(喪失の物語)


彼女は朝から晩まで身を粉にして働き
一生食べて暮らせるだけの蓄えを得た
そこでだれにも奪われないよう ....
雪崩れた跡もある谷すじを登って行くのだ

川には鹿の死体が、森の一部のようにあった
猪の足跡と鹿のフンのおちる雪のうえには道がない
つかまりどころもないような急な雪の斜面に
張り付くように足 ....
今日はとても良いお天気でした
冬なのにお日様がきらきらして
だから
4日前
クラスのみんなが校庭のはしっこに作っていた
大きなゆきだるまは
顔がぐしゃぐしゃにくずれていて
手袋をはいてい ....
もう思い出すことしかできない時間

確かにあのとき 立っていた場所


誰かを傷つけることすら勲章で

答えをくれないあなたに苛立ったりして

あのころ 私はとても子供だった

 ....
暗い空が
黒い海に埋もれてゆく
私は
一人砂浜で
掴んだ砂を握りつぶす
隙間のない
二つに
嫉妬して
世界を破りたいの
どうか今すぐ
闇の深く深くへ
より恐ろしい魔物を求めて
 ....
どこにでもある笑顔だけどその笑顔は僕だけに与えられるもの

どこにでもある手だけどその手は僕だけが触れられるもの

どこにでもある言葉だけどその言葉は僕だけが聞けるもの

どこにでもある唇 ....
夕と闇の間で
海蛍の群れに導かれ
滑空する機体の重さ
地面へと伝わる

伝わる振動は
両の耳鳴りを増幅する
アンプのように
硝子の中で火花を散らす

長い鉄塔につい ....
月のかさは見えないけれど
ふかい雲のむこうでは
気象という名が動きそう

雪の端には
小ずるいねずみも
踏んでやろう

テレビ塔では
三尾のきつねが層になる
その川と海とがぶつかる場所で、誰かが手を振っている
回転を続ける灯り、列になって逃げていく光
そのどちらにも負けないように小さく、手を振っている
海はどこでも引いていき、魚が飛び跳ねる
月へ向 ....
黄色に染まる空色と
境が消えた海
かろうじて白波が
海と判らせる程よい海絵

窓際のプランターには
名前の知らない植物の幹が
花に向かいカーブをかけて伸びている

部屋の灯りなどは不 ....
何食わぬ顔でオナニーするあなたに

私は この人殺し! って叫んで

一緒に I can fly .

叫んで 一億の生命を救うの
ケータイ電話がならないことは、
決して寂しいことではない

新着メール問い合わせのたびに、
鬱になる必要なんかない

新着メールはありませんと言われたら、
死にたくなる気持ちは捨てておけ ....
落ちる雲
水に映えて
静かに踊る
非人称の君


一人もどって
も一度誰も
連れずに駆ける
非人称の君


鉛の地図においでおいで
磁石を飲み ....
つけて
ドア に ピン

不特定 な
平面下

流れだすのか
なだめすかすのか

でられる ものに
トッテ つけて

だけど

アン ド ア に
ピン
 
抱えきれないから、溢れるのに。

悲しいなら、
悔しいなら、
辛いのなら、

いっそ子どものように大声上げて泣いてしまうのはどうだろう。

年とるたびにうまく泣けなくなってく気がして、 ....
おそらくそれは夢だったのだ

夕やけを膝に乗せて僕はおもう


引き潮の静けさがこの身体を隅々まで覆っても

どこかでまだ焦げた匂いがするのだけれど


膝を転げ落ちた夕やけは世界 ....
はやく見つめあいたい
はやくキスをしたい
はやく抱きしめたい
はやく肌にふれたい
はやく好きだよって伝えたい
気持ちが焦るほどに
はやくが空回り
君はびっくりした顔で僕に
大丈 ....
一秒が365日をおかず
目まぐるしいのは鴉の鳴き声
気がつけば夜は瞬きの間
陽を煽ぐのはクシャミのスキップ
私が案山子になったのは
時を越えるためであったか
君は言った

