冬の芝生の上で
小さなスズメ
たくさん

冬の風 吹いて
小さなスズメ
たくさん

枯れ葉と一緒に
ころがって
風に舞って飛んでった

小さなスズメ
一生懸命

 ....
潜水病になった人魚と二人で
万華鏡を取り合って
あんまりひどく騒いでいたから

押入れの中から鬼が出てきて
キクコとカナエを連れ去った

着物のすそは、千代紙を散らす

あまいピンク ....
蝉の声を聞き

夏を迎えたことに気づく


毎年の事ながら蝉は鳴く

構想七年、最高級の愛の唄を

一瞬に等しい時間で消えていく合間に


私も

届くかわからない愛の唄を ....
大きすぎる、
 真っ白い(真っ黒にも見える)壁が
ごぉごぉ と私の前に突っ立つ。

距離を埋めようと
 必死に足掻いて、
足掻いただけ空しくなる。

結局、全ては無駄だったのだろう ....
ハローハローハロー

同じ世界の何処かで暮らす貴方へ

助からない命とか 許されない罪とか

辛いことを背負っている貴方のために・・・

壁に向き合い立ち止まっている貴方のために・・・ ....
小さくなっていくような
大きくなっているような
音の単音を長音と混ぜ合わせ
嘆く声を折り合わせ

つかの間の選択をたくさんの映像に埋もらせて
舞台の袖を託しかけ
小さい鉢を抱いている
 ....
夜 たった一人で

街の灯りを 見つめて

僕 たった一人で

遠いあなたを さがして


いつのまにか たった一人

僕は たった一人

つなぐべき 手もなくし ....
“夜に抱きしめられてはいけませんよ”
というのは
死神の口癖です


死神は
私の名付け親です

両親を無くした今
一緒にくらしています
命にかかわる問題以外は
かなりアバウトな ....
はにかみながらダンスするんだ
拙いステップを踏むんだ
たん たんたんとやって
やっぱり無理だと言って善人面した
河川を軽蔑し 岩をぼとぼと投棄するんだ
はたとみて
こんな浅い川でもスキュ ....
雨、あめ。
  雨、あめ。。  
    飴、あめ。。。
      天、あめ。。。。


あめが降る


名残の雪を消し去るように
マシュマロの時間が溶けていく
冬 ....
窓に流れる雨粒を爪でなぞり
無意味であり有意義な時を過ごす
暇を潰すためだけに在る

窓の温もりと雨の温もり
冷たいはずだけど
爪だからか何も感じない
少し孤独な気持ちになった

聞 ....
二月の冷たい雨が降る午後
近所の喫茶店でお茶を飲みに
愛読書を鞄に入れ ビニール傘を差し
家の門を出て川沿いの道を歩いた 

川の流れる{ルビ辺=ほとり}の土に
一羽の{ルビ白鷺=しらさぎ ....
僕の寝床は
三角形の屋根裏で
天窓の向こうには
お月様がいたりする

あぁ…、冬の真夜中は
きっとあの子が泣いている
あの子の湿った悲しみが
街の灯りを重くする

 ....
きらいなものも
がんばって たべようね
すきになれば
おおきく なれるよ
つよく なれるよ
だいじょうぶ
いまは きらいでもね
いつか
すきになるから



お肉を切って
じ ....
若かりし頃 王は素手で獅子を倒した
名乗りあげる諸国の王を一網打尽にし 全土を我がものにした
五千の敵兵を数百の兵で打ち破り この国を救った

王は民のために善く尽くした
民の笑顔を自らの幸 ....
終わった恋には
もう戻れない
相手の想い
私から遠のいてゆく

残るのは未練
断ち切らないと
新たな恋には進めない

心の痛みは
いつか
遠い彼方へ消えてゆく
門をとりまく
黒い布の花
庭を横切り
午後の光になっていく猫
風のなかを振り返り
雲を見つめる目を閉じる


暗闇に目が慣れて
最初に見えてくるものひとつひと ....
立ち込める花のいきれ
咲いているのは闇
棘を立てる傷ついた茎
棘を立てさせる傷のうずき
窪みに鉱毒色の水溜り
羽根のある女が溺れていた
罰の不在を照らす稲光
柔肌を掻き乱すさざ波
引き ....
あの日の筆圧で
定着したインクが
原稿用紙の余白に
青くにじんでいた

