やわらかい
何かがほしい
温かい
何かがほしい
事情を知らない友達の
変わらない笑み
昔好きだった絵本の
死なない猫
何も無かった日の夜の
窓から漏れる生活
....
冬の空のしんとした質感に
しなだれる肺のたおやかなこと
木枯しに枯れていく太陽のもと
不透明な雪の結晶となる重さを
熱く呼吸して火照る
湾曲している波に共鳴する
空との境界で
風 ....
あなたに逢う前に
私はおまじない
今度は
おぼれませんように
こころに
青いウェットスーツ
ジッパーの
代わりにくちびる
きゅっと
結んで
あ ....
白い紙に
ぽつりと垂れた黒インクは
かなしいか
うれしいか
染まろうにも滲めず
消えようにも消えない
黒は黒のままで
白の上にある。
白は黒に被いかぶさるでもなく
白 ....
この世に
絶対的なものがあるとするならば
それは愛を慕う人の心だ
その時軸がどれだけ折れ曲がろうとも
如何なる壁を乗り越えようとも
その目はいつも よしなに愛を見つめる
愛を信 ....
彼女に気に入られてしまったら
決してまっすぐには進めない
僕を待っているのは 予想もしない未来ばかり
それで結局
今日も欲しいもの 手に入らなかった
期待なんかしてなかったよ 君のこ ....
今日
自分が 自分を
産む時 である
従って
回るものは
抗癌剤のような
愛である
誰の意見も 聞かない事だ
愛が言ったので
愛が自殺した
まだまだ
まだまだ
床屋なんかに行くな
奴らは巧みな話術で金を取って
私たちの人間を奪っていく
床屋は冷たい機械だ
奴らの好きにさせるな 言いなりになるな
機械になりたいなら 床屋へ行け
世界の寒 ....
私そんなに、ウザイですか?
夜が深呼吸して 街灯の直上に係留している
すれ違いから鳴り響く その音に
耳を共有して(人流に呑込まれる!)
目を共有して(人流に呑込まれる!)
切り立っていた
耳は逡巡していない 内 ....
告白それは
あなたの心が欲しくて あなたの心臓をつかみ出す行為
残ったものは
白い雪の上に飛び散った真紅の失恋と
あなたの喪失
恋人
寂しさを埋めあうように肌を重ねた二人
その温も ....
おれはすごいやさしく
のっかる
しずかに
おれのちんこが
くうきか
かーてんの
いちばんやさしい
ぶぶんであるように
きみのふとももをつたう
すろ ....
結婚を 約束した最愛の人
ある日 仕事の責任からか 移動と共に ひとりになりたいと言われた。
そのくせ 私の 荷物も移動先に持っていっている。
私は 貴方の心が 分からない。
....
ぼくのままはうちゅうひこうしです
よるつきをみるとぱぱは
「あそこにままがいるよ」とぼくにおしえてくれます
ままはつきでうさぎさんをさがしたり
つきのいしをけんきゅうしたり
つきにすむうちゅ ....
深夜営業のレストラン。男は、ぼそぼそ声で
「ひじをついちゃいけないよ」と、女に言った。
彼女はコップに口をつけては目をそらし、
隣のテーブルに座っていた大男の足を
しげしげと見つめている。
....
夜行性の言葉が羽ばたいていた
子どもだけがそれをじっとみていた
凍えた空に花が貼りついた
月は存在が伝言だった
震えた縫い針の鉄橋が
銀河のデゴイチの受け入れを許可した
暖かい ....
おはよう
ひかり
あさの 、ブラインド
かわる
しんごう
くるま …クラクション
きょうしつ
ともだち
じゅぎょうの チャイム
ばいばい
またね ....
発泡スチロールのカスが
空からたくさん降るころ
落ち葉
儚げに舞う
炎のような色をした葉
回りながらおちてゆく
ああそれは
神風のよう
葉が戦争の悲しみを
伝えているな ....
明治生まれの 女らしき女の貴女に会いに行きました
いつも凛としていて こぎれいで 弱音を聞いたことはありませんでした
気丈で 自分の意見を曲げない所もありますが。
今の貴女は 腕には ....
一.
夜
と
おなじ速度で落下する
きみと
きみ
の 心中しようか
亡命 なら
考えたかもしれない
二.
きみに似ているもの
・深夜のガソ ....
ともだちが多いほど
幸せなことなんだって
そんなふうに信じてた
ときもあったけど
誰かを一心に
想いつづけて
生きていくほうが
もっと幸せ
そんなふうに信じてた ....
さあ、こっちにおいで
ここ、空いてるよ
雨よ私の足あとを消せ
あなたのドアをノックして
小さく迎えるすき間から
私は体を忍ばせる
あなたはこんなところで
ビデオテープ
テニスシューズ
見てはいけない写真
コーヒーメー ....
僕は翔べない
街灯の下
堕ちた影に
見え透いた嘘に
たったひとつの
翼奪われ
此処でただただ
蠢くしかできない
僕は翔べない
あんな高く
精一杯にはばたいても
許されていない ....
彩りが白く染められ
輝きが覆い尽くす
秋に重ねるから美しい
君の
季節に染まったほおに
想いが重なれば
雪景色のように
清らかに美しいだろうか
それとも
ただ ....
溢れ出るもの
指折り数えます
軽蔑の眼差し一つ
引き裂かれた場所二つ
そこに留まる者三つ
詰まった声四つ
離散五つ
アルコールによる駆動の果て
僕の部屋がザムザ化します
あなたは 天邪鬼だから
ときどき わからなくなるよ
誤解の元になるんだからね!
散々なこと言った後に
優しくなるのは ずるい
ずるいよ
いつものことなのに
....
弟に消しゴムを借りたら
それは人の形をしていた
手も足も頭もあって
だけれど体は白いゴムなのだった
消しゴムは今にも動き出しそうなほど
生き生きとした表情をしていたが
その ....
世界に騙されていると思った
それくらい
電車を降りたら別世界のように 空は晴れていた
僕の家の庭には今頃
しんしんと真っ白な雪が積もっている
君が こんなふうに僕を騙しているならば いい ....
髪をそこらに捨て置いて
女を呼び寄せ
付文をする
呪ってくりゃれ
声の変わりに鏡の中の
そこの女を
さぁさぁさぁさぁ
腹に居るのは誰の子でもありゃあしないよ
ただ夜半に泣くばか ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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