傷つくのは もう ゴメンだ 傷つくのは もう ゴメンだ でも 傷ついてる 。
光のように
雨のように
ため息のように
降りしきるもののなかを
蔓のように絡みあい
いとおしみながら
天に昇ろうとする
心と にくたい
西風に流され
燦めくせせ ....
白い部屋にひとりきりだったあのころ
分かってくれる人が欲しかった
きもちとか
考え方とか
そんなふうないろいろを
分かって
包んでくれる腕が欲しくて
泣いていた
やっと現れた理 ....
君への想いを凍らせて
彼のもとへと向かいます
君との思い出胸に秘め
彼のもとへと嫁ぎます
あたしたちは一番じゃなかった
青いこはくの放つ光が胸を刺す
ちくりちくりと痛みはすれど
....
濡れて笑い 傘が泣いて
雨は雨であることを けして・・・
し・・・ん、と みみもとでささやかれて
体温に和されて伝う雫の
くすぐったさを
気持ち悪いとお ....
あしたは
きみの旅立ちの日だから
きょう、ぼくは
青い鳥の羽根を
洗おう
すこしばかり疲れた
青い鳥の羽根を
洗おう
ざぶざぶざぶざぶ
きれいにきれいに
なんどもなんども
....
「何ざんしょ」
この心中の浮き具合は
鼓動の高鳴りは
膨れ上がる胸は
「病にかかったんしょ」
皆は上記通りにおっしゃりました
私も右に同じく並びました
けれども1匹 つれずじまい
....
朝の
冬の
わたしだけの酸素分子が
冷たく、サラサラと
肺に触れてくれわたしは
震えました
少しの日のぬくさにも圧され
再び惰眠の目つきで
食卓に傾斜してゆく
....
風の筆で残す暗号は
地図のため息と
おたがいの足跡をかくして
いつも同じかたちに戻ろうとします
その度に行方は
なぎさに吹き寄せられて
波に、雨に、さらに細かく
見失ってしまい
....
つめたい予兆
つきぬけた青
零落した透明がふきぬけて
静寂の時が閃いた
冴えた旋律ふりそそぎ
ふるえる細胞 光を放つ
はてしない星の覚醒
あたたかい血の記憶
染まるための レッ ....
彩るうたを{ルビ口遊=くちずさ}む
こんな命があるかしら
{ルビ水=み}の{ルビ面=も}に蝶が浮いている
ちらともせずに浮いている
こんな命があるかしら
あすを知りえず浮いている
....
ピュウピュウ北風吹けば
寒くて唇が乾くので
つい唇を舐めてしまう
舐めるうちにカサカサになって
赤く腫れ上がった
僕のたらこ
リップクリームを塗ったら
気にしないのが一番
だけ ....
深夜 ガソリンスタンドにいたのは
でぶっちょの店員と組織に入って二年目を迎えたチヤーピンと
そのボスがだった。
「ヘイ!ファッキュー!トイレはどこだい?」と、
チャーピンは水鉄砲を店員に突きつ ....
流浪と流離いの間に 続き行く路の果て 呼び覚ました記憶 遠い目で辿れば
果てしなく届く想い 何処へと誘うのか 憧れの空高く 遥か彼方の旅路
すれ違い行く人々は 流れ着く場所を求め 今日 ....
蛇口が捻られたのに気付いて
必死で押さえつけるけれど
耐え切れず
当たり前のように
落ちる
雫
浴槽には
透明で
不思議な色に染まった水が たまっていて
新入りは 小さな音を ....
天空にあるという喜怒哀楽のコンピューターは
今夜も寝床についている人々の夢の中に
いろんな電波を送っている
神はいるのか?
幼き頃本当に神はいた気がする
たった一人でも ....
つつき割る事を
あきらめたのか
雛は
まるく
まるく
丸まっている
身体は否応無しに育ち
卵の殻は変わらない
身体に合わせて
大きくは
なってくれない
その身の大きさに気 ....
今日という日がまた終わる
道端に残してきた足あとは
気まぐれな風によって消えるけれど
口元が固く閉じることはない
今日も生きぬくことができた
喜びは風に揺られながら
消 ....
石ころの一つ一つに
木々の一つ一つに
雲の一つ一つに
名前なんかない
本当は犬や猫にも名前がない
無論人にも最初は
名前がない
....
兎に角要はなんだっていい
そう思ったから言っただけだし
そう思ったから動いただけだし
思うままに、それだけのこと。
テレビをつければドラマが流れてて
最近人気 ....
人生には いくつかの分かれ道がある。
それを最後に決めるのは 自分自身。
その道を 選んで後悔するかもしれない。
だけど 選らば無ければならない時が かならずくる。
私の 今の ....
私戦争が起こったら
真っ先に敵を打ち殺しに赴くわ
のみ子はハッピーセットのおもちゃを転がしながら
笑いもせずに言った
彼女の家にはTVがない
定期的に読んでた新聞は
今ではずるい自慢の ....
私は海になる
ただひとり あなたのために私は
自分を分解して個体の部分をすべてぬき取り
液体だけで構成された海になる
父になることしか出来ない性の宿命
それでもかまわず
私は母のような海に ....
銀杏の枝に 月が
ひっかかって ゆれているから
それとなくわかる 風の道を
じぶんのいない 未来のことまで
しのんで あるいてきた
そっくりそのまま書くことを覚えれば
きっと
今の境遇を甘ったるく 写せるだろう
一枚のレコードが教えてくれる新しい名前
短い髪の女の子を好きだったこと
はるか彼方に望んでいたはずの人生を振り ....
ラーメン屋のカウンターで
長い廊下にぐるぐる巻きにされる
あなたも厨房で
ぐるぐる巻きにされている
狭いお店のいったいどこに
こんなに長い廊下があったのだろう
聞けばあなたはこのお店の店長 ....
片目をつぶったまま手招いていた
あの手は深い茂みに
罪はきれぎれに悲鳴をあげ
花びらのように降りてきた
見知らぬ吐息
濡れていくはかない枝葉
果実は強く芳醇だった
無防備に口にと ....
空の虚点をついて
O脚の
うしろから貫かれたままの
あなたがあらわれた
私の傘は肋骨にひびが入っていて
私の肋骨には傘がつきささっていた
生まれ変わったのに蛭だった
あなたのふくらはぎに ....
遠い冬に生まれた夏が、またこの冬に巡る
僕はあなたの手にそっと触れ、
けれど
僕はあなたに触れることができたのだろうか
夏が 自ずからの素晴らしさに耐え切れず
崩れてゆく幾つもの午後 ....
昨日は {ルビ後ろ足=あし}が生えた
今日は {ルビ前足=うで}が生えた
明日には この{ルビ尾ひれ=きもち}が消えて
明後日には 本当の自分に
なれるかもしれない。
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