家出した
2軒先のオモチャ屋まで
所詮そのくらいの意気地
模型電車のガラスケース
豆電球が優しくて
何度も何度もトンネルを覗いた
眼鏡のオヤジが
オデコで睨むから
負け犬のように店 ....
エバ、君は
人の目を怖れるから
僕が見つめるほどに遠ざかったね
その気持ちは痛いほど
僕にも伝わってきたよ
エバ、君は
捨て猫だったから
信じることを怖れていたんだよね
瞳 ....
からまる程
切れない
都合良く
ほどけない
端からは
見苦しい
二人の結び目
科学を現実とすれば
こんなに身近にありふれる
非現実な答えを
眼をとじて
信じあえれば
救われる
そして
足下から
スクワレル
道なんてあってないようなもの
父さんのコンパスはとっくに役立たず
前なんて方位 本当にあるのか?
テレビは真実を伝える気もない
ただ嘘で塗り固められた情報を吐き出すだけ
こんな世の中でど ....
草に埋もれてゆく家
土に埋もれてゆく川
骨組みだけの建物の上から
架空の町を見つめた
道をゆく風
動かない風
他よりほんの少し高い場所から
子は無人の町を見つめた
....
駅前にはたくさんの
駅が並んでいて
降り出した雨に
みな一様に同じ音をたてている
線路は出鱈目にひかれ
それでも人は
誰かを待ち続けなければならない
世界で一番
悲しく笑うため ....
―1・鳥頭の浩司―
ついさっき
浩司は新鮮な2歩で近所の教会に初めて入り
3歩で誰かの語る神様を引きずり堕ろして
無理矢理に小銭入れの中へ押し込み
手早く生け捕りにしました
4 ....
おっきなイチゴを口うつし
チョコがけの甘いかわいいイチゴ
それからあたしのキミへの想い
キミのための
恋のメニュー
最近、言葉が絵だ。
・ハイクってどうやんのさ未来ボウル
・フロアレディ募集の隣りに空手屋月極駐車場
・足先が水に浸るんだ会いてーゾコラ
最近、言葉が絵だ。
同情と 優しさ ....
1.太陽
子どもの頃はどこまでも強くなれると信じていた
長く長く生きた木が太く深く育つように
毎日きびしく生きていればきっと強くなれると
新しい弱さを知ると、それを克服しようとさらにきびし ....
立っています。
赤ちゃんが
青いカーペットの上で
立っています。
生まれて、初めて
進化の過程を辿ってきたみたいに
二本足で立ち上がって
こっちを見て
....
今、あくびをしたのは誰だろう
今、勉強の途中で灯油を入れているのは誰だろう
今、ボブ・ディランのCDを聞いているのは誰だろう
今、足のむくみに気づいたのは誰だろう
今、明日は7 ....
とどけたいおもいだけ
染みつもる
おもいでだけが
美しく咲く
「嫌い」でも「好き」でもいい
君と つながっていられるのなら
どんな鎖でもいい
行かないで
....
雨の中一人立ちすくむ
きみの声が頭にこだまする
あの時僕はどうすればよかったの
きみの言うとおりにしていれば
今もきみは傍にいてくれた
僕のために傘をさしていてくれた ....
髪を洗ってあげましょう
お腹が空いたら冷蔵庫?
ダーリン
あなたの空きを埋めるのは、私
魚肉ソーセージでも卵かけご飯でもない
ダーリン
あなたの空きを埋めるのは
....
いつからかはずされた指輪
あんなにも色々と探して決めた指輪を
それは
自分の本当の気持ち心にしまっておけなくなった頃から
大切にしまったはずの指輪を
傷だらけの変形してしまっ ....
ぎゅってして
どこか遠くに飛んでいかないように
あなたの手が私に触れて
ものすごく幸せで
ものすごく気持ちよくなって
なんだかどこかに
飛んでいきそうになるから
だからちょっと怖 ....
セルロイドの筆箱が
カタカタと
そんなふうに
胸の{ルビ襖=ふすま}を揺らす
何気ない言葉
風、もしくは紫陽花
色を移しながら
みんな好きというあなたは
きっ ....
春に見込み生産した思想が腐って
生臭い匂いを残して冷凍された
夏の記憶を持たぬ子供の眼が
暗い海を見つめる
冬の陽のあどけなさ
日溜りに春をもたらし
猫の子はしゃぐ
初春や羽根つ ....
きみを見ているだけで幸せになれる僕は
なんて幸せ者なんだろう
きみと同じ時間を生きている僕は
なんて幸せ者なんだろう
きみと同じ場所にいられる僕は
なんて幸せ者なんだろう ....
いてもたってもいられなくて
自転車で家を飛び出し
たどり着いた
誰もいない夜の学校
校舎の片隅に
置いてかざるをえなかった
あの娘の荷物
持ち主を見失って
とても寂しそうだったから
....
るる は ねじ式
ぎこぎこ
いぜんは そうじゃなかった
いくない魔法使いめ
しどいめに あわせるじゃあにゃいか
ぎこんぎこん
鼻をかじったぐらいでなんだい
あたちはあ ....
言葉綴りマシーンです
知らない間に
そうなってました
不完全です
部品もたくさん足りない
ほんと機械というには
あまりに精密さに欠けます
製品の完成度の低さにも定評がありま ....
無数の雪
無数の水紋
咲きひらくものたちの
光の息つぎ
夜の終わりに立つ銀河の群れ
山へと向かう道の上に
降りしきる光のなかを
かがやいている
けものが ....
まあるいやかんに まあるい世界
ちらちらとひかる影 木々と
空の
音のない小部屋
ただ少し
手のひらは汗ばんで
ガラス一枚隔てた先に
胸は 焼けつくように痛む
ジリジリ ....
押し殺した様な声は逆に響いて
横で眠る俺にも声が届く
だけど起きる事は愚か
抱きしめる事も出来なくて
歯がゆくてもどかしくて
苛々する
全く、自分が泣かせたと言うのに馬鹿馬鹿しい
....
その ピカチュウに
俺の 名前 つけてよって
言葉を聞いて
ピカチュウ に ゲンキ って
名前
つけてる人
ああ、なんだろう
この空気 好きかもしれない。
....
シャガールに描いた
ピカソに描いた
ダリに描いた
エルンストに描いた
ルネ・マグリットに描いた
木星の夜の風景
思ったとおり
夢の中だった
カオスに描い ....
幾層にも連なった羊雲の下
あまりにも低い空の下
玉手箱だらけの地平線の上
働き蟻の眠る土の上
{ルビ案山子=かかし}のように
海藻のように
使われなくなったギターの ....
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