瓶詰めの空気で溺れかけた会話が
ぼくのこれからにとどめをさしても
きみは多分ジーパンに携帯をつっこんで
そのまま
二月の真っ只中に蝉を
ほんとにきらいになる。
そうやって見たこともない ....
寒さに震える夜
行きづまった
笑い声の聞こえる公園に
心の洗濯をする季節が近づいている
春よ 春よ
厳しい季節は僕を試す
新しい革のコートを買った ....
夜は夜のままで、かたち通りに息づいていく
少しだけ回る酔いの、世界の
窓枠から月明かりが零れる
思うままに影の、区切られて
深くなっていく宵の
眠れないと、嘘をついた
流れはそこから、 ....
欠けた星が昇り鳥を追う
灰の大陸と
薄暗い蒼の大陸をかきまぜながら
夜の光は地ににじむ
倒れた木々は生きつづけ
枝は沈む光に向かう
死は重なり生は隙間を埋め
....
滑稽な仕草をお互い撫で合い
笑い合えてた時間
人より少し伸びた爪を注意したり
些細なことで話しは続いた
いつもは眠る時間なのに
起きていられるのは
もう少しで別れが近づくからかな
....
ふと思いついて、昔書いた詩を投稿してみま
す。一九九〇年から一九九四年ぐらいまでに
書いたものを、自分の中では「初期詩篇」と
呼んでいます(それ以前に書い ....
ただ君が好きだから、ぎゅっと抱きしめたい。
ただ君が好きだから、「愛してる」って言う。
ただ君が好きだから、電話したい。
ただ君が好きだから、ぬくもりがほしい。
ただ君 ....
今を大切に。
”仲間”いうもんは、やっぱ大切にせなあかんわ。
だってな、その人がおったから今、笑ってるねんで?
せやからね、感謝のキモチはわすれたらあかんよ。
たとえ仲が悪くなっても、前までは笑い合った仲間や ....
じゃあ、いったい何書けってんだよ。
取り敢えず何か書けよ。
人任せっすか?
はい。だから何?
じゃあさ。オリエンタルラジオとかパクッていい?
はいだめー禁止。
え、それ ....
まるで葉っぱの落ちた木のようだ
風が吹くたびに
小さな声をあげている
ゆっくりと息を吐きながら
それでも溜め込んだ本音を飲み込んで
掲げた両手の先
どこまでも遠い空を眺めれば
....
隣の部屋で音がする
古い団地ではよくあること
玄関のチャイムが鳴って
顔を出すと泥棒が逃げていく
強盗じゃなくて
良かった
近所のよろず屋がある日突然コンビニに
これもよくある話
角の ....
陽炎ゆらめく金の砂子
彩雲は海風に吹き乱れ
てのひらに燃え立つストレリッチア
放った水際 横なぎにさらわれる
あの辺を転がってく
サクラ紙みたいな柔らかいの
さっき2人で食べた
カッ ....
わたしは失業し、夏を迎えた。記録的な真夏日が続いている。ここしばらく風邪をひいていた。咳が出る。寒気がす ....
しんじたりあいしたりすることが
何よりもずっときれいだと思ってた
泣けるほど幸せな日々が遺したものは
枯れた花、壊れたこころ、それと
前よりもずっと強くなる想い
きずあとは思ったよりもず ....
黒い犬と黒い猫が
畑の真ん中でにらみ合っている
起きぬけの太陽はまだ寝惚けているが
それでも息だけは白くなる
――パジャマの胸ポケットは
何のために付いているのだろう?
外刃の ....
汚れてしまったプールの水
まだ空は晴れぬまま
夏が零れるのはまだ先
桜もまだ咲いていないのに
あなたなら気が早いと
笑うのだろうか
あなたを失う夢を見るたび
私は自分を捨て置いてでも ....
蔓長い水草の絡まりついた 手を叩き
水をたらふく吸って膨れ上がった 足を踏み鳴らす
「丘の裾野に咲き誇る
キンポウゲの群生から
花房一本嘴にくわえ
夜露の空を飛び渡り
あなたの ....
なにもせずに なにもかんがえずに すこしずつ ほころびてゆくよ
おさけと せっくすと たばこと ぱちんこと ぱちすろと
ばいとのぐちと くるまに ばいく おんなじはなし おんなじはなし
くりかえ ....
けだるい朝の日曜日
空っぽの心とからだを横たえて
残りの義理チョコを食す
いつもと同じ形と色と味だ
とすると真理はこの中にあるのか
改めて認識した
この手の中に
チョコ ....
朝の太陽が海面を舐めていく
薄汚い夜の顔も次第に和むと
薄青いものに変貌した燐光は
狭い浜で漁る月の覚醒に気がついて
最後の力を振り絞る
しぶきの中で網を引く裸の背中にも
....
- PART・? -
少女は
切なさを追いかける
淋しがり屋なのに
孤独でいる事に心地よさを感じている
夜を握り締め
心の扉の鍵を開けてもらえるのを待っている
強 ....
ひらり まいおり
くるり まわる少女の
肩のあたりの きずあと
花のように 魚のように
ひらいたり とびはねたり
永遠の愛、が
刻まれていた
赤い鉱物顔料で飾られて
二千年の地層の中
地中にしみこんだ月の光で
風化した言葉だったから
秘密が解かれるまでそれは
王の名
呪い
花の名前
祈り
そ ....
一番良いのは
引き付けて引き付けて引き付けて
最後に足でも蹴り払って落とすこと
でも
それにはかなりの場数とテクニックが必要なので
テクニックの無い人は
古典的ですが
「押しの一手」
....
水たまりから鳥が去っても
底の底に鳥は残る
生きものの口が触れた水
濃に淡に無のように
まるい骨をめぐる砂
炎は鎖
朽ちた舟の碑
子供のかたちに飛ぶ鬼火
....
流れる風の
川底で
ひっそりと
しずんで
吹かれても
動かない
ものがある
傷みも
涙も
昨日も
すべて
流れで
丸まり
かけらになる
青春という名の
....
君を
守るために
たくさんの武器を
手に入れた
君を
守るために
たくさんの武器を
いつでも
持っていなくちゃ
いけないのだけど
この手じゃ
君にさわれない。 ....
自分 不器用っす
べたな 演出
べたな 口説き文句
べたな プレゼント
だって
君といつだって
べたべた したいんっす。
君が
毒舌で
僕を責めるから
僕も
君に
毒をはいちゃう
僕がもっと
まんまるで
{ルビ角=かど}が無ければ
仲良くやれたかな。
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