さよなら、少年。
君と君の友達の輪から
僕が誰にも気づかれないまま抜け出していた午後も
それに気づいた午後も
まるで青と光が零れるばかりの
残酷な天気だったね、世界は
....
国道に掛かる歩道
午前四時に佇む僕の
肩に降りかかる雨は
思うより冷たくもなく
疎らに通り行く車
水飛沫を避けて歩く
十一月の雲を眺めても
滴が落ちてくるだけで
長い土曜の終わ ....
寒い夜に
誰も相手にしてくれない
誰もマッチを買ってくれない
女は暖まろうとマッチを1本擦ると
炎の中から声がした
「おまえは我侭だからみんな近寄らない」
もう1本擦るとまた声がし ....
ほうむりさられた ことば
いしのへやのなかから
とつとつと とりあげて
いま ここで
ただ ならべる
ときと ひとと よる
みずは ながれる
あさは まだ
こない
覚えててもらえてた
これほど嬉しいものはない
『365分の1の確立だったw』
って あなたは言うけど
『BIG引き当てた気分だw』
って あなたは言うけど
それでも ....
「仕事 お疲れ様(^^)」
『疲れてないよw』
って いつもの返事
「そう返ってくると思った笑」
そんなやりとりが ささやかな 幸せ。
「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」
「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」「るる。」
「るる。」「るる。」「るる。」「 ....
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/////////////////// ....
側に居るみたいにふぅっていられれば、いいね。
手を繋ぐのに約束はいらない、ね。
何を迷うんだろう、ね。
心の中にそぉっと忍びこんでいければ、いいね。
大事な事を思い出しそうな気がす ....
そう
帰りが遅くなると
決まってあの角で待っててくれた
なんでかマフラーと手袋持って
『ちょっと用事あったから』って照れくそうに
嬉しかったん ....
通り道に たおれていたら
ぞろぞろ やってくる
異形のものたちに
ふみつけられて すこし
げんきに なるのである
老人ホームの廊下にぽつんと置かれた
老婆の横たわるリクライニング
動かない首をギブスで固定され
閉じた瞳を{ルビ顰=しか}め
入浴の順番を待つ
「{ルビ今日=こんにち}は」
....
見つめ合ってみたの
なんの得にもならないって
わかってはいたけれど
亀のお尻はかわいいねって
言いたかっただけ
夕暮れ時に
かち合ったのが
運のつきね
家屋は言葉のように
優しく朽ち果てていた
時間があればそこかしこで
両親は笑顔を絶やさなかった
幸せな玄関ホール
その壁には今でも
兄と私の指紋が残されていて
静かに機械の匂いが ....
一、
せんせい、と
あたしの声が響くたび
澄んだ空気が
ゆらり
あでやかに揺れる
それに気付いて
目の奥のどうようを
れいせいな
おとなのまなざしで
隠すひと
その距離は ....
平日のまっ昼間に
後背位をしたあと
快速電車にのったら
となりに孔雀がきて座った
言いたくないけど
むかいの椅子も
となりの車両も
ぜんぜん空いているようなのになあ
孔雀はなんだか ....
ばおばぶ ばおばぶ
奇妙な形の樹木の名前を呟きながら
帰り道は足元しか見ないで大急ぎで帰る
ばおばぶ ばおばぶ
自動改札で定期が向こう側に吐き出されるよりも素早く
改札を通り抜け ....
部屋の電話線は
きっと
つながっているのです
耳をそえると
懐かしい雨音まで
聞こえてきます
ロウソク工場の煙が東へ流れて
小さな雑草の黄色い花が
激しく雨粒に
たたかれてい ....
卵が呼吸している
産声を内に潜めながら
類ない曲線で肋を明るく丸めて
{ルビ縁=ふち}を暗く発信し
ゆるやかな衝撃で交信するので
次元はゆらぎ鳴いている
重ねてきた年齢に
皺を深く刻 ....
ただ愛したから欲しただけなのです
それは
貧乏でも裕福でも体が動かなくても
愛してしまえば
地の底に沈んでしまいそうなほど
相手を思っても
「お金」というものが押し流すのです
相 ....
羽のついたボールが
キャッ、キャッ
といいながら落ちてきた
「ほらね僕にだって飛べるんだ
鳥になったんだよ」
「あのね、それは飛んでるんじゃなくて
落ちてるのよ。 ....
愛の無いセックスから
愛ってのは育たないモンなんだろうか?
愛なんか無くたって
勃つモンは勃つし
出るモンは出るんだから
だとしたら
僕達は今すぐにセックスをするべきだね
何時でも
....
午後の輪郭をなぞる
コーヒーの湯気は婀娜っぽい
ブラックはもう飲めない
この頃は結婚式に呼ばれてばかりだから
フレッシュを二つ入注ぐ
深いマグカップに沈み混んで
滑って 昇ってくるのを ....
とても疲れていて目の前には男の子が5人
全員同じ顔をしていて
おしゃべりも大差ない
違いは
セックスのテクニックだけ
「上手」
「普通」
「下手」
「刺激的」
「つまらない」
ただ ....
わたり鳥の光のかたむき
水と草とに散ってゆく声
拾う者なく散ってゆく声
あたたかな隙間ある冬のはじまり
器にはまだ水があり
夜の雲を映している
緑を覆う緑の暗がり
....
「久しぶり」
っていう笑顔が曲者
あのときはずいぶんいいようにあしらってくれたね
あのあとすぐに結婚したって聞いたよ
それで少し泣いちゃったことは秘密
「電話番号教えてよ」
教えない
「 ....
爆音と情事を
3つずつ交互に重ねて
その上から別れ際のキスと
夜の高速道路のオレンジの光を
少しだけ散りばめてみる
本当は
やさしいモノとか
フワフワした心地よいモノとか
ぬくもり ....
こんなにも高い こんなにも深い
世界の間で 君の夢を 見た
美しい鳥よ そのとき たしかに
僕 は 君を見る 方法 だった…
....
言霊を何度も何度も零してみる
愛しい欠片を抱きしめてみたって
例えば、君が欲しい言葉をあげてみたって
明日になれば忘れてしまうなら
零れた先で君に言いたい
僕の欲しい言葉一つ
君の唇で ....
不毛な問いに
不毛な答え
でも
行き着く場所は
いつも同じで
僕は泣きたくなるんだ
対話によって
慰めも得られなければ
どうすればいい?
人は対話によってしか
価値 ....
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