おかゆは1番最後に煮るの
さくらんぼは2番目に美味しいと思う
3番目にって何を言うか忘れちゃった
4番目・・・雲を数えていたの
あの5番目の歌は忘れられないほど
最後から ....
「とうちゃんのあたまこわれちゃったの?」
「どうして?」
「どうして?」
お前は小さなお骨になって帰ってきて
お前の息子は不思議そうです
「かあちゃん、とうちゃんのあたまどう ....
そろそろと気配が生まれてくる
(春の音 春の音)
さらさあさ
今日は曇りのち雨でした
しっとり雨水 雨水
夢でも見ているのでしょ?
ええはい
鈍色の季節にたつ 青く震える幽か ....
おばかな王様
王冠載っけて歩いては
ぼくの帽子はどこ?
と訊いてまわる
あなたの帽子など
ありませんよ
おばかな王様
王冠取って歩いては
ぼくの頭はいかが?
と訊いてまわる
あ ....
しっかりするのは
むつかしい
世の趨勢など
賽の目次第で
六でりゃ幸福
ほか落伍だよ
六でないなら
禄はなきまま
録にも残らぬ
ロクデナシ
そんな僕らは
ふらついて
....
ありのままの君へ
ありのままの言葉を・・・
ありのままの君へ
ありのままの想いを・・・
ありのままの君へ
ありのままの僕から・・・
....
なんでそんなにトゲトゲしてんのさ?
何種類もの鋭いナイフに全身を守られた君は
まるで追い詰められたハリネズミ
痛くないよ 肉を切り裂くナイフなんか
僕が辛そうなのは別の理由
流れてく真っ ....
バナナをはんぶんずつ食べて
癒されようね
その程度でいいんだったら
いくらでも
とげ屋に行った
店には色彩のきれいなとげや
いい匂いのするとげが並べられていた
地味目で自分によく似たものを買うことにしたが
名前はどこか似てない感じだった
店を出ると
空は漫然と ....
ガタン ゴトン ガタン ゴトン
ガタン ゴトン ガタン ゴトン
一両編成の小さなトロッコ列車が
蒸気を噴出し、電線の上を走っています
ガタン ゴトン ガタン ゴトン
ガタン ゴトン ....
両目をとじて
庭に向かってぶん投げた
ぼくの目玉は見ていた
シートの上で上手にウェイトを
↑↓させているノーヘルの男を
ポストなかに
→←が届けられたことを
しっかりと見ていた
....
女の子が
耳に当てています。
女の子が
スルメイカを
耳に当てています。
静かに目を閉じて
女の子が
スルメイカを
耳に当てて
音を聴 ....
何度も書き消した事で、汚れていた紙の上に
ペンが刺さっている。
「近づく事なかれ!」
「進入許さず!」
案山子のように見守るつもりで?
見守られているというのに―。
猫が買い物をしている
カラカラと買い物籠を押して
猫が踊りを踊っている
シルクハットをかぶり、軽快なタップを踏んでいる
猫が宙返りをしている
フニャフニャと空中で形を変えながら
....
生きものは鳴き
瞳はわずらわしく
感情は押し寄せる
帰路と無と天使の欲
魂の上の水しぶき
誰もいない冷たさをもとめて
白い光へと腕をひらく
首に残る ....
平たい曼珠沙華をむしる猫のような顔したお人形は、一酸化炭素中毒のサソリを頭からむしゃむしゃと囓る輩が6文銭を失うのがご定法の殺陣に囲まれ棚引いてゆく夕日の中でひっくり返った日々の機微だんごをむしゃむ ....
皮肉なことに
ここ最近で一番肌の調子がいい
あのあと初めて
まともにつくった食事は
美味しくて残せなかった
まだなにも終わっていないのだと
思い知らされた
一足・・・ひとあし
踏みしめるたびに伸びてゆく首
始めは窓枠の真ん中くらいに頭があって
窓はきっちりと閉められているのに
窓の鍵は開いている
外は雨がいまにも降りそう・・・
まぶしい ....
隣の家の老婆の大切にしている
猫が朝方亡くなりました
老婆はずっと泣いています
別に僕には関係ないと
階段を響かせ学校に出かける
電車を待つホームで朝の出来事を考える
お婆さんは大切な ....
たまに欲しくなるんだ
何もない暗闇
狂ってしまうんじゃないかって位のね
その中たった一つだけの音楽
他は何もいらないんだ
一つだけでいいんだよ
またその話か…。
正直、私はうんざりする。何度同じことを言わせるんだこの人は…。私は、兄と一緒にほぼ絶望的な説得を続けていた。
私たちの言いたいことはひどく単純だ。足を悪くしたその人に、こ ....
もう何度も読み返して
もう何度も噛み締めて
もう二度と戻らない
時間を振り返るだけ
もう何度も思い直して
もう何度も後悔して
もう決して返らない
記憶を思い出すだけ
片隅の声を ....
{引用=
激しい風もやんでしまえば
ほっこりほっこり 春の夜空
過ぎ去ってから わかること
あれはやはり春の嵐だったのか
冬のルシフェルも 今はまどろみの中
しばら ....
目を閉じて
思い出すことは
あまりない
目を閉じて
思い出すことは
あまりない
目を閉じて
目を閉じて
思い出すことは
夜障子の隙間にひとり立って
あからさまに見ていた ....
櫂と 水底
触れ合う 音
奏でる 二人
進んだ先で待っている から
大きな水底は待っている から
15歳の私は、
紺色のセーラー服を身に纏い
銀色のありふれた自転車をこいで中学校に通ってた
その日の授業科目に一喜一憂しては
友達と他愛もないお喋りをして
笑い転げていたはずだ
....
橙色の町並み
あの時僕は若かった
どんな赤子よりも
姿形無く
木製の電柱
それでも生きていた
誰かの点と 誰かの点の
間を結んだ線のように
街頭 ....
”大切だから大切にしたい。
大好きだから大好きでいたい。
愛してるから、愛したい。”
”楽しいと思うと笑顔になれる。
笑い合 ....
“言葉にはきちんと止めを刺してあげなさい”
俺のじぃちゃんは死神だ
母さんの名付け親だから
血が繋がっているわけではないけど
昔からよく遊んでもらって今も良く遊びに行く
命がかかわる ....
“かえりみちでほたるをとってきてください”
平仮名ばかりのメールが届いたのは
電車が駅にすべりこんだ瞬間でした
アドレスは息子のものでしたが
明らかに使いなれていない平仮名と文調子 ....
5353 5354 5355 5356 5357 5358 5359 5360 5361 5362 5363 5364 5365 5366 5367 5368 5369 5370 5371 5372 5373 5374 5375 5376 5377 5378 5379 5380 5381 5382 5383 5384 5385 5386 5387 5388 5389 5390 5391 5392 5393
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