熟れたリンゴを一口パクリと、甘い味にしばし酔いしれる。
相も変わらず君は一人で、窓の外だけ眺めてる。

病院では静かにと、看護婦さんは僕に言ったけど、
意外と騒々しい人々の声を聞きながら、僕は ....
あなたが本当に好きだとか
あなたを本当に愛してるだとか
あなたを本当に求めているだとか

そんな問いに
僕の心は答えてくれない

けれどたった一つだけ
はっきりと答えてくれる

あ ....
「タンバリンをね
買おうと思っているのよ

できれば
きれいな色がいいわ
菜の花色の黄色とか
桃の花のようなピンクとか

ターンターンって
飛び跳ねるような音が鳴ってね
パリョーン ....
紅茶はいつもレモンティーと決まっていた

口にしたときに広がるさわやかな香りと

甘く喉を落ちていく感触は

たまらなく最高だ



バランスが大切だと思う

融合と調和は違う ....
時計の針ッて僕らみたいだね。

おおきい方が僕で
小さいのがキミ

追いかけたり、追いかけられたり
ケンカして、なかなか重ならない。

でもね、

針の中心はいつ重なってるんだ ....
自分が不正直であるかのように
投函したポストに手をはさまれても
心ここにあらず

無理やり服を着せられてる
かわいそうな犬が
その俺に憐憫の目を送ってきても
心ここ ....
「影絵はわたし
  それはわたしの影」

二体の像に支配されて
イコンの外に出られない

むかし二人のひとがいて
街の女と里の老婆が交わって
生まれた虫が、糸を吐く
紡いだ糸が川にな ....
 罪を犯すと
 耳が聞こえなくなる
 いや正確に言うと正しく聞こえなくなる
 誉め言葉もイヤミに聞こえ
 相手の伝えたいことが歪んで聞こえる

 
 罪を犯すと
 目が見えなくなる
 ....
真夜中の毛布に隠れ
短い振動が
密かにわたしを呼ぶ
七十センチ横では
きみの見知らぬ連れ合いが
高らかに寝息で嘘を吐いている


幸福の整理券を
並んで手に入れたものの
本当は少し ....
背くことも従うことも
いつか見た夢喰いが製る幻影
と 去就の門を依頼したのだ

止まる思考は廃墟のビルになり
留まる思考は看護士だけの病院に
固まる体は魔術師のいないカラクリの箱

弱 ....
なくしたものと
もういない人とが
ありえないシーソーで
つりあってる
そんな救いのない話しか
思い出せない
と証言台で男は述べたが
語尾はすでに
空気と区別がつかなかった
街のい ....
第一章 〜白刃一閃〜

白く見えるそれは刀
閃くそれは太刀筋

息をも殺す間合い
覚悟の笹葉の揺れ

ぶれる波紋
太刀の音に混ざる鈍き音

何も知らない虫は笹に乗り

水に映 ....
怨みなさい。

怨んで、
お仕舞いなさい。

構いません。

そうして、
すべて。

お終いになさい。
右手で鉛筆を握れば
白紙に数多の糸が行き交う
複雑で繊細な
心の世界が姿を現す

左手で消しゴムを握ると
もつれた糸が消えてゆく
過ちも涙さえも
左手がくずに変える

右手に鉛筆を ....
 願い事が叶うなら
 世界中の人となんの垣根をもたず
 仲良くして
 友達になれたらいいなぁ

 国や人種や性別や環境に関係なく
 年や顔や学歴や過去の過ちなんかに関係なく

 まず玄 ....
あんた僕に言い過ぎた、ななんて
顔して爪囓ってるケド
平気、謙黙家だよ僕
平気、建設的に
あんたみたいなのには成りたくないって
思ったからさ ピース
煙もくもく
空の口から落ち葉の臭い
 ....
みすぼらしい着物を着た子が
{ルビ弦=つる}のない弓を持ち
灰と緑の風を見ている
夜の池に浮かんでは消える
銀と金のかたちを見ている


