無数の魚のウロコのカタチに
河の水面が風にざわめいている
そのすぐ脇では同じタイプの高層マンションを
数棟建設する工事の音が続いている
ここにはもうしばらくすると
4000人余りの人 ....
あなたと触れあったての温もりが
いま感じられない
冷たい指さき
いまもう感じられない
何をあずけて
誰が受けとったのか
ダイアリーにメモはない
風に ページが
ぱらり
青いインクで記 ....
あーーーーーー!!!
もう嫌だ
もう嫌だ
何もかも嫌だ!!!
じゃあ一体僕にどうしろって言うんだ!?
一体どうするのが正しくて
どうするのが間違いだって言うんだ!?
一体何?
....
ぐはぐははひとじゃなかった
でもはぐはぐしちゃった
だってあったかいもん
ぐはぐはは「ぐはっぐはっ」よろこんでた
ぐはぐはいうからぐはぐはなんだよ
それってわかりやすい
....
誰もその奇怪な事件を
口にしようとしないから
変わりにあのタバコ屋の九官鳥が
毎日一時間ずつ
事件の光景を説明している
その声は
誰にも届いていないようだが
本人は、得意げに ....
森(木の子供と木の母親と木の娘 なびく 髪)
の(飲んだくれ くれ 酒もっと くれ 果物のなる木がいい)
く(鯨って見たこともない 触ったことも 綺麗 ....
そうだ、この街を出よう
いつかのスケッチブックと メモの切れ端
一昔前に流行ったいじめられっこの唄
キャスケット深く被って
誰にも ばれることのないように
そうだ、この街を出よう ....
鏡に映る景色は
違う世界で笑っていた
追憶に溺れては
『あの頃』が冷えた笑いを浮かべた
毎日這いつくばった恐怖が
脳のしわをナイフで刻みつける
深すぎた
震えている
う ....
緑田が消えたのはゴロウダのたんぼのほうからだった
風は扉を開け閉めするのにいそがしいテーマのバラは最高のしじまに身をひそめている藪の
恋を切って切ってカタストロフの芝煮えたつバタンバタンと声ばかり ....
俺、台所で素うどん
このダシがね、またなんとも
粉末なんだが結構乙ですよ
こないだなんかはちょっと濃いめに作ったりしてね
塩分だけで生きてるわけじゃないから辛いのは良くないのよね
蝿に語る俺論
うどん ....
降りるんだ
地上へ
見せかけじゃなく
水面下へ
沈むなら羽田沖
沈めるだけ
沈んで
10月は過ぎ
11月は過ぎ
手には
しなびた無花果
怒りが必要だ
チダマ ....
本当に欲しいものが何なのか分からない
分かったとしても
それは絶対手に入らないものばかり
自分は特別だと思ってた
人とは違う人生を歩んできてる
それを自分の誇りにしてた
でもそうや ....
先月 熱海へ 向かった
一人 海辺に 流され
心は 官能を 破棄した
唯人形であるから
などと いう 説教はいらず
先月 熱海の 海に 流された
行く先は 私の 死亡時刻
平和というものは
こうず まさみ
たとえば
目覚めに飲む熱いコーヒーの
香りであったり
玄関から見上げるときの
空の青さであったり
会いたい人が待っ ....
風に とばされてきた
ことばが ひとかけら
髪の毛に ひっかかっていた
手にとると 雪のようにとけて
わすれていた人を 思いだした
見えないものが
見えないものに重なり
現われる
その一瞬を見つめている
灯りのまだらは遠去かり
森をふちどる雲の明るさ
なだらかな蒼を響かせて
音は音を手招いてい ....
暗い夜道をひとりぼっちで歩いていたよ
信号も黄色のまま点滅してて
だれもいない
なんだか世界で僕だけが
生きているみたいだな
ぼくはただこの世の
本当のすがたが見た ....
たかいたかい
橋げたに 腰掛けて
お星様たちと愛のゆくえ
論じてる
はるかかなた
「応答せよ」 いま叫べば
散り散りばらばら
愛が、撃破され
「私にはいいことなんて何 ....
夢が 無限だったころ
僕らは きっと無敵だった
なにひとつ 偽りがなく
なにひとつ 曇りがない
ありのまま 真っ直ぐに
ただ光だけ 浴びていた
あのころ 僕らは無限だった
....
頭の中がぐちゃぐちゃになる
一体何なの?
あなた誰?
目的は何?
何が欲しいの?
確かなもの何一つなくて
おとなしく地に足をつけて生きよう
いい加減夢見るのは終わりにしようって思 ....
アオ色に吐く息
振動する空気
夜に暮れる心には
何も存在しない
沈黙を貫く耳鳴りに
周囲の反応をうかがっては
孤独を憂越感で溺れさせようと
もがく私に
クレパスで書きなぐった自由は程遠 ....
キミが
大好きだよ
たとえ
男同士でも
食べちゃいたいほどカワイイと思っても
本当に食べちゃったら目の前から無くなっちゃうから
無くなっちゃったら寂しいから
食べません
今日は天気がいいね
お空はからっぽ
だね
あと一歩踏み出す勇気があれば
僕は天使になれる
高いビルディングを垂直に
羽根を振り撒きながら
全てが線になる
その瞬間を見せて
夜に浮かぶ満月
蒼白く街に影を落とす
星の欠片を両 ....
もしもの話だけど
もしぼくがしんだら
骨くらいは拾ってくれるかい
と訊いたら
小指の先っちょくらいなら
拾ってあげてもいいわ
と云うので
ぼくはしぬ前に
小指の骨は粉々にしておこうと思 ....
朝 目覚めたら 雨が降ってる
←のほうに いるよ
超満員の電車 うんざり
ナナメうしろに いるよ
自販機で ジュース買う
裏側に いるよ
バイトの時間は ロボット ....
一日目。
吊るしてみた。
ウテ子さんに、
教えて貰った通りにやった。
少し重かったけれど、
なんとか無事に吊せた。
後片付けを終えて、
....
哀しいことは 棄ててしまおう
音が 五線紙 に
のるとき
おとは 滑り出す
おとが trumpet に なるとき
おとは 鳴り響く
おとが 鳴り響くとき
世の中に もう 怖いものは ....
わざとらしい
会話なら捨てて
いっそ言葉は
剥ぎ取って
伝わらないのを
当たり前とするなら
解り合ってる
二人だよ
どちらかといえば
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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