世界が壊れてしまっているので
することも無く
浜に寝転んでいます
雲はちぎれて
なんて、穏やかな夕
人と出会っていく。
もともとそこにあるものと出会っていく。
自分が住む地域の文化や歴史を自ら掘り下げていく。
市民の生の声を伝えていく。
意味があふれていく場
人と出会うことは ....
やさしい言葉の、降り落ちてくることを待っている
待ち合わせのための時計は、遅れる人を弾き出して
その日になる、ほんの寸前で
がちり、と大きな音を立てる
それはわずかな日常の
覚める直前の ....
冬の太陽
ありがたく
祈るように
あの人の無事を
願う
漂い
打たれ弱し我
微かな雫にさえ
怯えてる
凍えしこの身を
暖めておくれ ....
「なんか 吹き出物ができちゃったぁ」
「潰そうと思ったけど うまく潰れないのぉ」
そんな感じ
この胸をときめかすもの
すべてを引き換えにしても手に入れたいもの
昔は詩人になりたかったけれど
詩人はかつて憧れたほど美しくはなかった
人間の臭いがする生き物だった
そうさ
この世 ....
まるで元旦の空のように
どこまでも澄み切った空を
ヘリコプターが一機
爆音を上げて飛んでいる
どこかに落っことした財布を
おぼつかない足取りで捜す
酔っ払いのように
無様にフラフラと
朝、その一方で
コンクリートの階段を
冷たくなって滑り落ちる風
一段ずつ、無抵抗に落ちてゆく影
正しく、針が切る時を
間に合い続ける列車が貫通してゆく
プラットホー ....
年をとるにつれ、誕生日が
めでたくなくなるなんて言うもんじゃないよ。
なぜって
今こうしてあなたが生きていることが奇跡で、
そしてすばたらしいことだから。
あなたも知っているだろう? ....
本屋ですれ違ったひと
電車でとなりに座ったひと
走って目の前を通り過ぎて行ったひと
トイレで手を洗うとき横に居たひと
目の前で階段を上っているひと
自動販売機の横で立って ....
人はイメージをまとう
その言葉
その仕草
その目線
人は自分の容貌さえ変えて見せる
その髪型
その服装
その肌色
自分は醜い
そう感じているのは自分だけではない
美しい人は ....
ふたりは出会う
雛連れの野鴨憩う山郷の水面は茜に染まり
ほら手をつなご
これから暫くふたりして
同じ水脈を流れ行くのだから
ふたりのささ舟は
透き通る冬の気象 ....
ジェルソミーナ、いつも間違えてしまうぼくの踊りは
やっと世界中の王冠や宝石を集めて
きみに会いにきたら
きみはもう何百年も前に死んでいましただなんて
ジェルソミーナ
いつもきみの足を踏んでし ....
すにふ、
もうきみの変わりにきみの荷物を取りに行くのはいやなんです
もうきみの変わりにきみの仕事をまっとうするのはいやなんです
ぼくを誉めなくていいのに
ぼくは証明してみせなくてもいいのに
....
いざになれない虫達と
昼間から逃げよう
明るくない世界も悪くはないって
誰かが言ってた俺の正論
照明を落として
暗い方に羽ばたけば
泣きじゃくる子供の傍で哂う君を見つける
....
あなたのつぶやきに
鮮やかな色を感じて
僕は紅く塗ったり
蒼く染めてみたり
そして陰影をつけたり
ときにはひかりをあててみたり
小さな手のひらに載せて
一日中指先で撫でて ....
何がしたいんだろう
何が欲しいんだろう
どこに行きたいんだろう
どこへ行けばいいんだろう
誰かに好きって言って欲しくて
誰かを好きになりたくて
笑っていても笑ってなくて
笑わ ....
眼を見て話をするのに
相当の努力を要しました
核心に触れることはできなくて
会話の内容は
たあいの無い話ばかりだったけれど
大好きなあなたと
二人きりで話をすることができた
私にとっては ....
:20060117
一昨日、飼い猫が死んだので
昨日の激情に任せて
今日で、お前の頭を輪切りにしました
頭部からっぽ、予想通り
先月、駅で見知らぬバター臭い女から盗んだペットボトルの ....
なんとなく感じる 不安 このまま年老いて 死んでいきそうな 不安
欲を満たしたいという 欲 なんとなく流れてゆく 時間
たまらなく 何か 悲しみに近い 不安
どうして 何も考えずに 不安 ....
ことばにできる愛のことば
それは わづか
想いの中でぐるぐるぐるぐる
どこへ行ったらいいのかも分からず
回り続ける渦の数と比べれば
ことばにできる愛のことば
それはわづか
生きるため ....
宙に浮かぶゼラチンでできた風船の中で
身体を大の字にして踏ん張っているボクがいる
人から見れば自由に空を飛んでいる
でも風だけが知っている行き先
降りてみたい土地が視界に入っても
....
世界をつくっただれかさん
こんな俺にも
きっちり終わりがある
ありがてえけど迷惑さ
こんな俺でも
セブンスターが吸える
うまいけど確実に毒だ
だれかさん 放任主義にもほどがあ ....
膝のこぶには
小鬼が棲んでいて
はたちの誕生日に
こぶを切り開いて
出てきたの。
こんにちは
10年間お世話になりました
膝の中はとっても
ぽかぽかだったよ
僕は今から旅にでます ....
それは主張する誰かのための
すでに去り際の匂いと聞いて
そこで僕らは降り止まない話を
目的も置き忘れた夢の覚める際を
緩み始めた自信とともに消費して
今日もまた柔らかい部屋に
柔らかい床に ....
その日
チカテツが「おかわり」と言ったので
駅員さんはバケツいっぱいの鬱憤をチカテツに与えた
そうやって今日が特別だってことを体に教える
チカテツは震えながらそれを
お腹いっぱい食べた
....
人が嫌いな君と
人を信じない私
それでもなぜかお互いを頼っている
寄り添うことはないけど些細な話しで
深く潜る事しないで笑い合えていた
椅子一つ分離れて座り合う
横に手を伸ばせ触れ ....
はるかあとおくうのお かぜのおむこおにい
きてきいのおおとのお
ちり〜ん
と
ゆうおじさんのリヤカーが通り過ぎる
ゆうおじさんのリヤカーには
ぽるしぇ
と書いて ....
一人では 歩けない
二人でも 歩けない
ああ、だけど
会いたかったよ、新宿
十代で家を出て
キャバ嬢とかやりたかった
紅茶の湯気ふわふわ
「通貨が統一になるんですって」と
パン ....
朝焼けの海も
だれかの夢のなかで揺れている
朝の一瞬の呼吸も、昼過ぎの時間が止まったそらのいろも
深夜二時のどんな陳腐な一秒にもかないはしない
夜は 自身が夜であるということだけで
僕にそう ....
5405 5406 5407 5408 5409 5410 5411 5412 5413 5414 5415 5416 5417 5418 5419 5420 5421 5422 5423 5424 5425 5426 5427 5428 5429 5430 5431 5432 5433 5434 5435 5436 5437 5438 5439 5440 5441 5442 5443 5444 5445
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