ひうひうと喉を鳴らして
道を行く
あまり長いこと歩かないから
そのうちきっと倒れるのでしょう
倒れたらきっと
あとから来る 無慈悲な女が
私の身体を乗っ取って
ただの一度も使わな ....
どうしてもあれが
こちらの世界のものとはおもえないのです
紅、青、紫の
うすくたなびくその空間に
りぃんと、糸のような月が吊られているのを見たんです
月の糸で結ばれた一番星が
そっと彼 ....
面白くもなんともない
幸せなヤツらの
幸せな悩みを
押し付けられて、
「どうにかしてくれ」
と、
必要に迫られる
とりあえず、
大丈夫だよ
大丈夫だよ
って
笑顔を ....
事実上の 音楽が
私の 頭痛に対する
時間を
稼ぐのだ
らせん状の 邦楽が
盲目の ピアニスト
私の 頭髪に 就く
ために
私は 事実の上での
作曲を しなくては
ならない ....
飛騨の山
小さい流れが始まって
二つに分かれるひるが野の分水嶺
高みより湧出した一滴の水
また一つ、また一つ生まれ出でて
集まり創られてゆくこの銀の道
それが、ある一点で二つに別れてゆく
....
頑強な夜は
積み上げられた階段をくだる
午前4時をまた
告げにきた
居間の大時計がまた
陰鬱な調子で
低くて冴えない
よっつの鐘をついたとき
恋は終わった
燃えさしは浮いた
....
溢れちゃいそう・・・
受け止めて下さい・・・
{ルビ零=しずく}が
勿体無い等、申すならば
”頂いちゃって下さい・・・”
味付けは自由だと存じ上げてますが
私めとしては、無味に
....
誰かに遊ぶために作られ 飽きられて捨てられ
それが彼女に用意された運命
みんなから忘れ去られた彼女は
薄暗い物置にガラクタと一緒に押し込められていた
ある日 僕は彼女を見つける
埃を ....
手と手が触れ合わないだけの理由が
夥しくて
冬は、一層
失いやすいものから失ってゆく
自然な成り行きだと、して
ほら
はらはら
葉がアスファルトへ ....
退屈は科学できない
退屈は孤独とは関係ない
退屈と音楽の直接的関係はない
退屈と読む本の量は反比例する
退屈な時間の総計と人生との比率はその人の人生の充実 ....
2.
指先から被われる
うすい膜で
いつか身体
捉え、られ
ほんとうの私になる
膜
が
3.
切り取られた空間で
あおぞらはうごめく
酷くきゅうくつで ....
目がさめると
世界は半透明だった
そうか、ゆうべ
基地をつくったのだ
求めていた体温に
ほどちかいぬるさと
液体でも固体でもない感覚の
その場所で
眠ることは
ひどく ここ ....
氷は溶けるというのにおめでたいやつらだな
仕方なく神様の善は人間のものではないと自分を擁護し続ける
あなたのことは忘れようにも愛おしいなんてね
パンフレットを破いたりせんべいを食べたりダ ....
不自由な現実を生きる猛者たちよ
自由さが、さぞ恋しかろう
それこそが不自由な世に生きる
醍醐味だ
色の無い世界で
抱きを覚えた
モダンな{ルビ李=すもも}と間違えて
其れを愛と喚んで
輝きを放った
今 染まり漬けられる
大切なコトってなんですか?
と聞かれたら
あたしは自分が満足する事かな
と答える
ベタで、性善説に寄りかかった
あまちゃんな考えだけど
やっぱり
自分 ....
振り向いてはなりません
疑問を持ってはなりません
殺せるのなら殺しなさい
失くしたいなら捨てなさい
戻れないなら行きなさい
テレビショッピング司会者すべてのTシャツ
サイズは誰であろうと完全にエスで
月夜のアスファルトに彼ら彼女らの
適当な肉片を放置する。
太陽と借金で放熱するスライム牙
想像のみの中 ....
白い息がのぼる朝
氷の指の冷たさよ
紅の蕾も頑なに
視線のゆく先は
開くあしたと
散るあした
花であるなら
開けと願い
花であるから
終りも知る
....
朝になると
静かにそれを繰り返す屋根の波を
勝手に世界と呼んでいた
語る言葉はどこかに置き忘れて
少し笑う背中で世界に潜り込んでいく
息を吸えば吸うほど
体は軽くなっていくはずで
両 ....
びっくりした
私の腕をさっくり切ったら
広がっていらぁ
宇宙空間
そこにゃ
カセヒ(イ)もモクセヒ(イ)も
なんもねえが
マリアがいる
傷だらけだ
私の目を
私の腕の中から
....
全ての星の配置を画用紙に写し取った
夏の大三角と冬の大三角
航跡で真っ白になった空を見て
ほう、と溜め息がまぎれて宙に昇っていく
新しい星の粒子は
寒い夜にふと漏 ....
キミは 何を考え 毎日を過ごしているの?
時に 怒り
時に 甘え
気まぐれにしか見えないキミ
だけど キミの存在 キミが居るだけで 私たちは 救われている。
時々 じっと ....
猫がタンゴを踊るよりも軽やかに
君は詩う
蛍光灯の下で途切れながらも
僕は笑う
賑やかなブレーカーを落として
睫毛に漏れる灯りだけで手繰れるのならいいんだろう
けれどどちらにし ....
オムレツはオムレツだ。
オムレツはオムレットだ。
オムレツは卵だ。
オムレツは知性だ。
オムレツは繊細を誇る。
オムレツは食欲をそそる。
オムレツは不可逆だ。
....
威風堂々 彼は荒野を行く
その足音は 大地を揺るがし
その瞳は 燃えるよう
ある者からは 恐れられ
ある者からは 忌み嫌われて
彼は広大な領地を手に入れた
一人の男が無断で入ってく ....
アナタ トテモ ツカレチマッテ イル ラシイジャンカ
ユビノサキマデ シビレチマッテ イル ラシイジャンカ
ソレハ タイソウナァ クロウダァ クロウダァ
ソレヲ ダレカニ シッテモライタイッ ....
やもりのしがいと
くものいと
こいびとのよだれと
みみあかを
なべで にこんで
(中央から濡れていく
ひりひりと)
赤い林檎を剥いて
がぶりと噛み付き一口目
昨日の出来事
不思議な果実の甘さ が
歯に沁みる
涙が
(ひりひりと)
二口目
....
君の中には
真っ赤な情熱がある
君に迷いはない
ただひたすらに
赤のインクを出している
君に迷いはない
なくなる覚悟で
捨てられる覚悟で
赤のインクを出している
ただ ....
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