黒をはじいた誘蛾灯のような自販機
寄り添う僕と
きみが唇を寄せる缶コーヒー
だけ手の中

待つつもりはないのに
やって来る
悪夢のように青ざめた朝

色が始まれば
 ....
狭い部屋でずっと暮らしてきました
誰も受け入れないように
皆は僕を傷付けようとしてきます
冷たい視線悲しい言葉
気付けば外が怖くなっていました
カーテンを閉め切って
薄暗い部屋で呼吸をして ....
光に向かい
深くうなづき
閉じた瞳の匂いを嗅ぐ


降る雪を見つめ 招き入れ
空洞の柱を積む音が
鐘のように鳴り響いている


枝の雪は枝から解かれ
見えぬものの ....
白日の世界に跪くわたしに
昏々と降り注ぐ言の葉は
もう
何も見なくてすむようにと
眩く光る

泣きたくはない
あの人の笑顔を焼き付けるため
でも
言の葉も 涙も
それを許してはく ....
白い粒が視界を埋める

朱の浸食が終わり

黒の支配が始まる

茶色の世界を白く染めあげ

灰色の鎌が嘲笑う

もう痛みはない

もう疲れはない

不意に蜜柑色の影が

 ....
今この瞬間

この世界を壊してしまいたい

明日の自分

今日の自分

昨日の自分

すべてを積み木の城を崩すように

なにもかも壊してしまいたい

でもそれは叶わぬ夢
 ....
(手段より)
ある法師は戒律が欲しかった
ある学者は定律が欲しかった
ある農夫は鍬と鋤とが欲しかった
ある法螺吹きは真実が欲しかった
ある乞食は一寸の金が欲しかった

欲ありて思うことが ....
まだ建って間もないモスに
老婆がひとり
手鏡を片手に
泣いていた

晴れすぎた空に
あなたは浮き彫りになっている



静かなモスの店内で
老婆がひとり
手鏡を握っては
暴言 ....
「ショクヨウガエル」という物悲しい名前の蛙がいる
まるで人間に食べられるためだけに生まれてきたかのような名前の
体長十五〜二十cmにもなる巨大な蛙

正式な和名は「ウシガエル」
食用とし ....
わたしが 骨壺に なったとき 全ては 赦される ノデショウカ ちいさな 骨壺の中で 繰り返し おもいだします あのときのこと この ときのこと もしも そうなったら なら なかったなら でも 骨壺も  .... ふと気が付き

腕時計を見ると

もう5時

公園で無邪気に遊んでいた子供たちは

母親に手を引かれ

友達とバイバイをして

自分の家へとかえっていった

ぼくにも昔は帰 ....
アルコールと 朝が
溶けあって 光って
カーテンです


そこへ向かう明るい少女は
睫毛です カーテンに
きらきら きらきら向かう 明るい少女は


瞬きのたび ....
月明かりゆらゆらゆれて

シーツの波間に埋もれた私は

うっすら舟をこぎながら

懐かしい歌口ずさみ

夢の旅路へと出掛けるの

あの人が待つ、遠い彼方へ
学校なんて

クソ食らえと

逃げ出すように飛び出した。

明るい太陽は

俺を

優しく照らしてくれた

青い空は

俺を

優しく包んでくれた


ほら…‥外 ....
                                 (喪失の物語)


毎日ひとつ届けられる包みには
友達が一人入っていて
特に拒む理由もなかったので
彼女はそのたび家に ....
胸を騒がすのは

怖いほど

胸を騒がせるのは


誰?

不安で脳髄が破壊される。

アタシは狂った様に

カッターナイフで

何度も

腕を切り付けた


 ....
あおくあおく青く
ひろがるそらのひとすじ

やまないせみのひと鳴き

ころがるみらいを死骸にみて

それもこれも夏


おわりのゆめのくらがり

ちいさな苦痛にいだかれている
ごはん、にゃあ
ごはん、るるる、にゃあ
太陽の下、しっぽだらりとなっている、たぶん
春に浮かされずしっかり歩いて
向こうから迎えに来るあなたにまとわり付いて
ごろごろいいながら

るるる ....
叙情の彼方を探るように この岸辺にて
翼を休めるものよ 優しげな日差しと
聞こえ来る 春の訪れを告げる歌声
地に生けしもの総て 目覚めの刹那を夢想する


