女を逮捕する
確保だが、手錠は要らない
わたしは 彼女を連行する 一人で
わたしが 遵守する法は
わたしの舌にそぐわない 少しも
徒歩で彼女を連行する
それは彼女ではなく わた ....
昔、あるところで
ボクはぽつんと座っていた
そこは大理石が敷きつめられた
この世の楽園のような
神聖な空間
ぼくは誰を待っているわけでもなく
ただじっと座っていた
すると
....
遠い遠い昔
シーラという女の子がいた
首飾り細工師の娘として生れたけども
故あって神につかえる巫女としてその一生を終えたシーラ
ヤサクという若者がいた
ある夜、炎を囲んで行われる ....
久しぶりにお月さまが顔を出しました
お月さまは、みんなの悲しみを背負って
やせ細ってしまったけれど
それでもすべての人を
優しく照らしてくれました
みんなの悲しみが消 ....
星はひとつづつ
オルゴォルのピンのよう
ゆっくりと巡って
光の楽譜をなぞる
昼に
雪を降らせるのは雲で
夜に
雪を積もらせるのは月だと
指揮棒で譜台をたたく
....
私は虹が大好きだ
虹は良い現象の前触れ
虹の向こうには夢がある
希望がある 勇気がある 愛がある
子供の頃からそう思っていた
そう信じていた
でも なかな ....
雑音だらけだった人生に
空からキミが舞い降りた
傷だらけのキミがいて
過ちだらけのボクがいた
星空煌く空のした
灼熱の太陽照る空の下
たくさんの話
たくさんの思 ....
すべては夜に
言葉でさえも
すべては音に
私ではなく
ひとつのひびき
ふたつのひびき
みっつのひびき
私ではなく
光を投げかけ
器を揺るがし ....
遠く死んでいく星は ここからだと見えない
大き過ぎる悲しみは
その大きさで見えない
大き過ぎる悲しみ
きみの悲しみは小さなものだと その死で慰安している
違うよ
嘘だよ
ほ ....
そこは大きな空間だった
見上げる空も、土も、地平線ですら
堺がない
白の虚構
来た。
奴が来た。
行かなきゃ。
急がなければ!
僕は走り出した
冷たい革靴の音がする
背 ....
雪が降ってきたからさよならをして
キスをした
お互いに唇がかさかさで
ごめんね と
謝った
初めて
大きな声で バイバイと
告げた
かけ足のあたしの頭には
あ ....
しきたりにそって やりすごそうと
しちてんばっとう しているうちに
かどがとれて しあわせなんですが
まんまるなので さかをころがりだしたら
もどってこれないきがして こわいんです
本屋を通り過ぎて、またあの骨董品店の前に辿り着いていた。
雨も降っていたことだし、本当は本屋に入りたかったが
お休みらしくひっそりとしていて、入り口らしき扉は締まっていた。
私を通り過ぎて歩 ....
内包して
シャボン玉になる
七色に映るのは
風景
私ではない
内包して親和する
何事もなかったように
誰かが触れて
私ははじけ
拡散
声でない声で
また
新しい ....
ひとつの了解からはじまる憂鬱。世界のすべ
ては青い色でぬられている。雨をはきだす雲
のありかである空、それも青ならば、雨その
ものも、青い水彩絵具にとけてふってくる。
人はみな、青にびしょぬれ ....
あなたの『大事だったもの』を
もらいにきました
あなたが
「もうそんなの古くてかっこわるいんだよ」
と言っていたのを聞いたので
そうですか・・・
やっぱり大事ですか・・ ....
ただ、逃げてるわけじゃない
ただ、走ってるわけじゃない
目的地は
一応ある
ノンストップ
あなたのところまで。
頼むから
触らないでください
御願いだから
触らないでください
僕の心は
もう
君への想いで
爆発しそうだから。
豆をやるから
こっちへ
来いよ、
だなんて
そんな餌には
釣られません
私は私の
信じる空へ
羽ばたくだけです
くるっぽー。
陽の当たる坂の上の
団地育ち
歩いて小学校に通い
バスで中学校に通い
自転車で高校に通う
川べりの大きな家の
女の子に恋をして
書いた手紙は
クラスで回し読み
団地の上の
貯水 ....
昔、あなたに宛てて書いた手紙
あなたが受け取らなかったので
まだ手元に残っている
手渡そうとすると
あなたは決まって困った顔をしたから
わたしは何故なのだろう ....
黒い爪
赤い眼
白い肌の一片
青い髪
清い四肢
穢れた首の血の色
一番に包まれた液体を母胎とし
二番に堕とされた金属を媒介とし
三番に触れた皺だらけの掌を
そっと ....
喉に閊えた言葉
書きかけの詩を
そのままに
それが何なのか
くもるガラスを
手の平で拭いた
思い出せるまで
流れ落ちる滴が
腕を這う
終わらない迷走
いつ ....
空のふたつの渦が近づき
あらゆる姿を借りてまたたく
濡れる珠と草の闇
腕の無い鬼の舞
風は幾度もかりそめを撲つ
生きもののものではない傷のように
雨水の血に照らされ
....
おいでブレーキ
お掃除コントなんかしてないで
話し始めたクラッチのこと
予想外で湯河原の代議士にタッチ
動揺して路地裏のキシリトールに
あやとり教えてごまかしてたんよ
私はまだ大統領や ....
いち たす いち は
ぜったいに
いちより おおきく
なるんだよ
ぜったいに、ね
腕を
上げ下げする時モーター音が少しうるさいでしょう
ごめんなさい
今日はどんな一日でしたか?
駅でまたお腹が痛くなったんですか
大丈夫ですか
私ですか
私は駅のホームか ....
あー 肉なんて焼かないでそのまま生で食べたい
両手で掴んでむしゃむしゃと立ったまま食らいたい
そこら辺に生えてる草も食べたい
元気そうな深緑を引きちぎってむさぼりたい
服なんてもう着な ....
一輪の花が咲く
只ならぬ無言電話を遺し
君が息をひきとった時
{ルビ洞々=こくこく}たる世界に迷い込んだ
天井を這いつくばる{ルビ蜘蛛=くも}の影
想いは線を越えて眼から溢れ出で
肺は ....
排気ガスの嫌な匂いでやっと安心した 僕は帰ってきたんだ
相変わらずみんな辛気臭そうな顔ひきずってるな
よおアミーゴ 景気はどうだい? 馬鹿みたいに機嫌がよかった
人間という病気を治そうと遥か ....
5372 5373 5374 5375 5376 5377 5378 5379 5380 5381 5382 5383 5384 5385 5386 5387 5388 5389 5390 5391 5392 5393 5394 5395 5396 5397 5398 5399 5400 5401 5402 5403 5404 5405 5406 5407 5408 5409 5410 5411 5412
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.05sec.