遠い時代に
ぬくもりの中に
いた頃
何もしらない
恐怖もしらない
絶望もしらない
泣きたくなったら
大声で泣けた
しがらみが
生活の中に染み込み
....
くらやみのなか
腕をいっぱいにのばしたら
なにかに触れた
それはきっと
ふるい記憶
よどんだ海に
しずむ夜
咳きこめば
のどのおくから
ぷるんとした ことば が
こぼれおちる
....
星星のきらめく
宇宙に心の美しさが
瞬いている
自由はもう
限られた人にしか
手にはいらないのだ
心に住む
澄んだ気持ちは
自然を愛する
人が増え ....
図書館は今日も
中身の無い棚ばかりで
全部で五冊ぐらいしか本が無かった
世の中を模して
広すぎるように建てられている
CDレンタルの店員は
僕がばらまいた小銭を
借りてきた笑顔で拾っ ....
くる日あくる日
夢をみて
くるひあくるひ
君はでてきた
心のなかに
しまってたのに
いついつまでも
忘れられずに
ごめん
謝りたくなった
友達の彼女すごいキレイだね
まるで血統書付きのプードル
じゃなくて
アビシニアン
じゃなくて
まあいいけど
そんな感じ
存在そのものがブランド品
みたいな
....
鏡に映った自分が
まるで自分に見えなくて
今日という日を生きた
自分は本当に自分だったの?
まだ僕が十代だった頃
毎晩そんなこと問いかけてた
今夜の自分はまさにそれで
今更情 ....
きみが
目を細めて女性の下着を見るとき
針のような災いが
膨らんだ胸中を狙っている
月の咲く頃、青鷺が溺れた
川辺の彼岸花のように 恋に焦がれた
ひらがなの響きで、わたしを呼ぶ あの人
辛辣な言葉を並べるくせに
どうして時々 柔らかく、呼ぶ の
青い紙で鶴を折って、 ....
楽しい歌が唄えない
明るい歌が唄えない
知ってるのは
別れの歌と悲しい歌だけ
知ってるのは
おかしな冗談と小難しい理屈だけ
お前と一緒にいると
幸せになれる気がしない
....
どうして
こんなに優しいのかな
そう思うと
心の中で一線を引き
その動機を探す
下心かな
そう考えればわかりやすい
そういうときは
OKだと思えば
しちゃう
サービス満点にしちゃう ....
春が過ぎ、
初夏が訪れた
両親へ手紙を投函すると、
重い肩の荷がおりた
今は、約束を果たせない
私を連れ戻さないでと、
両親に懇願したのに、
再び、裏切られた気持ちだ
もう少し ....
漠然となんだ
理由なんてないんだ
だから不安なんだ
とても不安なんだ
僕の真っ赤なカンバス
燃えるように赤いカンバス
情熱の赤
赤信号の赤
じっと見ていると
誰かが何 ....
言葉が止まったから
気持ちが止まったわけでなく
言葉が止まった時の方が
気持ちがものすごく動いている
君が何かを言いかけては
ごめんやっぱり今日はいいのと言う
そんな日が続いて ....
すくえるものの おちていくすがたは
ただ だまって ながめるばかり
かたちなきものの ながれゆくようすは
ただ あふれて すきとおるばかり
おもいは灰に、
火にちりりと焦 ....
あいのうたをうたおう
さみしさをわすれよう
きみのうたをうたおう
いとしさをこのむねに
あいのうたをうたおう
よろこびをかみしめて
きみのうたをうたおう
やさしさをてのひらに
....
冬の風にあたると・・・すごく冷たくて寒くなる。
手は冷蔵庫に入れてたみたいに冷たくなって、
顔はあまりの寒さで痛くなって・・・
こんな時に、「誰かに温めてもらいたい。」と思ってしまう ....
ねぇ?僕のこと信じてる?
ねぇ?僕は君を信じてる?
「信じて」なんて簡単に言うけど・・・
「信じる」ってことはそんなに簡単じゃない。
ねぇ、僕は何を信じてる?
ねぇ、君は ....
「ポツン・・・ぽつん・・・」
小さな小さな音で、広く強く響きわたる。
また、「ポツン・・・ぽつん・・・」と鳴り響く。
ほんの小さな音なのに、こんなにはっきり聴こえてくる。
....
‥アスファルトが冷たい
足の裏は今にも凍ってしまいそうで
靴の中で指先を丸まるだけ丸めて
足踏み 右へ 左へ をやめられずに
‥まるでメトロノーム
朝は 朝は 朝は
平等に ....
閉じ込められた
暗くて狭くて温かい
おなかの裏側で
虫たちがパレードする
究極の
といううたい文句の
ハンバーガーを
食べた次の日
トイレから出られなくなって
そのまま寝てしまっ ....
アレと
コレと
ソレ
そして
その他もろもろ
そういうものの
ありとあらゆる差異で
世界は作られている
すべては
細い細いワイヤーで
結ばれていて
張り巡らされたワイヤー ....
フラッシュは
たけなかった
君と映った写真
暗く淡く
ああ悲しや
私の心が写真に
見事に
写っていた
映っていた
破いた写真
涙で かすむ
「今だ」
写真を持っ ....
リコーダーの空は
ドナドナを歌いだしそうに 不安
ランドセルは束ねられていた
赤く
赤い文字盤をみている
チャイム
太宰治は、を主語にして
話をしたことがあったかもしれない ....
さようなら さみしかった世界
忙しいたましいたちが
3丁目のスクランブル交差点の上をやたらゆきかう
空耳のクリスマスソング
誰もたすけたりできないな
とかいう目でみたから世界は
「誰か ....
がんばれ、がんばれと人は言う。
だけど、何を頑張ればいいのか分からないと逆にその言葉が負担になってしまう
がんばれ、その言葉は激でもあり、撃でもある
人は「さだめ」を持っていて
人は「さだめ」から逃げる事はできない
だが
その「さだめ」から1分1秒でも長く居られたとしたら
人はそれを誇りにして往けるだろう
愛する事は容易いけれど
愛される事は難しい
肩触れ合うほど僕が君の傍にいても
うなじの後れ毛に見とれていても
僕の愛に君は気づかない
たとえばそれは硝子越しの口吸い
感じるはずの柔 ....
死んでいたのに
旅人が きまって ここで
小便をするもんだから
芽をさまし 他人の木に
花をつけて しまった
あなたとの想い出
それだけで
この先は
なんとか食べて
いくつもり
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