恐れがあり
軋む音がある
雨が朝を埋め尽くす
そこに無いものさえ現われを捨て既に在り
私は自分を脅す自分に気付く
痛みの無い棒状の音が
私を眠りから ....
吊っていた管に
私の血が流れ
立っても
座ってもいない
赤い液に
ほんとに支配しているものは
いつもは みえなくて
体から離れた時だけ
錆びる 舌先
うわずる 耳
いないね
どこさがしてもみつけられない
かくれんぼ
近所の小さな神社にて
裏は空き地と崖
廃材の置き場小屋の屋根に登り
社の床下にもぐりこむ
蜘蛛の糸がかかるのも気にせずに
手 ....
どうしようもなく
悲しい
そんな日は
生きてきて
よかったよ
呪文みたいに
繰り返す
涙がでるのに
笑顔が
うまれる
どうしようもなく
悲しい
そんな日は
....
子供の頃に心の何処かに植えた
魔法の種
どんな色を咲かすのか
どんな花を咲かすのか
期待をして毎日過ごしていた
最近は行く事も考えもしない
雲の上の世界
どんなに綺麗な場 ....
クウキョを食べた
カナシミを飲んだ
イタミが流れて
セカイがゆがんで見えた
クルマにのって
スピードとシンクロする
セカイがうしろに飛んでゆく
ストレートコー ....
遠い昔を思うと
僕は胸が苦しくなる
君と住んで
1年が経つこの部屋で
僕は今涙しています
2年前
限りない自由があったこの部屋
いろんな女性が行き来したこの部屋
3年前
....
「ちょっとお酒に酔ったみたい」
なんて、
何年前かの漫画みたいなセリフ
何べん聞いたことだろう
「アルコール」という言葉が好きな僕は
おそらく、きっと
毎日お酒を飲む
それは、誰 ....
遠い旅路
ゲル状の未来が磔にされた壁を伝って歩く
崖の下でショッキングピンクのシルエットが腰を振っている
目印程度のグレーゾーンが
If you canと囁いている
投げやりにな ....
少し鼻をあげながら
彼女はハミングする
大きく手を振って
人の目なんか気にしない
悲しいことがあっても
彼女の歩く通りには花屋さんがあって
小さな花がところせましと咲いてい ....
ミニスカで、風が運んだいたずらで、不意に訪れたピンクの風で
鼻から溢れて、とめどなくて、鼻血ブーで
慌てて、慌てすぎて、転んで、頭ぶつけて
駅で、ホームで、点字の上で、派手に右回転で、鞄の中身こ ....
だって胸がざわめくのだもの
雲を見るためだけに教室の窓を開けて
ずっと授業中も流れる雲を目で追って
時折それよりも遥か遠くを見ている目をして
目に雲が宿るの
日常から逃げ出したいと背中に生や ....
鳴いていると言ったのは誰だっただろう
ねこのもつメロディをクリスが奪いキャシーに捧げた
ルビー色に輝く歌声は宙に浮き、キャシーの胸におさまった
ハート型なんてありきたりの形なんかしていなくて
....
味気ない真理
なにかが欠落している言葉
対極で明滅する
金色の光
皮膚の外側に広がる
森羅万象
アルカロイドの力を
借りながら
つながる感覚
....
1)
一匹目の猫
悪戯っ子
次から次へと悪戯ばかり
飼い主困って苦笑をひとつ
2)
二匹目の猫
人気者
のどをゴロゴロ鳴らして
飼い主喜びにっこり笑う
3)
三匹目の ....
石ころ カケラ
蝶羽の化石
ガラスの鍵のかさぶたの
目の行く先は{ルビ心臓=しん}の肉
Revendo Zhrouh Liyith
....
かいだんをつくろう、きみのことば
そういえば、このいえには かいだんがなかった
そとからみれば ごうせいな さんがいだて
なのに、ぼくたちは いつも
はいってすぐの よじょうはんで
ひとつの ....
天馬の陰を回って
葉を散らす
幼い水たまりの上をかすめ
小鳥を骨まで喰らう
光も照らせず
闇も隠せぬ
うとまれ うやまわれ
相反する力で宙に浮く
おまえたち ....
懐かしきは
クロゼットの奥に仕舞われて
ナフタレンの臭いを染み付かせた
紺色のセーラー服
二十歳になる
つまらないワタシは
白いハイソックスはもう履かない
紅いスカーフも結びはしない ....
初めての
煙草の味を
知ったのは
初めてキスした
あの娘の口から
はははははははははははははははは!
はははははははははははははははは!
そろそろ日本は駄目らしい
昨日電車の中でオッサンが言ってた
駄目な政治家達がもっと駄目にして
それを駄目だとし ....
色なら
あなたは
赤
情熱の赤。
色なら
わたしは
青
せつなさ の 青。
ふたりが
い抱き合い
混ざり合って
ひとつに 溶ければ
なんとも 悩 ....
苦しくても顔を出す太陽は
何時でも何かに怒り
炎に包まれた
魂の権化
悲しくても顔を出す月は
何時でも何かに涙して
憂いに包まれた
魂の権化
苦しくても悲しくても顔を出すボクは ....
人より一回多い修学旅行気分で
床を転げまわる
人より一回多い学園祭気分で
床を転げまわる
僕のSOSはネットを通じて世界中に発信され
日本語を読める者から若干の返事があったりする
流石 ....
人生を
長い坂に喩える人がいる
きっと僕もその長い坂にいるのだろう
どのくらいの地点かはわからないけど
どうして登るの?
と聞いてみたくて見渡した
登山家みたいな人が近くにいた ....
けいとだまのように
おひさまはあたたかい
ころがしてあそぼう
こねこみたいにかわいがろう
いつもぽけっとにしまって
ほほえんでいたい
私はくろーばー
そう
くろーばー
大抵は参枚羽根で
空をほんとに綺麗にとぶの
偶に四枚羽根で
綺麗な空にほんとをとばすの
私はくろーばー
そう
くろーばー
目は青い ....
「削除」たった一言で
並んだ言葉を消し去る
君の並んだ言葉でさえも
一瞬の猶予も与えず
もう一度読みたくても
君の存在も何処かへ
もともとなかったように
だけど分かるのは
其処に君 ....
川沿いに歩いて ようやく
国道まで出た
ぼくたちは、しばしば
夜を迷う
ぼくたちには靴がなかったけれど
それはたいした問題じゃなかった
歩くべき道を
さがすだけの、夜を
迷っていた
....
ぼくはいたずらの天才
スカートめくりがとくいの天才
きみは青い絵をかく天才
スカートをすぐにめくられてしまう天才
ぱんつまるだしできみはすぐ泣いちゃう天才
ぼくはきみをなぐさめる天才
ぼく ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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