朝ごはんは
きちんと食べるのがすきです
時間があれば、ですけれど
“きらいじゃない”なんて
もう聞きたくありません
いつまでも待ってるなんて勘違いです
私は気がみじかいので
もらえる ....
行方もない風たちを
帆にはらませて
もう帰らない船の
船笛の消えていく先
短い呪文
アストロラーべ
二人の旅路を
羊皮紙に書き出しても
深海の底に
沈む姿があって
透明な海藻に ....
私は悪い奴です
悪い奴はただ一人で悪い奴です
悪い奴はいつも自分だけが悪いのです
他の悪い奴のことをとやかく言うつもりはありません
「俺も悪いがあいつも悪い」だなんて言う奴は
悪い奴の風上に ....
孵らぬ卵というものの中に
潜んでいるのだという
それは乾いた泥の中で干からびる
雨を待つ
お前がその雛だというなら
私が今度孕んで産もうか
遠い北海で
赤く実を吐きながら ....
心の少年兵よ
きみは今も
新興住宅地の上を翔(かけ)ているのだろうか
月光を浴びながら
忘却に立ち向かっているのだろうか
確かめたくて窓から首を出せば
電柱で立て膝 笑っているはずだ
( ....
伸びる緑のおとをきいた。
ひだりからみぎへ、
ひっかき傷の。
もしそうならば、
それでもそれは、
ちっとも不思議じゃない。
これできみがすっかりわかる。
和音を逢引きに、
リズムの裾で ....
いつのまにか消えてた 着信リレキ
消えないように 消えないように
大切にしてたはずなのに
こうして君との想い出も
すこしずつ消えていくのかな
辛かったことばかりではなかったけれど
そ ....
子供頃よく夢に出てきた町
そこは名前もない住民はほんの少し
僕だけのパラレルワールド
ぼくはそこであの人にあった
美しい人でなんかテレビに出て来そうなくらい
美しかったこ ....
空から音も無く降る雪の
つもる速度のいじらしい熱
ちょっとまえの流星は
乾燥した鋭い声で失礼のないように
(絶望はできない。
と軌跡をのこし消えていった
このとき雪はしゃららららん
....
げ つ よ う び
い や だ な あ
か よ う び
つ か れ た
す い よ う び
は や く お わ れ
も く よ う び
も う ち ょ っ ....
猫みたいだ、って言うから
猫みたくしてるのに
空に見える猫の引っ掻いた爪痕まで 届きそうにないの
指は折ればただの飾りになるわ
言葉は書き残さなければ詰らぬ伝記にすらなれない ....
極彩色の夢をみた
その翌日
小糠雨の降った夕方に
虹が二本
横断歩道に直立する僕の前に居る
君に問うた
「あの虹は、君のかい?」
金輪際会うことはない君だからこそ
いま ....
今日もまた夢の続きを見ようと
ベットに潜り込み夢の世界に言った
けどそこはいつもとは違かった
周りを見ても行き交う人は居なく
誰もいないゴーストタウンとなっていた
ぼ ....
非世界から吐き出された器としての私性
一滴の光でさえも顔料にして
熟したひだの内側へと塗り込んでゆく
ゆらめく環としての仮性植物
突起した肉からしたたる千草色の液
私は世界のあらゆる空に押し ....
女は赤いハイヒールで
イキ過ぎた犬の敏感な夢々を踏み付け
涸れた涙に自涜の真意を知る
心配性の隣人が窓ガラスを透かして苦笑
電話帳の半分を乱読した思春期に
毛深い腕で抱かれた記憶はサララ ....
水たまりに映りこんだ空は
頭上のそれと果たして同じだろうか
当然だなんてリアリストみたいなことを言わずに
一度真剣に考えてみるといいよ
きっと、同じだという理由もないけれど
同じじゃ ....
自分を百獣の王と思い込んで
独善的な価値を他人に押し付けてさ
それでも心は純粋に
俺のこの手で世界を平和にしてやろうって
そう思ってんだぜ?
高貴な魂
眠らせんな
今、お前の力が必要 ....
もうすぐぼくは旅にでるよ
何にもなく
宛先も書かれていない
手紙だけを頼りに
ぼくは昔のアナタを思いだして
排気ガスにまみれたこのどぶ臭い
町を今日でる
古ぼ ....
賞味期限が過ぎたから
捨てられていく
2〜3日置いておいても
ちゃんと食べている
汚れた街で綺麗さを求める
使わないから捨てていく
使用しないから捨てていく
大丈夫 僕は捨てたり ....
霊的だと言われた
精神が少し動いた
でも自分で引き戻したんだ
罠が多いんだよ
この世界は
落ち込んでしまわないように
気をつけて
時には遠回りしなくてはいけな ....
煙草の灰でさえ風に乗れるのだからと
三年前彼はドイツに向かった
かつて大量の亡命者たちが生まれた場所
彼はぶかぶかの背広姿で
少し大きいねと
何でもなさそうに笑い
さよならと言った
僕は ....
夢が家から出て行った
夜遅くに
理想が家から出て行った
こっそりと
繁栄が家から出て行った
何も残さずに
主を起こさぬように
みんな気を遣ったのだろう
残ってくれた希望だけで
....
(世界は、毎日終わっているのになんで誰も彼も平気なの!)
さんざぐずった女の子は、清潔なシーツですぅすぅ眠る
おもたいミルクの呼吸が、部屋中に立ちこめる
22時、最終 ....
僅かな時を超えて深く眠りについた
終わりが来るから人生楽しい
って、誰かがゆう
それは夕方の公園、街灯の下辺りで
憂いゆく人々にそれは残酷に響いてゆく
かくゆう僕もその一人さ
....
水底は、くぼませたぼくの手の平と同じ形
あるいは蜃気楼かもしれないそこに
フラミンゴはいない。一匹も。
もう、すでに?
ぼくの手の平には羽根がある。
「腐っていた
確かに
こ〜ら〜」
などと唄いながら
炒飯炒めよると
頭上にてベッドの
軋む音がしよる
きっともつれ合う男女
であろう
二人はきっと若い
鼻歌交じりに
薄い天井 ....
記念日の光
見えない春が
口をつぐんで佇んで
蛙の子供を待ちあぐね
ぴょんぴょんぴょんと
跳ねている
spring has come
毛羽立つ砥の粉
見えない光のそ ....
人は何のために
生きているのでしょうと
涙する君に
指で一筋
零れる心を
そっと拭う
こんな僕でも生きていれば
一粒くらいでも
君の涙を
拭ってやれるから
そう
囁い ....
すれちがいざま斬りつける嬌声に
手負いと成り果て影を垂らす
愉悦のうす皮の散り敷く裏通りのあたり
あんばい良く酒場の明かり
絶命の呈で
{ルビ傾=なだ}れ入ると棺桶よりは少し広い
早速 ....
鳥の囀りを聴きながら、ふと思った。
好きな事をして過ごしている時間と、嫌いな事をして過ごしている時間は、何故あんなにも時間の進み方が違うのか?と。
とある天才によると、今まで時間と空間は普 ....
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