もしもの話だけど
もしぼくがしんだら
骨くらいは拾ってくれるかい
と訊いたら
小指の先っちょくらいなら
拾ってあげてもいいわ
と云うので
ぼくはしぬ前に
小指の骨は粉々にしておこうと思 ....
朝 目覚めたら 雨が降ってる
←のほうに いるよ
超満員の電車 うんざり
ナナメうしろに いるよ
自販機で ジュース買う
裏側に いるよ
バイトの時間は ロボット ....
一日目。
吊るしてみた。
ウテ子さんに、
教えて貰った通りにやった。
少し重かったけれど、
なんとか無事に吊せた。
後片付けを終えて、
....
哀しいことは 棄ててしまおう
音が 五線紙 に
のるとき
おとは 滑り出す
おとが trumpet に なるとき
おとは 鳴り響く
おとが 鳴り響くとき
世の中に もう 怖いものは ....
わざとらしい
会話なら捨てて
いっそ言葉は
剥ぎ取って
伝わらないのを
当たり前とするなら
解り合ってる
二人だよ
どちらかといえば
押し付けた印象が
今更キツクて
つま先痺れて
かかと下ろして
怖くて伏せた顔
ゆっくりあげて
たいして変わらなかった
落ちた視界が
どうしようもなく
恥ずかし ....
記念写真を撮る
もう少しにこやかに
どうしてそんなに
緊張するのだ
出征を祝っての写真だ
みんな笑い給え
古い写真に命令した
2000/02/14
まぼろしではなく
まぼろしでもある
ただみつめる
まなざしから
ひろがっていた
さざめきが
いまも
ふるわせる
よるの
ともしびの
ちいさな
へやで
はな さかせる ひと
けもの いつくしむ ひと
まぼろし つむぐ ひと
うた うたう ひと
ことば ひろがる ひと
ゆめ みつめる ひと
そら ながれる ひと
....
なにか
ことばにならない
ふくざつなりゆうで
あれをはじめたり
これをやめたりする
そうしなければ
なにかがちがうことだけが
わかる
とつぜんにおわった
はなびのように
し ....
私は山だ
そびえたつ山だ
北風に吹かれて
静かに春を待つのだ
季節を知らせるため
色彩を変えるのだ
私は海だ
荒れ狂う海だ
世界をつなぐため
全ての人々 ....
かわらけ
ケダモノ
物怖じしない叔父
父と母を入れ替えた
アフラマツダの神を称え
消防署に電話する
火の消えた坂道を
這い上がるのは
貧乏神と青春
2005 ....
けいこは綺麗好きだった
朝起きると
まず、顔を洗って髪をとかす
それから着替えて
また、髪をとかす
序でにポーチ何か取り出して
お化粧何かも軽くする
けいこは綺麗好きだった
『なくさないでね 私が大好きなきみだから』
ドアを閉めるあなたの仕草がすきだった
シャツを脱ぎ捨てる時の背中も
けだるそうな朝の顔も
なきだしそうな顔で口づけて
優しすぎてみえなかった
....
暗闇の部屋の片隅
静かに呼吸を零す僕が居た
生きる気力も生まれずに
生き延びていた
食事は廊下に散らばった
結局は手付かずに近い状態
嘔吐が空腹よりも先に
世間ではヒキコモリと名 ....
朝ご飯はトーストにミルク
玄米入りのパンは かりかりに香ばしくて
気が付いたら4枚め
おなかがいっぱいで
よるを待てずにお昼寝
気持ちよくてあたたかくて
大切な人の夢を見たの
そういえば ....
とにかく王様は目を輝かせて
いくさだの狩りだのと飛び出したきり帰ってこないし
王子たちは毎日飽きもせずに
女だの武器だのと目につくものに見境なく手を出す有様で
臣下たちは強欲を隠そうともせ ....
「センセィ、」
確かそれは赤かった
「センセィ、」
庭のピラカンサスが燃えている
「なんてん、まんりょう、べにしたん」
それは かきょく と女は言った
「センセィ、 ....
少年達は夢を追い 少女達は現実を煙たがり
大人達は遠い目を嫌い
老人達は空に詰まった糸口を辿り
それぞれに追い求めてゆく
人であるが故の道は
常に交差を繰り返し
人は液体 ....
数学が苦手だって言うのに
もう少女ではないから
計算違いは許されない
髪を伸ばすこと
それは可能性
ダイエットコークの味を好きになること
それは目論み
統計では
きみの ....
遠くにおいてきた時間を
一つ一つ取り出して
今の僕に重ねてみた
懐かしさと共に思い出す
未熟だったあの頃を
自立の為に選んだ道
自律を願って歩んだ道
幼さと若さの間で
ひたすらに足 ....
「パターンがわかってしまえば
こんな攻撃当たらない!
へでもない!
どっからでもかかってこい!
貴様の動きは読めている!」
「やばい!どうすれば勝てるんだ!
考えろ!考えろ俺 ....
めがねをかけて てぶくろつけて
髪はさらさらで ちょこっとだけ染まってて
肌は白くて うなじはきれいで
マフラーがよく似合って 頬は赤く染まって
「 おかえり 」だなんて
そんな ....
親父の趣味は小さな鉢植え
鉢の順番を並べ替えては
玄人じみたため息をついて
またはさみを入れる
たどり着けない完成に向かって
まず渋茶をすするのも
たどり着けない完成に向か ....
無くしちゃった青い傘
お気に入りだった青い傘
さがしに行くよ
雨に会えそな雲の下
風が頬にあたるのも
ポケットの中の手が
温まらないのも
気にしない
雨の降りそな雲の下
み ....
ドナルド北京ダック は かなしい
おしりにストローさしこまれ
ぷー ってふかれる
ぷー って
肉と皮がバラバラになーる
干されます
それからね
油をかけながら
焼きまーす
この技は
....
あなた、私、抱きますか。
あなた、言葉、私、抱きません。
あなた、嘘、嫌いですか。
あなた、何、好きではありません。
あなた、今、独りですか。
あなた、又、二人です。
あなた、何処、行きま ....
信じもしない占いのイイトコだけ拾って喜ぶ馬鹿な自分がココに存在
することに深い同情を寄せる愚かな自分に羞恥心を露わにする自分は
くだらないことに時間を費やし睡眠時間を削りながら明日の自分を ....
母を生む私は
言葉足らずであるけれど
父の死後つまらないことを言うようになった
海が蒼いだとか
空を飛びたいだとか
彼が好きや
道端をずっと見ていたり
など
死ぬまでにした ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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