遠くから届かない声をあげて
魂の一部を切り取った涙
いつの間にか掻き消えて
誰の目にも触れない
寂しい場所に佇んでいた

僕が思うよりずっと
弱々しく伏せっていて
小さな言葉を振り絞っ ....
凍えの夜に
面相筆で刷いた薄雲が
星座に風を満たし

十字に居並ぶ太古の紋様は
くっきりと現在を刻印し
ありふれた永遠を
わたしに見せつける


生は
背中の痛みで
諦めは
 ....
つまらなひ学校乃休み時間を利用して
日本を沈没させようとした小学生が居たので
おいおいおい其れはチヨツト遣り過ぎだろふと言へば
彼は突然に泣き出し僕はすっかり困ってしまって
煙草をあげたついで ....
抱き締め抱き締められる事でしか表す術のない想いは
貴方がいなければ
ただ この胸を掻き乱すだけ


徒らに空を抱いてみても
あるはずの温もりは其処になく
あるのはただ 孤独だけ

 ....
気になることの多い人
あの表情がなかなか見えない人
自分の頼りなさを悔やんでは
身の程知らずさにまたやられる

だんだん自分の問題に目がいくと
もう抜けだせなくなるだけ

これじゃこの ....
誰も居なくなった新宿にたった一人新宿の母だけが残った

今日も彼女は小さな椅子と机を出して手相を占おうとする
空き缶と吸い殻と破れたチラシが道を転がり
ネズミもカラスもゴキブリも姿を見せない
 ....
世界が途切れる最後の日をラブホテルで過ごそうと思った
窓の光も入らない暗い暗い新宿の安ホテルで
外界全てをシャットアウトして過ごそうと思った

風呂に水を張り
白と黒の写真と真っ赤な薔薇を浮 ....
冷えた夜が
低地を這っている
これもまたもうひとつの
忘れられた夜であろうか
――あの人は
  貴重な生を召し上がりました
何ひとつ 言い残すことはなく
混沌の角度で経験は薄まってゆく
 ....
言葉の鱗粉を唇に引いて
舞う蝶の音域で放たれた音声は
宙にひらひらと軌跡を残し
風に混じりそして散る。
かろうじてあなたの指先に舞い落ちるなら
それはかすかに体温を奪い
意味の残滓を残すだ ....
この世界には悲しみと喜びがあり
調和しては随分と長い生命を引きずり歩く
それなのに真実はいつも
地面にかすかに揺れていた

抜け落ちた心に行き場所は無く
無機質に針を動かすだけ
絶えず響 ....
ぼくは何しているか

分からないまま

悪を徹底的に

自己満足的に

この世から抹消させていた

ほらまたあいつらがきた

懲りずにまた地獄絵図がみたいのか

また人を困 ....
君の温もりを確かめる

一番簡単で
一番難しくて
一番大切な方法。

繋ぎたいけど
繋げない

そんなもどかしさも
君と僕を繋ぐ
温もりへの過程
星の瞬きのような街の灯を
高台から見下ろして 綺麗だとつぶやく人々がいる
このひとつひとつの灯の奥には
飾りではない 本当の

それはつつましく
されどしたたかに


幸せや
 ....
ずるやすみの木で
かみさまを見かけた
なにをしているんですかとたずねたら
ずるやすみをしているのさとこたえた

ぼくも人のことは言えないから
ああそうですかと
おおきな幹にせなかをよりか ....
僕は今日 すこしの間だけ死んでいた気がする

 現代文の説明文を 担任が、眠たくなる甘い声で
 まるでどこかの呪文のように話しはじめて
 ネクロノミコン アブラカタブラ エッサイム
 も ....
悔しいときにこぶしを握るのは
相手を殴ろうとか
この手をどうにかしてやろうとか

そういうのじゃなく

目に見えない旗を両手でしっかり

ふたつ

握ろうとしているから。

ま ....
悲劇とは

輪郭の無い新月の様

悲劇とは

無言に語る琴の調べ

悲劇とは・・・


悲しいけれど

とても悲しい事だけど

受け入れなければいけない事が多過ぎて

 ....
ひまわりに種が出来た
ぎっしりたくさんの種だ
隙間なくぎっしりの種だ

一粒ぬいてみたら
中には黄色い顔の人がいた

 あなたたちは種の数だけいるんですか?

