昨年のこと
とある詩のコンクールの審査を依頼されて
はい、はい。と気軽に引き受けた
どうせボランティアなんだから
身構えるほどの責任もないだろうし
兎にも角にも
年金詩人は暇だったのだ
....
上っ面
辻褄合わせ
コミュニケーション
葛藤
否定 現実
普段
いつも待ってるのはつかれるから
今日は座って動かない
僕の背中を見て黙ってる
無意味な同居人
爪が剥がれるまでテレビの前で
ずっと逃げ出してるんだ
追ってくるから逃げるのさ
君は ....
夏は、アスファルトの匂いがする
横断歩道が、浮雲の橋だったりする
昨日は夕陽が夢のように綺麗な絵画をみた
眠れてなどいない、ただ透きとおっている
血まみれのイノシシが
ビルの間を ....
逃げる人生って好き
毎日色んなものから逃げて
逃げ切ったら今自分は生きてるんだと
また明日も生きようと思える
明日はどんなものから逃げようかな
普通というものから逃げてみたい
毎日同じで毎 ....
バックミラーとサイドミラーで
後方を確認し
イザ ウインカーをあげ
片側二車線の道路でUターン
…のはずだったのだが
判らなかった
後方からハイエースワゴンが
直進していることを ....
{引用=去る}
I'll never say farewell.
{引用=わたしはわかれを決して告げない。}
Because,
{引用=なぜなら、}
"farew ....
{引用=蜘蛛の巢}
{ルビ仔蜘蛛が空中でバレエを踊っている=A little spider is dancing ballet in the air}
{ルビ描く銀色の線が罠を形成 ....
画面には
今日も嘘があふれていて
私は何度でも
立ち止まってしまう
あなたの清らかさ
身勝手な才能を
今日もここから見ています
探さないで
甘い言葉に群がる鳥たち
それ ....
リモートで、寝ては見ての繰り返し
テスト勉強はできないし、1日だるい
リモート授業にテスト勉強の入り込む隙がない
それなのに一昨日お見合いなんかするから
話すことなんかほぼない相手と
苦 ....
夜空に咲いた
あのひの花火
ひらひらひらと
沈んでいった
どこへ、どこへ
どこへゆく
寂しいあの世へ
ひかりをともしに
縁側に座り西瓜を食べながら
その黒い種を口から飛ばす
黒々として立派な弾丸は遠くまでよく飛んだ
白くて未成熟な種は気がつかずに食べてしまったかもしれない
夜、蚊に刺されたあとをかきながら
....
蝸牛
紋
雫
虹
靄
虹
夕べ 一人寝に見た夢は
夜空のくぼみに足をかけ
天の川に辿り着きたいと思い
さらりと揺れる夏草の隙を
酒でも飲んでいるように
のらくらと彷徨いたいと思い
それでも 最後には
靄のよう ....
二〇一七年三月一日 「ツイット・コラージュ詩」
ブックオフで、ぼくの持っている状態よりよい状態のカヴァーで、フランク・ハーバートの『神皇帝』第一巻から第三巻までが、1冊108円で売っていた ....
劇場が閉まって帰路に着く
幕が降りても人生は続く
意味もなく価値もなく理由もなく人生は続く
それでも一度灯ってしまったら消えない明かりがある
人生が終わってもまだ消えない
....
わたしは考える
寂寥について
独り寝について
細胞のひとつひとつに
寂しさや孤独、不安が
住み着いているのだ
....
人生が二度あれば
いつもとは違う答えを
出せる気がする
力を残しておくのは賢いけれど
僕が倒れても
君を支えたいし
草の中に眠る
戦士の腕は
三日月を抱いて
不安の色を消した ....
夏は静かな川遊び
彼岸に逝く人
此岸に来る人
水の流れは絶えずして
海の潮を落としては
彼岸から此岸まで
川から河童もやって来る
光線の行方の向こうに、ねじくれた俺の鼓動が放置されていた、俺は震える手でそれを拾い上げ、正しいリズムを言い聞かせたが、そいつはいうことをきかなかった、「それは医学的見解に過ぎない」とそいつは言うの ....
記憶の黒点だった
太陽の鏡の目蓋の中で
ある者は熱に歪み
ある者は乾いて燃え上り
誰もが己の影に憩いを求めては
その微かな流れの干上がる時を待っていた
わたしは 光を青く投げ返す黒蝶が
....
夜の河を渡り、
艶やかな曙光の漏れる
真っ暗い雲の拡がりをただ眺める
漸く拳大の握り飯を噛り、
竹筒の水を飲む。
水は、化粧の匂いがした
ふと剣鉈を抜いてみたくなった
微かに残った夜 ....
パラレルパラソル げっそり痩せちゃう
必要悪 経費でおとす
ついでにオリンピックわんさか
金色夜叉
どっかんどっかん
育児放棄
とんからとん つた絡まる
どこぞの花園 パラダイスロスト
....
一つ欠けた
七本足を交互に繰り出し
ふわついている胴体は
地べたの感覚を知らないだろう。
ボウルを走る小さな爪音は
また繰り返し
中央に滑り落ちる。
つまみ上げ
逃げさる蟹は
....
善人と言う文字に違和感を感じてしまうのは
俺だけか
それは多分俺が善人の範疇から外れているからなんだけどさ
善い事ばかりするから善人なのか
たとえ善い事しなくても
とりあえず善い人に ....
本当に美味しい物 味わいたかったら
めいいっぱい腹を空かせるか
先に不味い物食べておいた方がいい
かも知れません
私は卑しい男でございます
女性と美味しい夜をたのしみたかったら
その前 ....
コロナ禍によって
マスク装着が常識となった
目元だけだと美しく見える
彩るのではなく隠すという
新しい化粧法を獲得したのだ
外せなくなったマスクは
パンツと同じ下着となった
口元が陰 ....
時は河に喩えられる
上流から下流へと流れ流れていくからだろう
河の水もこの地球の上では
万有引力に縛られているみたいだ
人間は
地球と言う磁石に引きつけられて
立っているみたいだ
....
柳に、ゆれる
午後
静かな、足どり
きいてる
高嶺の、ひぐらし
なき忘れ
小さな、ふり袖まで
とりに帰る
話を盛りたがる人たちがいて
帳尻を合わせなければならなくなる現場がある
あの病院の中では今までも今も
ん~ごいことがなされている
のを知っている身としては
正しいことがなされていると ....
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