春まだ浅い、冬空を
バッサリとまぁるく切り抜いて
茶色の小瓶に詰めましょう

だんだんと伸びていく日暮れ時と影を
ちょっぴり三角に千切ったら
茶色の小瓶に詰めましょう

実は朝 ....
朝は最初のひとりが前足を躓くと、慌ただしく、将棋倒しになって過ぎてゆく。落下してゆく。黒子だった冬が前面に出て罵声を上げて、季節の華やかな色を、乱暴に剥がしている。
冬の膨張は、僕の忘却の山 ....
直立する目覚める夜が、黒色の雨で高揚する。
行き場の無い雨の溜まり水を抱えて、
痛みに耐える打ちつけられた岩が、
侵食する季節の皮膚の性をむかえ入れる。――
慌ただしく夜の吐息が反転して、 ....
いつかの君とひたすらに逢いたくて
五線譜に綴ったふたりの情愛の記憶を
休止符に挟んだ花水木の栞で辿れば
蘇る感情の起伏に今も戸惑ってしまう


それは仕組まれたエチュードの調べ
震える指 ....
私は醜い者であると信じている
私は醜く煙を吸っては吐き
醜く吸っては吐く
私は醜く肉を食み
私は醜く水を飲む
私は醜いのだ

私は美に憧れ
私は美に恐怖する

例え其れが白痴美であ ....
ある日
あなたが現われて
わたしはあなたのわたしになり
あなたはわたしのあなたになる

あなただけのわたし
わたしだけのあなた
重なり合うあなたとわたし
わたしの ....
雨が降る正午の部屋で
道路の真ん中平たくなっている猫の
記憶を探り当てた
オートミルのような音を立てて
ゆっくり地面に一体化してゆくそれは
ぶぉんと三匹になった(黒猫。ぐちゃぐちゃの骨を必死 ....
書かれた言葉と
書かれなかった言葉を挟んで

あの日記は閉じました

喜びが込み上げてくる日には
書かれた言葉が読めるのですが

悲しみが込み上げてくる日には
書かれなかった言葉が読 ....
女を逮捕する
確保だが、手錠は要らない
わたしは 彼女を連行する 一人で

わたしが 遵守する法は
わたしの舌にそぐわない 少しも

徒歩で彼女を連行する
それは彼女ではなく わた ....
昔、あるところで
ボクはぽつんと座っていた
そこは大理石が敷きつめられた
この世の楽園のような
神聖な空間

ぼくは誰を待っているわけでもなく
ただじっと座っていた
すると
 ....
遠い遠い昔
シーラという女の子がいた
首飾り細工師の娘として生れたけども
故あって神につかえる巫女としてその一生を終えたシーラ

ヤサクという若者がいた
ある夜、炎を囲んで行われる ....
久しぶりにお月さまが顔を出しました


お月さまは、みんなの悲しみを背負って
やせ細ってしまったけれど


それでもすべての人を
優しく照らしてくれました


みんなの悲しみが消 ....
星はひとつづつ
オルゴォルのピンのよう
ゆっくりと巡って
光の楽譜をなぞる

  昼に
  雪を降らせるのは雲で
  夜に
  雪を積もらせるのは月だと
  指揮棒で譜台をたたく
 ....
私は虹が大好きだ

虹は良い現象の前触れ

虹の向こうには夢がある

希望がある 勇気がある 愛がある

子供の頃からそう思っていた

そう信じていた

でも なかな ....
 
 雑音だらけだった人生に
 空からキミが舞い降りた
 傷だらけのキミがいて
 過ちだらけのボクがいた

 星空煌く空のした
 灼熱の太陽照る空の下
 たくさんの話
 たくさんの思 ....
すべては夜に
言葉でさえも
すべては音に
私ではなく



ひとつのひびき
ふたつのひびき
みっつのひびき
私ではなく



光を投げかけ
器を揺るがし ....
遠く死んでいく星は ここからだと見えない
大き過ぎる悲しみは
その大きさで見えない

大き過ぎる悲しみ
きみの悲しみは小さなものだと その死で慰安している


違うよ
嘘だよ
ほ ....
そこは大きな空間だった
見上げる空も、土も、地平線ですら
堺がない
白の虚構

来た。
奴が来た。
行かなきゃ。
急がなければ!