かがやく葉を持ち
誰かが森を歩いて ....
膨大な世界に私は飲み込まれるだけで
大切な人の為に私は今日も呼吸を続けてみる

それだけで156cmの素晴らしい世界は出来上がる

どこかのちいさな終焉は今日も見落とされる
どこかのちいさ ....
目の前のテレビ
電線は私の目に苦しい事を伝えるのが好きらしい

娯楽と言うテレビ
そんなものに殺されそう
温度が変動するこの居間で
誰一人知る由もないこの居間で


誰もが今笑うが
 ....
刻んだてのひら
じわりと汗ばんだら
ああ、私は生きていた
そういえば、私は生きていた

寒空の下
はあと白い溜息がでれば
ああ、私は生きていた
そういえば、私は生きていた

死に損 ....
目的の為に生きず
生きるためにうまれた僕です
色んな位置からずっと
照らし てらされる顔の群れ
かってに疲れて

自分から夜へと出掛け
行き場の無い―――僕らのつらさ


溢れるま ....
おばさんちに行ったら
けんたがきて
ピーちゃんって言った
おばさんはコラーと言った
そして
けんたは
ピーちゃんだもんって言って
おばさんは木のくまでぶった
たぶん二百千キロぐらい
 ....
娼婦の罪で石打ちの刑に遭うところを
キリストに救われ改心したマグダラのマリア

それをなぞって自らをマグダラのレナと名乗った先輩

その背丈は子供ほどしかなく
顔も決してかわいいとは言えな ....
何をもって真実と
何をもって虚偽と

その話は本当で、
あの話は嘘で、

一つの出来事は
風船に書いた絵のように
膨らめば、その姿を変えるから

大切なのは嘘を見破る事じゃなく
 ....
見上げる空は
はるか広く

視界のすみには
そびえ建つブロック

壁際を歩けば
自由でない事を知り

どこまでも続く壁に
それでも世界は
広いのだと知った
よろよろと海岸線を歩いていると
月が見えた
タバコの煙が風に乗って流れた
ああ俺は
照らす光におびえながら立っている

それから海に向かって眼をやった
錆びた商店街が背中にあった
波は ....
たくさん約束してきたよ
色んな人の想い
たくさん背負ってきたよ

君のくれた自信を僕は絶対に無駄にしない
あの時、本当に僕はうれしかったから
だから絶対にあなたとの出会いを無駄にしない
 ....
短い冬が終わりを告げる頃
街並みの全てが水平となり
凍り損ねた思い出たちが
空気の底に溜まります
両手を器としてそれらをすくい
私の体温を少々与えてから飲み干すと
薄氷色の街並みが
私の ....
ぷん と匂う ニョクマム
ごほ と咳き込む 排気ガス
ぱん と鳴る クラクション

夕暮れどき、溢れる人並み、家路を急ぐ人たち。

物売り歩く、路上に広げる、夕立来ず。

ごく と飲み ....
 高く空に刺さる 木の 黒い
 黒い樹たちの隙間から

 降る音 来る音
 その向こうに棲む おと

 冴え冴えと 
 地に降り積んでは
 ゆる、と めぐる

 発した声は
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
病院時雨206/1/19 21:38
たった一つ、確かな事和泉 誠3*06/1/19 21:35
踊り子タンバリン初代ドリンク...9+*06/1/19 21:35
紅茶美雨306/1/19 21:23
時計くろ1*06/1/19 21:04
心ここにあらずjei4*06/1/19 20:54
しるしミゼット1*06/1/19 20:51
歪んでしまう炭本 樹宏906/1/19 20:42
ある告白銀猫13*06/1/19 20:25
去就の門maumi2*06/1/19 20:12
ハミングたもつ1106/1/19 19:29
血 闘 maumi0*06/1/19 19:27
「 おしまい。 」PULL.3*06/1/19 19:06
鉛筆と消しゴムラプンツエル10*06/1/19 19:05
願い事が叶うなら…炭本 樹宏4*06/1/19 18:13
9BalL第二次テーブ...006/1/19 17:44
いのち見る者木立 悟306/1/19 17:20
素晴らしい世界無知アコ006/1/19 17:13
深夜のテレビジョンRAVE006/1/19 17:13
life is no title無知アコ1*06/1/19 17:07
外出便乗鴎1*06/1/19 16:32
ピーちゃん馬場 こうい...206/1/19 16:10
マグダラのレナを名乗った先輩和泉 誠1*06/1/19 15:35
風船くろ4*06/1/19 15:27
壁際やから1*06/1/19 15:07
静かな海石川和広9*06/1/19 14:22
小さな約束和泉 誠106/1/19 14:10
季節のさなぎ半知半能706/1/19 12:29
夜風436006/1/19 11:30
粒 子紫野406/1/19 9:54

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