いつもとは 違う 冷たい冷たい 風が 悲しい声を響かせて 吹いている。
私の不安を 駆り立てるように・・・
今まで暖めてくれた 大きくて優しい手は 今はない。
自分の心を 信じようと ....
人の命は限り無く軽い
例えるならば羽毛のように
今日 30分前 誰かが死んだ
これから進む沿線沿いで
無機質な駅のアナウンス
舌打ちする音があちこちで
きっと誰も悼んでいない
僕だっ ....
雪のように白い言葉
その冷たさはすぐに溶け
心の中に染み込んでくる
まだ、
僕の心は
温かいのかな
それでも
じっとしていると
寒くなるから
いつもより
もっと、もっと ....
「虫」に「文」と書いて「蚊」
と、言われても
今ひとつ得心のいかないわたしは
たとえば
ぶーん、と飛んでいるから
「蚊」と書くのだろうか?とか
飛んでいる奴をつかまえようとする様が
....
包丁が俎板をぶち割った午後
ゲームは終った
骨の砕ける音を聞きながら
排水溝の隙間に汚物を突っ込め
次々と店に行き輝く砂地に尿をぶちまけろ
栄養ってなんだ?
明るい青ってなんだ?
....
僕が転んだ
白い雲がながれていた
僕が転んだ
麦の穂を風が掃いた
僕が転んだ
膝に石を刺した
しんとした痛みを
ただこらえた
何も居ない
笑いごえもない
ひざを押さえた道端で ....
鉛のように曇った空
今にも泣き出しそう
雨か雪が降るだろうか?
僕の心も曇っていきます
重苦しく北風が吹いていて
益々重たい気分になる
やけに乾燥した冷たい空気
....
ピカピカの靴は汚れると思ったからすぐに下駄箱へしまった
思いついた嘘は嫌われるのが怖いからすぐに引き出しへ詰め込んだ
毎日毎日僕はあらゆるものをしまっている
しまっておかないと溢れ出 ....
あなたは孤独に対峙できない
弱い生き物だ
心を持った時から
死との格闘が始まった
孤独の谷底は
冷たい深海だ
一度、心を奪われると
死の虜になる
断崖で足は竦み
激しい眩暈が ....
空虚な空気
肺に吸い込む
咽はしない
ただ冷たくて
ラークマイルド
一本に火を付ける
精神が気化して
登ってゆく
不思議な感覚
煙は換気扇に
....
コンクリートうちっぱなしの部屋で
魚と空を見る
(完成することなく終わったものは、廃墟というのでしょうか)
(生まれることなく死んだのは、あれは、)
トレーの中で魚が跳ねて、
吐 ....
私の右手には
小指が二本ある
生まれつきだ
小さい頃はいじめられたが
今は手袋を探すのに苦労するくらいだ
そう
小学4年生の時
気味悪がられるのが嫌になって
....
天圃ラニ路井戸のミ(U)ズ 薔薇ックから農夫ラミンゴ-兎ランプの燃焼と刑期ニ青いカーゼ
6咲き柘榴園-℃-レースの温室エラーに澄む黒猫ト蛇ぐring-Oの大樹/ピラー土るfinの髪
虹ム眼界ニ火 ....
今日できること
明日が来るまで
午後から
夕方から
夜から
いつ?
抜け落ちた時間は
捨てたものと同じで
あとで拾えるものじゃないから
自分捨ててでも
やらなきゃい ....
時速80kmの車窓
次から次へと景色は流れる
ホームの階段をひたむきに駆け上がる
パリッ!とスーツの新人サラリーマン
けっつまずき 宙に浮く {ルビ縮=ちぢ}んだ4本の手足
車窓から消え ....
こんな気がする。
書きつけるぼくらの身の上は怠惰で、
ありふれた人に、靴下の夜に、
まるい、まるい気持ちを。
ぼくには、いざというときはないからだ。
とるにたらぬ ....
「はい コレ」「あ コレも」
その中身が一体何なのか
確かめる時間さえ与えてくれない
「コレもあげる」「コレも好きでしょう?」
どんどん積み上がっていく
そうしてる間にもまた一つ ....
手のひらのなか揺れる手のひら
波のかけらを抄いあげると
しずくは双つ微笑んで
仲たがいを終えた羽
海の光に照らされて
風は強く
雪をけしてつもらせてはくれない
ひとつ ....
真夜中の路上で燃え上がるオートバイを見たことがあるか
図書館の片隅で眠るように息を引き取る老人を見たことがあるか
真冬の海岸で口笛を吹き鳴らす神父を見たことがあるか
同時に投げられた ....
白い息を吐き 上を見上げると
どこまでも果てしなく広がる 青い空
手に入らない苛立ちをぶつけて
何が解決したという?
何も解決しないまま
進むことも戻ることもできずに
泥沼に落ちた ....
まるで天使が突然乗り移って
背中に羽でも生えてしまったかのように
ああ 勝手にそんな事するんじゃない!
お願いだ 言う事を聞いてくれ!
まるで英雄が突然乗り移って
その胸に炎でも宿し ....
私はあんなに憎い人を知らない
穏やかに過ごしていた日々を
圧倒的な力で根こそぎ運びさり
最もうとんだ葛藤と労苦の
深くにごった河へ流し込んでしまった
こんなところで生きてゆけない
....
デパートの八階ひな人形売り場
小さいのが欲しいなあと思って行くと大きいものばかり
良く見ると「ベルばらひな人形」なんかあって
「オスカルとアンドレ」
「マリーアントワネットとフェルゼン」
へ ....
あなたはまるで子供のよう
うれしさは全身で受け止めて
飛び跳ねて 走り回って
俺はもうガキじゃないぜ
そうやって格好つける所も
まるで子供みたい
もう我慢できない
こんなに近くに ....
激しい痛みが心臓を突き刺す。
心臓がバクバクし、体全体が痛くて痛くてたまらない。
頭の中もパニック状態。
床に倒れ込み、仰向けになって店の汚い天井を見上げる。
こんなところで死 ....
入りそこねたり
行ったり来たり、いろいろな角度で
定まらない覚悟で溶けていきそうになる
落書きをする、つまらなそうな顔と筆先
踏み込むための一歩と、スタートラインの石灰
舞い上がればこびりつ ....
元気が僕の心から逃げ出してしまった
頭痛の種は増えるばかりで
日々の生活の重みにつぶされそうだ
古の昔の美しい自然の中で
暮らしたかった
生きることは死を覚悟することだ
....
分厚い本を閉じて
黴臭いじゅうたんに横たわる
天井に時がうつっている
そうだ
君は正しい
はためくカーテンの向こうに
君のいる世間がある
誰とも会わないので
自分がひとりか ....
目の前には、闇が広がっていた
そばにした女
手を伸ばしながら
もう片方の手で電気を消すと
闇の中に君の顔が一瞬浮かび上がった
目の前には、闇が広がっていた
浮かび上がる白い肌
....
夜は閉まらないと思っていたのに
今日は 夜が閉まっている
道の片隅で耳を澄ましても
夜が 聞こえない
夜なんて初めから無かったのかも知れない
夜なんて無い
そんなことを言ってる間に
本当 ....
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