無言電話がかかってきたので、無言で待った。
遠くから、海の音がした。
無事故で改革 大化の改新
バラバラに刻む前の貝殻ばかり足の裏に当たってきて冗談みたいだ
砂粒はこれ以上細かくならないって知らない人が
一面を海にして
背中を反らせたから
太陽光はここで乱反射 ....
職場の後輩が結婚退職することになって、送別会に出かける。そこまで近い関係じゃなくて、しぐさとか笑顔とか、感じいいなあって思ってた人。そうかーよかったね。
だけどそんな感慨はもはや思いっきりマイナ ....
たくさん泣いて
たくさん怒って
もう不自由な思いはしたくはないと
彼らは必死に頑張って
今、僕達は
泣くに泣けずに
怒るに怒れずに
自由と言われる中を生きる
自 ....
ひとつ月を見ない。
最後に彼月を見たのは、
四つ前の七日双月であった。
双月。
ひとつ月と、
ふたつ月は、
兄弟月である。
大変 ....
キミの生まれたこの日
一度しか祝ってあげられなかったね
『来年もその次も
ずっとこのまま』
迷いなく あんなにもつよく
信じていたのに
最後の夜泣いたのは
キミじゃなく私が
そ ....
口にするのは簡単で。
でも表すのは難しくて。
それでも・・誰かに気付いて欲しくて
一人部屋で
嘆く。
寂しい。。
その嘆きは、
誰かの元に届かなければ
....
わたしから あなたへ
ちいさなよるをひとつ
てわたします
あなたでなければ
もらいてのない
つめたくて あおい
よるです
のぞきこむと きっと
かなしいほど
なつかしいも ....
鎌倉駅の通路の壁に
寺へと続く石段の写真が展示されていた
門の向こう側の境内には
不思議な光が満ちあふれ
そっと上げた足先を写真に入れると
体ごと吸い込まれた僕は
気が付くと
石段の ....
いのちは
ことばのかこい
かこわれていない
どこかひろいところを
ゆめみている
こころも
ことばのかこい
なにもかも
ちいさく ちぎりわけて
ぜんぶかこうことを
ゆめみている
....
はじまりまで
さかのぼってしまう
あとのまつり
おわりまで
みえてしまう
あとのまつり
おはやしのふえ
たいこと かねのおと
ふと とぎれたあとの
いたたまれない
がら ....
狂っちゃってさ
もう終わってくよ
七色のとんぼ
暗やみのトンネルでおいかけて
目がまわる ぐるぐる
だまされたのはどっちだよ
いない子だあれ?
明日はこちら
....
規則的に並んだ 長方形の、
石の上に横たわる
やわらかな、暗室
腕をまっすぐ 前に伸ばして
星座の距離をはかる
おや指とひとさし指で足りるほどの
遠さで
わたしを見下ろしている
....
切り捨てた内臓の
まだ 暖かいそれ
声を、あげている
よっぽど恐ろしくなって
ビニールで包んだ
”毎度ありがとうございます。ショッピー・ヤマネ”
野菜の匂いのするビ ....
消えてしまった夏の日のサーカス
なにもない草原に現れては溶けていく
夏の夕暮れはどこか嘘のようだった
煙のようなもの
で、構成されていると
なんとなく信じることにした
わからないこと
適 ....
終わりのないテロと戦う
戦闘機も白い雲の中では
機械の目を頼りに
電波系の学問を頼りに
地上の幽霊
フラダンスを踊る
踊り狂ったフラダンス
地雷原を
吹っ飛ばすように ....
昨日 切り捨てられた廃線の
駅 構内には
まだ暖かな気が
そこら中に点々と赤味を帯びて
揺れ立っているというのに
朝に 幕
夜には 鉛の月影が
ゆっくりと光りを奪っていくのだと
....
来るはずのないものを待つ
冬の蜘蛛のように
終わることを知らないひとつの季節と
同じ永さのなかでふるえる
汚緑の湖に打ち寄せるオーロラ
波の奥から
太陽を手にし ....
あたたかい あなたの手の温もり
忘れられなくて
ほほに そっと手をあてて☆
あなたのことで
いっぱいの
この心は
気が付けば
気持 溢れ出してた
もう・ ....
取り残されてなんてないはずなのに
そう思ってしまったり
泣きたくなんてないのに
泣きそうになったり
それは雨のせいだとか思おうとしてさ
だけど僕は雨が好きなんだよ
雨の日ばかりじゃ ....
暖かい日差しが僕らを包んで もうすぐこの季節も終わりだね
寒くて、冷たくて、寂しかったこの季節も
心と共に暖かくて、優しい季節へ。
誰もがアスファルトを見つめながら歩いてい ....
皮膚を、
へだてているのは同じではないか、その
頂へ
ゆっくりと
のぼりつめるさま
あるいは
交わってなにひとつ溶け合わない、交わりは
交わりのまま皮膚の
上にしんしんと塗布
さ ....
カカ カカ カカオ
カカ カカ カカオ
カカ カカ カカオ
(one,two,three,four)
台詞:世界中のみんな愛してるよ
(前奏)
ギブミーチョコレー ギブミーチ ....
煙草を買おうと部屋を出た
外は大粒の雨
アスファルトは鯨の背中の
光沢で濡れ
商店街のタイルばりの地面は
輝く水をたたえる湖
薬局のトタン屋根を
雨が叩く バ ....
今日も明日も明後日も
ぼくは何かを捜し続けるだろう
何を捜しているのも忘れ
そしてその忘れた物を捜して
それが永遠に続いていた
ぼくの捜していた物はなんだっけ
子供 ....
冬の芝生の上で
小さなスズメ
たくさん
冬の風 吹いて
小さなスズメ
たくさん
枯れ葉と一緒に
ころがって
風に舞って飛んでった
小さなスズメ
一生懸命
....
潜水病になった人魚と二人で
万華鏡を取り合って
あんまりひどく騒いでいたから
押入れの中から鬼が出てきて
キクコとカナエを連れ去った
着物のすそは、千代紙を散らす
あまいピンク ....
蝉の声を聞き
夏を迎えたことに気づく
毎年の事ながら蝉は鳴く
構想七年、最高級の愛の唄を
一瞬に等しい時間で消えていく合間に
私も
届くかわからない愛の唄を ....
大きすぎる、
真っ白い(真っ黒にも見える)壁が
ごぉごぉ と私の前に突っ立つ。
距離を埋めようと
必死に足掻いて、
足掻いただけ空しくなる。
結局、全ては無駄だったのだろう ....
ハローハローハロー
同じ世界の何処かで暮らす貴方へ
助からない命とか 許されない罪とか
辛いことを背負っている貴方のために・・・
壁に向き合い立ち止まっている貴方のために・・・ ....
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