輝きは
ダンナが浮気したとかで
離婚じゃ、離婚じゃ
と、騒ぎ立て
眸を引き連れ
海から飛び出てくるし
光は
負けず嫌いが高じて
頭の中に
記憶の塊をため込むし
夢は
生徒 ....
次はわかりやすい恋をしよう
あなたが好き
私を好き?
手をつないで
キスをして
肌を合わせて
一緒に目覚めて
会いたいよ
いっしょにいたいよ
そんな他愛も無いことが
....
北から来た女の歌は冷たい
南から来た男の歌は暑い
そして
東京に住んでる僕の歌は
眼に見えず
耳に聞こえず
....
優しければ 誰でもよかったわけじゃない
ちょこっとひねくれた
不器用な優しさが 好きだった
広い胸ならよかったわけじゃない
壊れ物みたいにそっと わたしを包む
あなただから ....
上下に対をなす
立ち枯れの
木
木立の間に横たわる
磨きぬかれた
鏡の中で
囁くように舞い降りた
ひとひらが
沈黙を破る
波紋
薄暗い午後、
部屋の中にひとりでいると
不満、不安が沸いてきたので
十糸子のように
オレンジを買い、食べる事にいたします。
服を脱いで、リノリウムの床に座ってオレンジを掴む
ぼんやりと ....
隣の古町家のトタンのお屋根は
いたく朽ちており
ときおり風雨に耐えきれず
一晩中じたばたすることたびたび
今朝も
初霰にあたふたとうろたえて
なんとも
かわいいのであった
はいいろ
ぎんいろ
雲の上に
雲がのるいろ
錆びた欄干がぱらぱらと曲がり
きんいろとむらさきいろを抱き寄せて
ゆくあてのない歩みを照らしている
置き去りにされた水 ....
この世のものは何故こんなにややこしい?
ワカラナイものだらけで──────
鏡に映る自分 これが本当の自分?
認めたくないと疼くこの身体
仕方ないと片付ける度 未来へ続く旅の歩みが遅くなる
....
生まれ落ちてから死ぬまでに
自分自身でプロデュースしていくうちの
一大イベントである事は確かで
お誕生、お七夜、お宮参り、お喰い初め
初節句、七五三、入学式に運動会
成人式、卒業 ....
今日コンビニのおつりでもらった
平成17年産まれの100円玉は
驚くほど輝いていた
昨日道端で拾った
昭和産まれの100円玉は
それが世の常だというように
薄汚れていて
....
白い紙を横一文字に切ったように
まっさらな地平線をイメージする
そこから滲み出すように浮かび上がる
黄金色の太陽をイメージする
重い深紅から青紫を経て紺碧に至る
グラデーションの空を ....
裸体に添えられた
蒼い手で
鳴りやまぬ鐘が
鎮められてゆく
僕達がすんでいるのは空っぽの宇宙
住んでいるうちにゴミがたまり
呼吸困難になっていく
いらないものばかりが増えていき
大切なものがかくれてしまう
瞳を磨こう
心を掃 ....
光が少なくなる冬は
光に支配されて
自由に振る舞うことができない
生きてるだけで
贅沢だと言われる
2005/11/19
古文書の記述を読み解く時間は流れる川の透明なる一点の朧気なる幻影は跳躍する時空は歪曲する輪舞曲は舞台から転がり落ちる直角は凶器になる握り手は左になる入り口は閉ざされる鎖はくたびれる積み木遊びは継続する ....
深夜になると
隅田川の流れは
きゅうに静かになって
月をもとめて
魚があちこちで飛びはじめるので
ぼくもおうぎがたの
しろい机からたちあがり
ぽろぽろと数字をふりはらい
....
光が澄んだ音を立てて弾け飛んだ
ガンジス河の砂の数ほどの光の結晶
僕は、身体に受け止める
日の光は身体の大きさしかない
でも哀しくなんかないよ
それで十分さ…
空は ....
長袖に染み込む空気は
もう安らげるほど
涼やかじゃないんだと
何気ない十一月の黄昏
駆ける自転車の上で
小さく身震いをした
二十七年目の誕生日まで
あと半月といった所
眠り足掻くだ ....
木々が手放した年老いた葉と共に
寂しい気持ちを夜は夜風にのせて連れて来る
街頭が照らす暗い道を駆け足で逃げても
冬が手足に冷たい息を吹きかける
逃げ込んだ扉の向こう
君が温かな体温をくれる
0時を過ぎたら現れる
深夜組の君に逢いたいがため
貴重な睡眠時間を削って姿を探す
確証もなければ
確立もそれほど高くない
約束などあるはずもなく
連絡を取る術も持たない
いっそ、と素直に ....
真面目に生きたって
何も報われやしない
赤信号で止まってる奴は
ひったくられて
通り魔に刺されて
飲酒運転の車につっこまれて
死ぬんだよ
動物や昆虫どうしは
言葉がなくても通じ合う
食べ物は洗わないし
調味料もいらない
服がなくても耐えられるし
娯楽がなくても退屈しない
そう、自殺なんて考えない
それはもしかして
人 ....
一晩中浴びた
ビートでバラバラになっちゃった
からだの破片を
いつもの鞄に押し詰めて
歩く四条通りは
ビニール袋が散乱していて
海かと思った
始発が出る時間だけど
まだ今日が来てい ....
ときおりすぎて
ゆるんでゆく
ほどけては
また もちなおしながら
むすび なおす
くりかえし
くりかえす
わたしは
そんなにつよくはないから
ふと、とおくをみて
しかい ....
蝋燭の
仄かに灯した明かりだけで
読みたい物語がある
閉ざされた雪山の麓の
貧しい村の物語
痩せた土壌では穀物も育たず
日照りの夏と実らぬ秋を経て
魂の芯まで凍える冬を迎 ....
眠りから覚めるのに遅すぎて
半日を棒に振る
後悔するけど
寝不足が解消して
自分に必要だったのは
休息だったと
気がついて
ちょっとだけ元気になる
夢から覚めるのに遅すぎて
半生 ....
虚ろな顔だ
巨大な白い顔が僕の頭上を覆うので
口のなかから もう一つ頭を取り出して
紐に括り付けながら空に昇ってみた。
巨大な顔は回転しながらただ泣き叫ぶばかり
視界に広 ....
あぁ…どうしよう
僕は本気で君を
好きになりそうだ
困ったぞ!!
宝物は手に入れた時から
つまらないガラクタ
遠い山は美しいけど
直接 登ったら
ただ苦 ....
「すき」
「だいすき」
「・・・ごめんね?」
「あなたがすきです」
それと、最後にもうひとつ。
「小指の先だけでいいんです。
わたしのこと、考えてくれました?」
....
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