21世紀には
誰もが宇宙旅行を楽しんでるって
そう思っていた
前衛彫刻のような高層ビルが
エアチューブで結ばれていて
みんなそこを飛ぶように移動しててさ
リニアモーターカーが
東京と ....
こんなに悲しい こんなに苦しい
外は木枯らし吹き
暗いまなざしで街を歩けば
コートの襟に雨が入る
「雨に歌えば」若いころ観た映画
失敗したなぁ
そう、中年期は不幸な幸福
食べるに困りはし ....
悲しみや憎しみは引き伸ばされ
やがてhorizonとなり
緩和された振りをして張り付いていた
線の上は殺意であった
線の下は深く、愛であった
二度と巡ることのないよう
horizo ....
苦しい胸のうちを
苦しいと気づかぬように
自分まで騙し空を見る
あの日の雲は
どこへいったかな
女性を虜にする素敵な呪文があるらしい
早速おいらはぐぐってみたよ
ぐぐる
ぐぐれば
ぐぐるとき
港区六本木に素敵なオアシスがあるらしい
早速おいらはぐぐってみたよ
ぐぐる
ぐぐれば
....
わたしが
うまれてから
なみだを
このてで
ふくまで
ちちははは
どれほど
こころを
ぬらした
ことだろう
いきていく
....
薄馬鹿下朗だっきゃ工場さ勤めで長げくて、数年前から屠殺係についでらっきゃさ。
レバー上げれば格子さ固定されでら豚運ばれで、
レバー下げれば豚の首っこ飛ぶ。
一日中椅子さ座ってさ。
塗装し直 ....
同居人が茶を飲みたいというので
ほうじ茶をあける
煎った匂いと
もっさり感に打たれ
枯葉の思考と
つぶやくぼくを
蓑虫に仮託して
小枝や枯葉を身一杯まとい
門にぶら下がって
押し黙っ ....
暴力は
暴力でしか
止めることはできない
ならば
おれたちは
ただ黙ってオルガンを
奏でようじゃないか
殴れらても
蹴られても
銃口を突きつけられても
ただひたすら
黙ったま ....
その人が、燃えていった
毎日よりも人は集まっていた
いなくなったというよりも
手放した、と言いたかった
彼らは笑う声で
透明な空を細い道にして
順番に順番に、昇っていった
花が、咲いてい ....
ぎちぎぎりちぎちちり
湖水が夜半に凍ってゆくよりもゆっくりと
圧縮する
大木を一冊の辞書にする工場よりも残酷に
圧縮する
ちぎちちりぎちぎぎり
なんとなまっちろい頸
この白いもの ....
青い壁は膨らみ私は身動きがとれない
東側の大きな窓は下向きになる
広場に立ち並び仰ぐひとびと
ぎーよんぎよんと振り子のように
揺れている世界
上下に左右に動きたわんでゆく風景
危う ....
夜ふと目をさましたら
胸におおきな風穴があいていました
最近苦しい恋をした覚えはないので
これは病気に違いないとおもったのです
翌朝ユリノキ通りの魔女の家にゆきました
ヤブって評判だけど ....
真夜中、ロボットは
痛めたうでをかばいながら
他のおもちゃの手当てをする
文句を言いたそうな
他のおもちゃをなだめるように
タイヤのとれたスーパーカー
支えの折れた宝箱
首だけになったお人形
....
霜焼けが悪化して膨張して奇妙な色になった
自分のものとも思えない足を投げ出した
だけども履き慣れた靴を履き潰しても
元々地に着いているのかいないのかよくわからないで
「何処かに行こうとしている ....
背の小さい自分には
満員電車の中で君を守る事は
出来ません
どんなに腕を突っ張ても
どんなに足下を踏ん張っても
小さく非力な自分には
君を守る事が出来ません
背の小さい自分に ....
それぞれの足は違う方向に向いているけれど
大きな流れはある方向に向かっていて
逆らう事も
ほんの水しぶき程度に過ぎず
それは本当に大き過ぎて
例えば神様が大き過ぎて
私たちには ....
ホームに慣れすぎた鳩
繋いだ手は確かにふたりだけど
人間でいえばひとりぶんだ
音に成ることを知らず逝かれた言葉は
喉の奥で熱くなったのち
換気扇から抜けていった
せめて、と思い私は
吸い ....
行き交う人々を横目で見て
何時も通りの家路を辿る
煙草の煙が妙な存在感を示す
それはその人よりも強く
自己を主張
気づいたらもう消えていた
塗り潰したキャンバス
それはこの場所を ....
わわくとは衣がほつれるという意味のようで
ろらんとは人の名のような電波航法のような
いずれにせよタイトルの意味が分からない
分からない場合は食事をしてからニュースを見て
あさっての方角に ....
あてはめてみて、はまらなかったら向きをかえてみればいい
そしたら意外にはまるものだよ
理想と現実が違ったら、見方をかえてみればいい
そしたら意外に理想に近づくから
君と僕が違う ....
イライラしているときに数学はどうも相性が悪いらしい。
あぁ、また間違えたと心の中でぼやきながら消しゴムを掴む。
消えていく数字の隣で、小さな濡れた染み。
キミがさっきまで此処にいたという ....
初めて覚えた恋の匂いは
あなたの部屋の香りでした
きっと
あの、ラックの上の
甘いピンクの液体は
恋の原液なんだと思ってた
そう
きみと僕だけ ....
痛いよ
痛いよ・・・
なんであなたは忘れた頃に現れるの?
『おはよう』
・・・・・なんて答えればいいの?
小さな声で『ぉはよ』と言ったけど。
あなた ....
ボンヤリしているくせに
強烈な虚脱感がとまらない
世界が勝手に動くから
動いていたのは自分なんだって気づかない
足の指先の感覚はもうなくて
体は痛みに鈍くなって
で ....
利己主義の果て 僕の砂丘
雨は降らない
唇が乾く
ただ黒いピアノが鳴っている
月はなく、だけど暗くはない
足場は抜けていくけど、つらいというほどでない
何もないことのほうが ....
白い雪の中
足跡をつけて遊ぶキミの姿
まだ小さいくせに
いつだって大人ぶってたキミが
今すごく自然な笑顔
薄桃色の頬
白い息がキラキラと光る
白い地面に
....
なれてしまうこと
わすれてしまうこと
わすれつづければ
けっして なれてしまうことはなく
かぎりなくむせきにんで
なんどでもくりかえします
しあわせなことを
かなしいことを
そ ....
今日もあなたと同じ方向を向き、同じブランドのTシャツを着て、同じバンドのアルバム聴いて、同じ銘柄のタバコを吹かし、同じ数だけ靴底減らして、同じ時間に朝焼けへウィンク。
同じタイプの女の子と恋に落 ....
見え透いたウソと灰白色のビル
冬の空の黒さとそのシガレットはどんな味がしましたか?
チョコはやっぱりビターだと思った
ふたつめからみっつめの星をカウントすればひとつめからふたつめへは
忘れるこ ....
5391 5392 5393 5394 5395 5396 5397 5398 5399 5400 5401 5402 5403 5404 5405 5406 5407 5408 5409 5410 5411 5412 5413 5414 5415 5416 5417 5418 5419 5420 5421 5422 5423 5424 5425 5426 5427 5428 5429 5430 5431
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