
やがて光が空から降りそそぎ
何かの形になると
それはわずかばかりの質感をもって
わたしたちの背中を押す
わたしたちは少し慌てたように
最初の一歩を踏み出す
でも決して
慌てていたわけでは ....
もう少しでキミに手が届く
・・・・・・・はずなのに。
つかんだと思ったら木の枝だった。
失ったものは、あまりにも
大きすぎた。
失うには、あまりにも
幼すぎた。
失ったことに耐えるには、あまりにも
弱すぎた。
すすり泣く子供たちに
冷たい11月の雨が降る。
....
好き勝手をもうするなと
厳しい目でいつも見ている
どんなに泣いても
何回も裏切った
跡にはもう残されてない
どんなに悔いても
通り過ぎた道にどれくらいの
大切なモノを捨ててきた ....
連続して
肉体がはじけ飛ぶ
上半身の亡命である
そうして足だけの感覚が
地表と交感し溢れ
浮遊しつつ
重力へ向かって
疾走する
友人の ポケットにはいってた
あめだまは
しりもちをついたせいで
見事に
粉々になっている
しかし
僕には関係のないこと
僕の頬にはまるまるとした
いちご味が
世界を広げている
....
北鎌倉・東慶寺の敷地内の喫茶店
外には店を囲む竹垣が見えるガラスの壁
に寄りかかりコーヒーをすすっていた
顔を上げると
店内を仕切るガラスの壁の向こうに透けて
カウンターの中に一人の妖精が{ ....
わたしたちが
忘れていった
どこか
土の
道の
上に
座り込んでいる
それ
凍えるように
広がって
悲しみを
押し殺す
息を吸う
(ゆめ など、おぼえてい ....
満月の夜 いつもは 真っ暗な空が
ぼんやりと光る
どこから 見ても 満月は 悲しいくらいに 美しく光る
それぞれの人の 気持ちを じんわりと 動かしていく
わたしの 気持ちは ....
「孤独」
僕は孤独に気付いていない様で、
他人の言う孤独とは違う所について孤独に気付いており、
しかし僕が気付いていない所でやはり僕はしみったれた孤独なのだろう
枯葉の様な孤独 ....
空が傾き
音は木にふりかかり
ずっとずっと遠くまで
誰もいないことを告げてゆく
せばまる風が
音の火となり
無言の道を
甘いにおいに近づける
弱くいとし ....
ひざまくらはきもちいい
きもちよすぎて
このまま、とけてしんでしまいそう
こんなにきもちのいい死に方があるのにねぇ
首をつったり
崖から飛び降りたり
薬を飲んで
死んでし ....
ゴミ箱を探してみたけどなかった
まあ当たり前なので気落ちしない
道ばたの石ころをひっくりかえしたけどなかった
これも当たり前なので気にしない
実を言えば私は知ってる
オズはあの空の彼方に ....
肩にかかる雨を解いて
湿った髪を指で梳いて
煙る匂いに瞼を伏せて
あの人がいた夜を
濡れた手の平に
描いている
窓ガラス
ふたつの顔を
映し見て
微笑む目と目
....
自分の存在の
かたむきに
添うような
日陰を背面
浴びた
浴びた
浴びた・・・
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