僕は聞いてみた

 ....
こどもの時によく登った木

なにもかも失ってまた始まりの場所に

戻ってきてしまった

ここから全てが始まった

ある日いつもどうりに

この木のてっぺんに登り

いつもの夕陽 ....
あらゆる景色が海へと落ちてゆく
夜の震えがいつまでも消えず
線路を青くかがやかせている
ひとつの雲が原を過ぎ
光は濡れたくぼみに落ちて
飛び交うように激しく速く
滴の空 ....
{ルビ烏=からす}と{ルビ鳩=はと}は向き合い
静止したまま じっと {ルビ睨=にら}み合っていた

空から舞い降りた一羽の白鳥
両者の間に立ち{ルビ嘴=くちばし}を天に向け
広げた翼はそれ ....


昼休みの男子休憩室の扉を開くと
新婚三ヶ月のM君の後ろ姿は正座して
愛妻弁当を黙々と食べていた

「 おいしいかい?
  結婚してみて、どうよ・・・? 」

と買ってきたコンビ ....
詩という言葉を着飾って
僕は一途な絵を描いた

津津と波立つ光の隙間に
無心にコントをしている
7歳の子供

大爆笑!!

放物線で虹は描けるか
天気予報の先生などこ ....
寒い冬には
空に
大きな蜘蛛の巣が
掛かっています

蜘蛛の巣は
ふだんは見えません

でも
群青色に染まった夜
群雲が月の溢れる光を
うっかり落としてしまった時
白く透けて
 ....
あなた何も知らないんでしょう

口に出して言うことは簡単だった
大変だったのは
事後、処理。



きちんと説明したでしょう?
空はもう遠いよ
近くないことは知っていたでしょう?
 ....
暗闇に落ちる雫

その音に紛れて足音
草履と布擦
円を描く竹の先端に月夜

業物の波紋が揺れ海の如く
深となる藍い闇
こよりを尖らすよう
気が張り詰め
月に照らされる藍に
一線の ....
半開きの、口の中に
指を一本、ぶち込まれて
悦んで、およぐこと。
誘われて
許して、拒むこと。
夢の中で。

かよわいラビットは
あなたよ。

寒い部屋で、うごめくもの。
黒いぼ ....
これ、牛乳ですよね これ、牛のお乳ですよね

これ、鞄ですよね これ、牛の皮でできた鞄ですよね

これ、家ですよね これ、あなたと私が生活している家ですよね

これ、電話番号ですよね この ....
嵐を越えていこう 
ときみ

ひしゃげちまいそうに小さい、痩せ細った自転車に乗って
新幹線には浪漫がない
あれ大きな鉄の塊だよ――

―――ついてこなくていいよ もう

連れていく気 ....
明日は
遠くへ行こうと思う


太陽が眩しくて
だからといって目をつむることはない
登り坂は上を見るためにある
アスファルトの道は歩きやすい
子供の笑い声は音楽だろう

受け入れて ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
失望の宴松本 卓也1*06/1/17 23:22
球根銀猫10+*06/1/17 22:49
休み時間に抜け出した[group]虹村 凌1*06/1/17 22:48
或る夜更けの事凍雲 月歌0*06/1/17 22:47
笑顔が見たくてエメラルド106/1/17 22:40
新宿の母[group]虹村 凌2+*06/1/17 22:18
暗い安ホテルで眠ろうと思った[group]4*06/1/17 22:11
雨になる前に岡部淳太郎10*06/1/17 22:03
言葉の鱗粉ななひと206/1/17 22:02
本村K2*06/1/17 21:53
自分が悪だと思う人は読んでくださいこめ206/1/17 21:49
繋ぐ朱華3*06/1/17 21:47
生活夜景206/1/17 21:28
ずるやすみの木ZUZU1406/1/17 20:57
死んでたかも。仲本いすら2*06/1/17 20:43
サインフラッグ306/1/17 20:24
無重力のなかで 〜最期に見た儚〜大城 小町206/1/17 20:19
ひまわり9月日朗歩野406/1/17 20:03
こめ006/1/17 19:54
照夜  終夜[group]木立 悟3*06/1/17 19:42
翼を広げた白鳥服部 剛7*06/1/17 19:22
「結婚」についての考察15*06/1/17 19:21
詩というものはらだよしひ...106/1/17 19:12
雪になるかも蒸発王306/1/17 19:12
煩わせないでことは1*06/1/17 19:11
海の如くmaumi1*06/1/17 19:03
Love It Boyかのこ406/1/17 18:09
確認作業[group]むらさき2*06/1/17 18:07
警戒をくぐって便乗鴎206/1/17 17:33
明日は遠く6*06/1/17 16:36

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