その万年筆の字体は
水性の化石だった
硬質のにじみの層は
幾重にも連なったブレストーン

そこでは私の声もに ....
地球の
ぜんまいが

もうすぐ
きれそう


今朝
生まれた

赤ん坊の
泣き声が

とぎれる
まえに


神様は
もう一度

ぜんまいを
巻き直してくれる
 ....
いつの間に巻きついちまったんだ
こんな重い鎖がさ 両手両足にガッシリと
身動きするだけでジャラジャラ言いやがる

昔の俺はずっとずっと軽かった
背中に羽が生えてるんじゃないかってぐらい
楽 ....
涙のなかの{ルビ二重=ふたえ}の花
小さな歌と 軽い足ぶみ
指がぜんぶ ひとつずつ
翼になっていくような
それでもけして地を離れない
微笑むような足ぶみ
歌う先 ....
かたちが あるって
そのかたちさえ あいまいで

かたち みるめも あすをもしれぬ
かたちなきてに はぐくまれ

にじんでは なく
きえたいと きえたくないと

どちらへ まいられて ....
君と出会いしこの坂に
金襴緞子の晴姿
内掛け姿の君の名を
誰が鳴かずにいらりょうか


袖振り合うも多生の縁と
交わす会釈もいとほしく
生まれし定めは違えども
つのる恋と咲き乱るる
 ....
家の近くで見たのは野良犬の親子

道路をわたるときは子犬のほうが先で
親犬はあとからついてゆく
一見普通の光景だけど

親犬は眼が見えない

だから子犬が前を歩き
親犬はその匂いを頼 ....
メタモルフォーゼの隠喩としての蝶。

永遠に鳥と塵の中間にある蝶。

だが、メタモルフォーゼとは隠喩(metaphor)なのではないか?
あるいは隠喩とはメタモルフォーゼなのではないか ....
私が生まれるより前に
戦地に赴き病んで帰って来て間もなく
若い妻と二人の子供を残して世を去った
祖父の無念の想いがあった
 
私が生まれるより前に
借家の外に浮かぶ月を見上げて
寝息を立 ....
1999年8月某日

午前七時起床
朝食後、心理テスト
当てはまると思うものを○で囲む
それからこのテストを作った奴が俺よりちゃんと世界を観ているのか
どうかということが一時間に一度くらい ....
君がいつも口にする
「普通にすごして
 普通に生きて
 普通に幸せがいい。」

普通に・・・
普通の・・・
普通で・・・

普通って何?
どれが普通なの?

君が過ごしてる日常 ....
冬は雪桜が毎日堪能できる

どんな木であろうとも

枝に雪の桜の花を満開に咲かせる

まさに自然の大芸術

雪が降れば降るほど

雪桜は見事に咲き誇り

眩い太陽の光に照らされ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
冬のスズメ日朗歩野706/2/1 20:31
寓話ミゼット3*06/2/1 20:29
蝉の声、夏の恋人へ完食106/2/1 20:26
きいろ006/2/1 19:28
手紙珠洲璃206/2/1 19:03
手書くという前の椅子を倒す当麻完二006/2/1 18:56
世界の向こうのたった一人の君へKj2*06/2/1 18:55
死神と私 −夜の腕−[group]蒸発王11*06/2/1 18:43
天国の扉便乗鴎3*06/2/1 18:03
*きざし*かおる9*06/2/1 17:33
雨の温もり海月0*06/2/1 17:03
雨に濡れた白鷺服部 剛10*06/2/1 16:56
夜の砂金麒麟306/2/1 16:30
食餌療法[group]稀有006/2/1 16:06
偉大な王は最大のお荷物腰抜け若鶏2*06/2/1 16:05
終わった恋夏川ゆう206/2/1 15:46
午後と水晶木立 悟206/2/1 13:33
夜園アシタバ206/2/1 13:10
にじみこしごえ19*06/2/1 12:03
オルゴール043BLU...206/2/1 10:28
俺達に鎖なんか必要ない腰抜け若鶏1*06/2/1 10:21
小さな歌木立 悟106/2/1 9:37
そうします砂木10*06/2/1 7:08
新宿区箪笥町「袖擦坂」[group]恋月 ぴの17*06/2/1 7:07
野良犬から見た世界ベンジャミン8*06/2/1 6:22
10010406/2/1 3:09
私が生まれる前に服部 剛18*06/2/1 3:07
鳥取大学付属病院精神科閉鎖病棟のおもい出馬野ミキ1906/2/1 2:39
普通+普通≠普通十六夜206/2/1 2:31
雪桜虹ノ夢広0*06/2/1 1:45

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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