美しいもの
柔らかい唇と舌の柔らかいキス
愚かしいもの
互いの乳首を握り合う手
狂おしいもの
ローズ・コロンに欲情する身体
鬱陶しいもの
すれ違う男女の冷めた視線
由々しいもの
君が ....
天使の心を持つその人は気が付かない
その存在自体が誰かを傷つけていること
君の一言一言が
ナイフのように美しく研ぎ澄まされていて
人の心をえぐること
それでも君は知らん顔
ただ無邪 ....
しゃらしゃらと
粉雪が風に渡る音
鈴の音も高らかに
朗らかな笑い声が
こだまする
雪山が呼んでいる
動物のアシアト てんてんてんと
梢からがさっと雪帽子が落ちる音
真っ白な ....
まだ、家の近くの野原にすすきが生えていたころ
どろまんじゅうを作って
友達とどちらが固いものができるか競っていた
一日はあっという間に過ぎ
暖かな夕飯を母が作って ....
「満月がフルムーンで僕はとても困った」という意図不明な言葉がビルディングの中に居て浮かんだ
ビルディングは超有名
ビルディングは超大きい
走ると刀と口
ビルディングで走る
ビルディングで斬る ....
たぶん400円くらいで安売りで
「 出て来いストア 」
たぶん肌触りが気持ちいいのは最初だけで
「 出て来いストアめ! 」
たぶんごきぶり瞬殺とか一生ムリで
「 出て来いって言ってんだストア ....
ことばの守りは 鎮守 さまの 社に ある 。
お腹が すいた 。 守に 返りたい 。
漆黒の夜
ただ風が吹き抜ける山道
出会う人も無くただ一人歩く
背中に背負う大きな荷物はいつ降ろせるのだろう
私の背負ってしまったこの重きもの
そしてこのままこの急勾配の坂を昇り続ける
果て ....
酷く薄暗い部屋の中
退屈しのぎに抱きあって
見つめ合う儚げな視線が映す
明日とか言う流れの先に
僕達は二人でいられるかな
重ねた悲しみを互いに背負って
形の無い幸福を夢見ても
掌 ....
僕らは何を手にして
何を伝えようとしてるのだろう
遺伝子に残された僕の欠片は
何故語り継がれていくとするのか
生きるがよくわからないって
誰もが一度考えると思うんだ
人間の知能は存 ....
広い段ボール箱を用意して
ひとり
その中へ閉じこもってみた今日の朝
茶色い段ボール箱 から見る
世界は少しやさしい とげを
わたしにそぅっとそぅっと
抜けない様に 突き刺し ....
いつまでかかるのかわからないけど
成さなければならないのは
きみのかげを追いやること
僕はまだきみのかげの中にいる
きみのかげに隠れたまま
きみの表情をうかがっている
かげをなくす ....
わたしはこれから あなたに
あ行の言葉ばかり伝えようかと思います
ひどいことを言ったわたしに
あなたは 笑いながら電話をくれましたね
遠いところにいるあなただからこそ
わたしは、少しでも ....
冬の夕暮れ 老人ホームの庭に出て
A {ルビ婆=ばあ}ちゃんと若い僕はふたり
枯葉舞い散る林の中へと ずんずん ずんずん 進んでく
「 A さん、目的の宝物がみつかりました・・・!」
....
人は幸せを追い求め、続け
得た物は何も無いと、思い続けている
幸せは季節の変わり目に少し顔を覗かせ、微笑みかけてくる
心地好い風と共に、安らぎをあたえてくれる
暑い頃には、動きを奪い
....
今日は大分疲れたから
子供の頃の記憶たぐりよせて
あの街へ行ってみようか
銀色の街の 銀色の空
銀色の雫 心に落ちた
心地よい暖かさを僕はまだ知っていたい
生まれた星の名偽れば ....
国道の真ん中で眠っている 星がものすごいスピードで流れていく
蝶が僕の掌から蜜を吸う 黄褐色のエナジー
リズムがコースから外れていく リズムがゆっくり遅れていく
ずれている 僕が足を踏み ....
何故 君はいってしまうのか
大人たちよりも ずっと ずっと先に
危ないよ
あんまり先を急ぎすぎると
石ころだか何だかわからないものにつまずいて
転んでしまうよ
危ないよ
とん とん ....
いつだって 嫌な顔ひとつせず 私の話を聞いてくれて
私が勝手な態度を取っても 必ず優しく怒ってくれて
泣きたくて泣きたくて 辛い夜も タイミングよく 連絡くれたり
貴方がいないと 私 ....
寂しがりやに 性は重く
身体に深く響く 哀しみ
融合に胸を躍らせ
光を崇めながら
闇に駆けていく
美しいあの人
空しく延びた手
受けとめる胸は
塞がれてお ....
もっともっと弄って下さい。
わたしは、
あなたのための最後の小鳥。
(そして嘘をつく舌)
空腹に堪えかねて
絵葉書を呑み込んだ。
青く浮き出た静脈の中を
函館の夜景が漂っている。
近所の子供と久しぶりに全力疾走した
はぁ はぁ はぁ
寒い夕方白い息が舞いあがっていく
変な走り方だと言われた
少し小遣いをやった
子供はおっさん おっさん ....
芽、夏の始まる頃
なだらかに繁茂し
雨戸のような
古い匂いのする部屋
少年は水棲生物の絵を描き
鉛筆の芯はそのために
おられ続けている
逝くもののために祈り
生まれるもののために祈る
....
消えたイメージ
もうそこには
いられない
あたたかい
わたしたちの胸には
消え残る
スケープ
展望の
ささやかな
望みだけがある
のだろうか?
白鳥が舞う
山の端を
....
ちがいますか
そうでしょうか
あなたは
まちがっていた
そして
わたしも
みんながこおるただしさのなかで
きえていったほしたち
を
おいかけて
すなあらしのなか
けいじじょう
....
失くなくなってしまわなければ
大切だったと思うことができない
当たり前のように存在していたはずの
自分だけのものだと思っていたはずの
今からすぐに大切だったんだよ
だからどうにかしてくれ ....
やさしさ
それは母が子に与えるような
理由なき奉仕
決して見返りを求めず
時には損失さえ被る
義務感に命令されるものとも
悲劇の仮面をかぶって踊るものとも違う
どんな人でも満たさ ....
「疲労ってさ、身体疲労と精神疲労とあるんだって」
ふぅん。明日、保険のテストがあるのね
「でさ、積極的休養と消極的休養ってのがあって、
積極的の方はストレッチしたり本読んだり、精神疲労に ....
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