巡る季節の旋律は いつにもまして ....
月の予感に空を見る
私の水が粉と舞う
遠くの人家の吠え声が
空の緑に波を刺す
蒼に染まった雲を追い
地平に沈む夜を見る


せめぎあう
小さな音たち
せめぎあ ....
聖母のようになり尽くせたなら
もっと楽になれるのだろうか

醜い自分など知りたくはない
なのに そうでなければ生きられない
そんな仕組みらしい

貴方は綺麗ね
戸惑う姿も ムキになる癖 ....
カカオバターが 溶けて 溶けて
トロトロしてきたら
分離しないように定温でグルグルと混ぜていく

おいしくなーれー おいしくなーれー

コンデンスミルクの甘い香りが
溶けて 溶けて
だ ....
幸福のしょーこですね


ご飯たーくさん食べて


ぐすーり眠って


そしたら口の端からペロペローって
流れてましたよ


やっぱ米ってうまーいっす


ごっちゃまー
教会の中の懺悔室で一人
夜を明かしたいと思っている
髭が茫々に伸びたオジイサン
右手には小銭を集めるカップ
左手には小さなダンボールに
「片足が無くて仕事にも付けずホームレスをしている」
 ....
たいようのしずくをあびている
みずいろのかぜ こころをゆらし
ぼくはひとり せかいのはらっぱで
くさのかおりに みをしずませる

もりへゆこう もりへゆこう
どうにもならないそんな日は
 ....
目覚まし時計が始めるカウントダウン
止め忘れただけでルームメイトは暴発して
俺に向かって空砲を撃ちまくる

及川なお

小室ゆり

伊東怜

三輪はるな

お世話になりました! ....
君は今、どこを歩いているのだろう

僕の「待って」という声も届いていない

君は今、どうしているの

君は今、何を考えているの

僕は今にも道に迷いそうだよ

それでも君は知らんぷ ....
「透明」という色を知っている


真実は色を重ねるほどに
現実へと置き換えられてゆくから
いつまでも透明は透明のまま
誰の目にも映らない

だから雨が降る日には
跳びまわ ....
スカンクの プー太郎
御飯を頂きまして プー太郎
飼育員の呼びかけにも プー太郎
前はバイトもしたけど プー太郎
園児の期待に応えて プー太郎

甲高い歓声と 嫌がる素振り ....
世の中には必ず上と下がある
上を見上げれば限りなく
下を見下ろせば意外に底が近い

空を見上げてみる
やっぱり無限だ
ならばと
下を見てみる
見えるのは足の下にある地面  ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
黒という希望jei006/2/13 18:19
部屋でひとりAKiHiC...1+06/2/13 18:16
夜のはじまり木立 悟106/2/13 17:06
白い悲劇の果てにアマル・シャ...7*06/2/13 16:56
黄泉の足音現世の誘い長月 猫106/2/13 16:30
積み木の城006/2/13 16:30
欲のありて思ふこと竜一郎1*06/2/13 16:08
モスにて本村K0*06/2/13 15:47
ショクヨウガエルたもつ906/2/13 15:40
墓所 骨壺すぬかんなが...506/2/13 14:23
今も昔も変わらないこめ206/2/13 13:53
少女光景[group]A道化1106/2/13 9:58
[ 出航 ]渕崎。2*06/2/13 9:56
お-自由-り沙龍006/2/13 9:33
友達の物語[group]アンテ106/2/13 9:26
騒ぎ沙龍006/2/13 9:11
コバルト[group]久野本 暁306/2/13 8:38
ねこにんげん(6)暗闇れもん0*06/2/13 8:17
早春歌[group]恋月 ぴの16*06/2/13 7:08
郊外湿地[group]木立 悟406/2/13 6:31
『汝の欲するものを与えよ。』和歌こゆみ3*06/2/13 5:57
チョコレート瀬冬翼流106/2/13 2:39
よだれ(アホな友達編)006/2/13 2:28
及川なお虹村 凌2*06/2/13 2:16
祈りの日水無瀬 咲耶5*06/2/13 1:55
お世話になりました!虹村 凌0*06/2/13 1:52
向こう側にいる君へエンジニア猿006/2/13 1:51
「透明」という色ベンジャミン5*06/2/13 1:27
寄り道スカンクヨルノテガム006/2/13 1:19
どん底に生きる人々エンジニア猿206/2/13 0:55

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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