僕は走り出した
冷たい革靴の音がする
背 ....
雪が降ってきたからさよならをして

キスをした

お互いに唇がかさかさで

ごめんね と
謝った

初めて
大きな声で バイバイと
告げた

かけ足のあたしの頭には
あ ....
しきたりにそって やりすごそうと
しちてんばっとう しているうちに
かどがとれて しあわせなんですが
まんまるなので さかをころがりだしたら
もどってこれないきがして こわいんです
本屋を通り過ぎて、またあの骨董品店の前に辿り着いていた。
雨も降っていたことだし、本当は本屋に入りたかったが
お休みらしくひっそりとしていて、入り口らしき扉は締まっていた。

私を通り過ぎて歩 ....
内包して
シャボン玉になる

七色に映るのは
風景
私ではない

内包して親和する
何事もなかったように

誰かが触れて
私ははじけ
拡散
声でない声で

また
新しい ....
ひとつの了解からはじまる憂鬱。世界のすべ
ては青い色でぬられている。雨をはきだす雲
のありかである空、それも青ならば、雨その
ものも、青い水彩絵具にとけてふってくる。
人はみな、青にびしょぬれ ....
あなたの『大事だったもの』を
もらいにきました

あなたが
「もうそんなの古くてかっこわるいんだよ」
と言っていたのを聞いたので


  そうですか・・・
  やっぱり大事ですか・・ ....
ただ、逃げてるわけじゃない

ただ、走ってるわけじゃない

目的地は
一応ある

ノンストップ
あなたのところまで。
頼むから

触らないでください

御願いだから

触らないでください

僕の心は
もう

君への想いで

爆発しそうだから。
豆をやるから
こっちへ
来いよ、
だなんて

そんな餌には
釣られません

私は私の
信じる空へ

羽ばたくだけです
くるっぽー。
陽の当たる坂の上の
団地育ち
歩いて小学校に通い
バスで中学校に通い
自転車で高校に通う

川べりの大きな家の
女の子に恋をして
書いた手紙は
クラスで回し読み
団地の上の
貯水 ....
  昔、あなたに宛てて書いた手紙
  あなたが受け取らなかったので
  まだ手元に残っている


  手渡そうとすると
  あなたは決まって困った顔をしたから
  わたしは何故なのだろう ....
黒い爪
赤い眼
白い肌の一片

青い髪
清い四肢
穢れた首の血の色


一番に包まれた液体を母胎とし
二番に堕とされた金属を媒介とし


三番に触れた皺だらけの掌を
そっと ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
*春の裁ちかた*かおる5*06/2/7 10:07
冬のひかり前田ふむふむ6*06/2/7 9:20
夜の情景5*06/2/7 7:45
不断(愛のエチュード)[group]恋月 ぴの15*06/2/7 7:24
マァブル 壱虹村 凌2*06/2/7 7:19
あなた と わたしyo-yo206/2/7 7:11
眠れないよ!第二次テーブ...106/2/7 5:34
栞(しおり)ベンジャミン12*06/2/7 3:12
時効クリ106/2/7 3:06
プーナ七尾きよし0*06/2/7 1:55
VISION2*06/2/7 1:52
眩いばかりの暗闇の中でHonest...1*06/2/7 1:26
うつつな夜のオルゴォル[group]たりぽん(大...12*06/2/7 0:51
ニジノムコウ虹ノ夢広106/2/7 0:50
だらけ炭本 樹宏306/2/7 0:33
サトル・キダチ木立 悟1006/2/7 0:30
かなしみ便乗鴎0*06/2/7 0:21
追われるもの麒麟106/2/6 23:05
「雪」hiyoku3*06/2/6 23:00
そろもん(ピークの話)みつべえ606/2/6 22:54
ある風景葵 悠貴2*06/2/6 22:40
ミセルuminek...3*06/2/6 22:24
Blue is the Colour[group]岡部淳太郎7*06/2/6 22:08
あなたのものをもらいにきましたさくらほ11+*06/2/6 20:52
ポケモン(ケンタロスにて)[group]仲本いすら3*06/2/6 20:32
ポケモン(ビリリダマにて)[group]4*06/2/6 20:31
ポケモン(ポッポにて)[group]5*06/2/6 20:30
団地育ちZUZU906/2/6 19:48
手紙嘉野千尋31*06/2/6 19:00
フルカラーレディ[group]久野本 暁1*06/2/6 18:15

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