炊き出した言葉を
のどに詰まらせて消費してしまう
地面にボトッと
ああ 何もするんじゃなかった
一本だけ
まつよいぐさに
自己憐憫は欠片もない
高速道路の高架下なので雨露はしのげる
水はない
疾走するクルマがはね飛ばす
わずかな飛沫かたまに流れてくる霧
あるいは迷い込んだ野良犬 ....
お寺に電話する。月命日、断りの。
運よく住職がつかまった。
土曜のあさ、雇われ僧侶が来た…
(matamoya boukyaku shiyagatta)
お人よしの内のが断りもせず、家 ....
いずれ
世界に終末来るのは間違いない
問題はその前に
俺っちに終末来るか
来ないか
だけど
その可能性は
百パーセント
俺っち
だよね
地球は温暖化に
一途に向かって ....
あとは標的を見つけるのみ、といった感じの鋭角的な光線は、ちょうど天井の一角を貫こうとでもするみたいに壁を走っていた、がらんとした部屋の中に突然展開されたそんな光景は、時代錯誤なパンク・ロックバンドのジ ....
{引用=涼を狩る}
池の青さ
屏風と扇子
ボタンを外した
指は行方知れず
アオダイショウ
そっと跨いで
墓地へと続く
坂の木陰
吸った唇
....
死ぬまで生きていく
死ねないから
生きている
死んだらどうなるか
おそらく
死ななきゃ
わからない
死んだらどうなるか
死んだ人間に聞いてみるといい
一度死んだら
お終い
....
「悪い」について〜赤の他人の介入に屈しない
破壊されたバックルのズレを直しに駅前商店街路地裏のジーンズ店に行くまでの間、みっともないのでベルトの位置を固定しなくてはならず、雄鹿皮のワッペンの ....
車の助手席に乗って病院へ行く
アル中たる僕は運転などしない
母がする
通る自転車の若い女が僕の車を見て
もぅやだ~というとてもイヤな顔をする
ごめんねぇ、僕だってイヤなんですよ
そ ....
水の声を聴くがいい
水面のゆらめきに影をとられ
なお掴みがたきひとよ
あなたもまた歴史の谷を
流れる水の影なのだ
水は石理を濡らし
戦禍をまたぎ
あなたの口を潤した
だがこの水 ....
小さな君が笑うと
その笑顔にみんなは恋をする
君が笑うときその笑顔は
すべての古いものとは異なり全く新しく
君はそのたびに再び誕生する
小さな君はまだ何も知らないから
かえってすべてを知り ....
病院の午睡時は
誰も居なくなる
ただ人の気配だけ
影絵のように残り
自分が此処に居ることが
怖いくらいはっきりと浮き立つ
病院の午睡時は
誰も居なくなる
ただ人の気配だけ
影絵の ....
空虚と貼り紙が括りつけられた樽がある
見るからに頑丈さ 触れる前から決して届かない そんな感覚に陥る
ねぇ快楽とは何? 気付けば過去の自分から無償提供されたもので溢れ返ってる
欲しいもので埋 ....
文字をじっと見つめていると
それが何なのかわからなくなる
ことがある
単なる汚れなのか
乳児の落書きなのか
新種の虫なのか
意図された呪文なのか
深夜の箱の中
ヒト科は液体を体内に取り ....
カサカサの身體で砂丘を步く
喉が渇くんじゃない
慾しているものは別のもの
オレが死んだとしよう、例えば
あ
眠りに似た
骨か
いいじゃん
fort〼
”とは徴すことを拒み逃れる
少乙の降啓
(月崩しぬ非詩人の所作の詩人!)
早耳少乙ペン折らず天光天の沃野
(文字よ、卑愚劣の最後の砦)
oceanet——
....
生活に芯というものがあるとしたら
花を挿していなければいずれは緩んでくるものだ
日々の心のゆらぎは錆びた弦楽四重奏
山巓からの水脈が生をうるおしているのならば
堕落した駱駝は回文好きだ ....
雨の日、唐突に、思い出すように、
ありもしないことを、
考えている、
そのとき、過去と未来は同義
水たまりを、世界だと思って
生きた
愛のなかを、海のように思って
干上がっていく ....
こんな非常時でなかったら
誰もが避けるはずの
副反応データだらけのワクチンを
全世界の人々が受け入れている
最近ようやく明らかになった
その副反応の割合の異常な高さが
なにか言 ....
唇に歌なんて持ってないけど
音楽は嫌いじゃないかな
スマートフォン
ユーチューブで音楽よく聴いている
難しい事は
考えたくもない
明日の事も考えたくない
頭ん中
空っぽ ....
君は良いことがひとつも無いって
生きていても辛いだけだって
そう嘆くけど
それは当たり前の話
だって
「しめしめ。アイツから奪ってやろう」
と考える奴はこの世 ....
ガラスの少年は
メタルの青年となり
ハガネの壮年をすごし
ヒノキの中年になった
壮年までは
炎で形を変えてきたが
中年は炎から遠ざかる
温かいと感じたら少し
焦げているから
....
鏡の向こうに誰か住んでいる
見たこともない人
じっと見ていると
あちらもじっと見返してくる
右手を上げれば右手を
左手を上げれば左手を
同じように掲げてみせる
言葉をかけるがそれは通じな ....
マスクを外してはならない
感染リスクを恐れた人々は
飛沫だけでなく
言葉を話し書くことにも抵抗を
何せコンピューターにも
ウイルスが混ざり込む時代だ
言葉にも付着している可能性がある
私 ....
蝉の鳴き声と赤ん坊の泣き声がこだます 夏の朝に
いくつめかの台風の いくつもの風が小さく渦巻いている
まだ
窓辺の風鈴を鳴らすこともなく
起き抜けの肌を
割れた鏡のような朝の破片に
....
-遠い今日-
破り捨てなくてはならない手のひらを 遠い今日に
忘れたまま
昨日の近さに怯えている
いくつもの明日へと 逃げることから逃げて
-きみとぼくの、夏 ....
感染爆発の今だから
この街にはロックダウンが必要だ
金をくれよそうしたら
おとなしく家にいるからさ
テレワークもできない環境じゃ
外に出なりゃ稼げない
行きつけの食堂も瀕死だし
行ってや ....
また、あした
また、あした
きょうも暮れる、
かえり道
も一度あえたら
そうしたら
どんな話しを、
しようかな
あかく染まった
....
美しいケモノに見とれていたら
自分を見失なってしまいました
ケモノも美しくなると手に負えなくなるものでした
イエイエ
男の錯覚でした
ケモノは美しい人間のオンナでした
だけどね
....
隠れているものが有ります
捜さないでください
笑いの言葉が
感情の渦のなかに吸い込まれ
行き場を失い迷います
助け出してください
悲劇のはじまりを ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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