栓を開ける
蛇口からバリバリと
氷が落ちて
僕の手を
傷つけていく
窓に笑みが浮かび
僕もつい
笑ってしまう
痛みは無い
夜の紺色に
黒ずんだ雲がかかり
死んだような空
どれだけ早く走っても
生まれる風は
どこへも連れて行ってくれない
ただ
頬を氷のように撫でていく
帰ってきてしまう
暖房の ....
すっげー 空が青い!
横断歩道で
若いサラリーマンが叫んだ
俯いて歩く人々が
一斉に顔をあげる
灰色ビルの海の中
いつか写真で見た熱い国の空には
及ばないかもしれないけれど
....
路上で その場で
大声を 上げる 男の
不潔さ 生活の
王者は
何故か 狛犬を 欲しがる
狛犬を 食うのか?
狛犬を 煮て 焼き
食事には 豹の目
生きた 男の 生前
口元からは
....
空がきれいに青くて
たくさんの色々な形の屋根が続いた向こう側に
機嫌の良い雲がたくさん
そこはちょうど海の上
僕の町から ずっとまっすぐ下って行くと
海に出る
空と海が大好きだから ....
青と橙の間に
黄色と緑を捜した
まだ3時なのに
焼ける空
私たちは死ぬまで生き続ける。
幽霊は死に続ける。いつまで?
さまよえる幽霊が躓いた。その幽霊は
浮いているはずじゃなかったの?と、
困惑した表情。悲しいのかもしれない。
死んでいるのに? ....
ある冬の日の午後に
人通りの少ない道を選んで
散歩をした
それは確か 手が
かじかむほど寒い日だった
一時間ほど歩いて
そろそろ家に戻ろうとした時
前方にある ....
たくさん集めて
壊して
壊れて
砕けたかけら 握り締めて
消えない印を刻んだ
あかく にじむ
その印を
いつか 優しく抱けたら
その時 私は
何も壊さずに生きていけるだろうか
この ....
みんなはわたしがきらい
わたしもみんながきらい
…それでいいんでしょ?
海に落とした万華鏡
ゆらゆら沈んでゆく
閉じ込めたはずの
いくつもの輝き
永遠と信じてた
哀しみの水圧に耐えかねた、刹那
万華鏡は音もなく弾け
また
とろり、とろり
もう ....
朝になればよかった
朝に向かえばよかった
夕暮れは言葉のように少しずつ薄れて
地図はただ一色の紙切れになっていく
なぞっていたはずの大通りは
いつの間にか細い線になった
アクセルを踏み ....
揺れている火を見つめていた
下の方からだんだんと褪めてゆく扉
窓を開けようか
どこかでこんな事あった?
言いたい事あったけど
忘れちゃった
蒼いドレスを着せて鏡の部屋に連れていった ....
父ちゃん泣いた 母ちゃん泣いた
じいちゃん泣いた ばあちゃん泣いた
じいちゃん泣いた ばあちゃん泣いた
お前が泣くから みんなで泣いた
みんなの涙は海になる
どんどん溢れて肩まで来たら
....
てのひらにおちて
身体の熱さに驚き
わが身の冷たさに慄き
てのひらにおちて
持たざる声を放ち
届かぬ悲鳴と別ち
てのひらにおちて
半ば沁に凍み入り
半ば海 ....
いらいら
かりかり
そわそわ
たじたじ
なあなあ
ぺこぺこ
むらむら
ゆるゆる
らんらんらん
わいわい騒ぐものたちを
広口ビンに詰め込み終わったら
どっこいし ....
満々と宇宙を讃えていた夜
幾億光年の彼方から
囁きかける水の憶い
暗い蒼に浮かぶ☆の色
やがて
東に紅が
ぽとん
満ちていた夜と浮力が
引いていく 退いていく
....
ケイコは土曜日の晩、眠ることができませんでした。
それはなぜなら彼女は次の日の朝に彼女自身によって
ケンイチのお墓に行く事を決めていたからです。
お墓参りに行く時、彼女は彼女の一番好きな緑色のワ ....
好きって言ったら
責任とらなきゃいけないの?
好きって思うには
理由を説明できなきゃいけないの?
好きって告白したら
死ぬまで一緒にいなきゃいけないの?
大人な僕を黙らせる事が ....
どうしてこんなに冬は寒く
こうして身体をふるわせる
秋をくるんだ
あの真っ赤な太陽は
暮れゆく一日に束の間の
焦がれる時をくれたではないか
降り散る枯葉のひとつにも
哀れを誘う言 ....
冷たく輝くドレスをまとい
氷でできた玉座に座る
彼女は雪の女王
血の通った若い男達から
その温もりを奪うのが彼女の仕事
誰もが恐れる冬の国に
迷い込んだ 一人の少年
雪の女王 ....
わたしは蠍
孤独な蠍
心に浮かぶあなたの姿
思い出は心の痛み
耐える事しか
わたしは知らない
わたしは蠍
虚しい蠍
流れる砂はあなたの幻
ひとり見つめて
逢いたさ募る
....
冬の天井が落ちてきて
降り積もった断絶が
錆びたハサミを行使したのです
あなたとわたしの相似形は
いとも簡単に失われるから
失ったとたんに永遠で
何も持たない子 ....
僕達の未来に影をおとす
心無き者のあやまち
ひとごとと思いながらも
惨たらしい事件は
人と人の距離をはなしていく
いろんな事情があるにせよ
やっちゃいけないことがある ....
なんでこんなに寂しいのかな。
盗んだバイクで走り出したりなんかしなかったのにね実際。
そんなやんちゃになれなかったよ。
罰ゲームとかでね。チ○コ出すノリはね、笑えるよ。
どんどん、どんどん ....
誰かが誰かを好きになる
誰もが愛すべき存在
誰かが誰かを苦しめど
誰もが苦しむことは無く
誰かが誰かに負け認めて
誰もが勝ち負け望んで居ない
誰かの元には子孫が宿り ....
静かなる心の内の
乱れ始める波立てゝ
具象の宙 落ちる雫の色
手垢のよくついた鈍い色彩
かき立たされた沈黙の縁に
芽生えの音にさえ敏感な
今はひと休みに向かいつ ....
矛盾って言葉があるだろ?
あれみたいなもんでさ
君の幸せは僕の不幸せ
君の不幸せは僕の幸せ
すぐ泣くね
泣いたってダメだ
いつもとは 違う 冷たい冷たい 風が 悲しい声を響かせて 吹いている。
私の不安を 駆り立てるように・・・
今まで暖めてくれた 大きくて優しい手は 今はない。
自分の心を 信じようと ....
人の命は限り無く軽い
例えるならば羽毛のように
今日 30分前 誰かが死んだ
これから進む沿線沿いで
無機質な駅のアナウンス
舌打ちする音があちこちで
きっと誰も悼んでいない
僕だっ ....
5453 5454 5455 5456 5457 5458 5459 5460 5461 5462 5463 5464 5465 5466 5467 5468 5469 5470 5471 5472 5473 5474 5475 5476 5477 5478 5479 5480 5481 5482 5483 5484 5485 5486 5487 5488 5489 5490 5491 5492 5493
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
8.56sec.