降り積もる雪に埋もれて死んでいきたいと

雪原に横たわる前に

あたたかく甘いコーヒーを飲んで

それから雪に埋もれたいと

その時はどうかわたしの手を握っていて ....
短髪の
ジュニアハイスクール・ガールは また

てくてくと日没を切り拓いてゆく
タフでクールなハードボイルド・ウーマンでもある。


車道を挟み
並んで歩く。
燃えるような恋とか

ドラマみたいな展開とか

そんなの要らないから

どうか、神様
僕ら二人を
そっとしておいてください

月のしたで。
どうにもならない
状況下で

うまく
やっていくには

歯向かってみるのが
一番かもしれない

案外、
すんなり通るものだ。
氷の破片が体中に刺さってくる


そういう状況なのに
玉虫色の輝きが


…あぁほら、また流れてく
あたしが願い事を唱える前に消えちゃわないで
そんなに急がないで


願いごと ....
名前のせいで
不運な人生、
送ることだって
あるよね

馬鹿よばわり
なんて
させないよ

だって
私、この葱で

世間の目と
戦えますもん

ずばずばと。
世界中のあらゆる拷問の道具が
天井からぶら下がっている
静かで清潔な部屋で
一人の野蛮人が
膝の上に乗せた子犬を
優しく撫でている

子犬は
野蛮人の膝の上で
まどろみながら
人間 ....
波打ち際
雪に縁取られ
{ルビ烽火=のろし}をあげる夜

  松がいい、そうだ黒松だ

沖の漁船
送り雛のように
漁火を灯いて連なる夜

  星が海に突き刺ささってやがる

雲 ....
土と水は
お互いによく自分たちの性質を
理解した上で
混ざり合うことに決めました

  土と水は
  静かな日曜日の夜
  ドラム缶の中で
  混ざり合いました

    優しい波 ....
光の点の物語
夜の喪に立つ蒼い{ルビ蝋柱=ろうちゅう}
けものの笑みが途切れ途切れる
風が廃駅を削いでいく
茶のひろがりの終わるところに
金にかがやく草で編まれた
 ....
例えばあの人
繋いだ手から心音が聞こえやしないか気になって
躊躇い残した私の掌を強く握った花火大会

例えばあの人
逢いたいの一言を
メールで打つにも時間がかかった付き合いはじめ三日目の事 ....
「Are you happy?」
[Yes/No]
Yes.

「Are you happy?」
[Yes/No]
……Yes.

「Are you happy?」
[Yes/No] ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
富の物語[group]アンテ106/2/9 2:13
川には鹿の死体が森の一部のようにあった服部聖一1*06/2/9 1:41
ゆきだるまの葬列北乃ゆき1*06/2/9 1:35
あのころ和歌こゆみ106/2/9 1:10
美しい嫉妬。杉田蝶子106/2/9 1:10
彼女桜 葉一006/2/9 1:07
ラヂオmaumi3*06/2/9 0:27
月の暈(かさ)朝倉キンジ306/2/9 0:24
スカイライン霜天706/2/9 0:22
空絵 海絵maumi1*06/2/9 0:09
005 kill me完食306/2/8 23:43
004 mail206/2/8 23:38
非人称の君木立 悟106/2/8 23:37
マリン・バ砂木3*06/2/8 23:21
両手いっぱいの嗚咽時雨206/2/8 23:15
光の影松本 涼2*06/2/8 22:42
はやくとびまる。0*06/2/8 22:23
持久時速[group]かぜきり1*06/2/8 22:21
アラスカKazMi306/2/8 22:14
バレンタイン・デー吉岡孝次206/2/8 21:22
ポケモン(ニドラン♂♀にて)[group]仲本いすら4*06/2/8 20:54
ポケモン(コラッタにて)[group]2*06/2/8 20:53
涙星瀬冬翼流006/2/8 20:51
ポケモン(カモネギにて)[group]仲本いすら4*06/2/8 20:49
アイスクリーム大覚アキラ506/2/8 20:39
おくり[group]たりぽん(大...9*06/2/8 20:15
経験むらさき2*06/2/8 18:47
水獣域木立 悟606/2/8 17:52
大人になんてなりたくない206/2/8 16:34
アナタはシアワセですか?と聞かれてyesと即答できますか?yuma1*06/2/8 16:11

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